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変身ヒロイン達登場!

変身ヒロイン登場です、戦闘シーンには力を入れました。各個それぞれ別々の戦い方をしているのでそういう部分を楽しんでください。

転生ゲームクリエイターとどちらも作っているのと一話の文字数が多いのでこちらの方が投稿ペースは遅いと思います。マターり楽しんでください。

プロローグ

変身ヒロイン登場!


 数多くのヒーローが地球(特に日本の関東近辺)征服目的の侵略者を倒す為に現れ、最強のラスボス(何十匹もいるが)を倒し続けて数十年……それでも悪は尽きる事は無い。ここはT都 N 区、一見平和な都内のこの街にも悪の手は伸びていた。空に浮かんでいる超小型偵察用ドローン、これもどうやら悪の手の一つのようだ。


 その証拠にドローンは上空高くでは無くステルス機能を使い超低空飛行で三人の少女達のスカートの中を覗くように操作されている。これはどう考えても悪だ!こんなものを作る奴は相当の天才で……そして変態であろう!


 しかし見事な光景である、いや眼福というべきであろうか。ドローンから映し出される光景はまあそれは素晴らしい世界である、水色の縞々 スポーティーなデザイン 清楚な白と三人とものパンティーをフレームの中に収める角度調整、まさに物理演算の無駄遣いと言えよう。どうやら三人とも同じ制服で歩いている事からも学校帰りかと思われる。


 「グヘヘヘヘ 眼福 眼福」


場所は変わってここは薄暗い部屋の中、あたり一面にビーカーや怪しい薬品に作りかけの機械、大量の蔵書……一般人が想像するマッドサイエンティストの研究室そのものと言える部屋である。


 足の踏み場もないほど物が散乱しているその部屋の主はどうやらボサボサ髪の女の子のようである。彼女は見た目可愛らしいはずなのに分厚い眼鏡と本人の無頓着さで素材の良さを全く生かせていないと言えよう。


 だが、街に潜入したり、悪のクライアントに発明品やプランを提供する際に着替えて出かけた時は誰もが振り返るほどの超絶美人になるのだが、本人が面倒がっているので、普段は気楽なスタイルを貫くのが彼女のポリシーといえよう。


 無駄に高そうなマッサージチェアに座りながらパジャマの上に白衣を着た彼女は煎餅を齧りながらいくつものモニターの中のパンティーがいっぱいに映った画像をなめ回すように見ている。どうやらさっきの変態覗き見ドローンの主が彼女のようである。


 しかし状況は大きく変化した。三人の少女達は自分達よりも一回りも二回りもデカい男達と向き合わせに話している気の弱そうな男に気が付いた。


 「何かしらアレ?」

 「ほっとけないわね」

 「私もです、助けないと!」


 そして三人の少女はトラブルの中に光の速さでダッシュ(比喩)で駆け出して行った。


 「ん? 何かあったのかにゃ?」


 三人の少女達のパンティーをなめ回すように覗いていたドローンは状況の変化に気づき上空に移動し辺り一面を見まわした。


 どうやら夕方の商店街の裏通りで一人の弱気そうな男を何人もの見た目からして偏差値低そうな(数値にするなら 28 程度)ならず者の集団が取り囲んでいる。どう見ても平和にお話をしている光景ではなさそうだ。

 男はどうやらこの集団に恐喝されているように見える。 ならず者のリーダー格らしい男が頭悪そうな話し方で男に凄みをかけた。


 「チョット待って、チョット待ってお兄さん、人に助けてもらっておいてお礼の一つも言えないの?」


 ならず者のリーダーは片手を出してお金を差し出すように脅している。


 「そうだなー、お助け料百億万円、手持ちがないなら有り金全部置いて行きな」


 お助け料と言っていたならず者のリーダーの足元には彼がやっつけたと思われ る? チンピラがどう見ても演技のように倒れていた。


 「ぼ……ボクは前に見たぞ! お前達が誰か脅して金を奪い取っていた後にそいつらと話をしていた事を!」


 どうやらマッチポンプの自作自演で襲う役と助ける役を分けてこのチンピラ集団は弱そうな男から何人も有り金を巻き上げているようだ。


 それを聞いたならず者のリーダーが甲高い声を上げて怒鳴った。


 「なんという決めつけ! 人を見た目で判断するのはヘイト行為! 人権侵害ダ!」


 そう言いながらならず者のリーダーは胸元のバッジを指差した。


 「これを見ろ!」


 稀代の悪条例とも言える 『人権侵害救済委員会条例』 これは現政権の市民党によって、野党の自国党の反対を押し切り制定されたものである。


 これは人権侵害救済委員会に任命された者は市の許可を得ているので人権侵害、ヘイト行為とみなした相手に対し、委員会の権限で独自に制裁、押収が出来るという理不尽極まりない条例である。

 なお、この委員会への推薦は議員によって任命されるのであり、このどう見てもならず者にしか見えない連中は市民党議員、蟻塚義男が任命した通称『シティーパニッシャー』という連中なのだ。リーダーの胸元のバッジはその委員会の印なのである。

 彼らが理不尽極まりないリンチを加えようとした…その時! 三人の少女が現れた!


 「やめなさい!」

 「弱い者いじめなんて見下げたクズね!」

 「嘆かわしい、これほど今の日本は落ちぶれてしまったのでしょうか……」


 ならず者のリーダーが怒鳴った。


 「あーッ!? 何か言ったかクソ女共!!」


 真ん中の元気そうな女の子がそれに対して反論した。


 「クソ女ですって? それってアンタが言ってたヘイトそのものじゃないの? 人権侵害委員会がそんな暴言言って良いわけ?」


 図星を突かれたならず者のリーダーは一瞬言葉を失ったがその後逆ギレして早口で反論した。

「うるさいうるさい! 俺タちは町の治安とヂん権を守る正義の味方なんダよ! 俺ガ 俺ガ 俺ガ正義ダ!!」


 何と言うダブルスタンダード(自分本位でその場で都合よくルールを捻じ曲げる事)であろう、これがシティーパニッシャーという連中そのものなのである。


 「話し合うだけ無駄みたいですね」

 「これだからバカは嫌いだよ!」

 「お婆ちゃんが言っていました、たとえ法が許しても天は悪を許さない! と」


 「っこのクソアマァ!!」


 その直後、後ろから髪の長い娘に向かいチンピラの一人が襲いかかってきた!


 「!」


 髪の長い少女はキレの良い体捌きで体を斜めにスライドさせながら襲ってきたチンピラの腕をつかみ投げ飛ばした!


ゴシャァァァン!


 投げ飛ばされたチンピラは料理店裏口の一斗缶の山に派手な音を立てながらぶっ飛ばされた。


 「このクソ女ァ! 許さんダ!」

 「偉大な我々に逆らうバカ女は一生俺達の言いなりの奴隷にしてやるダ!」


 なんとも知性の無さを感じるような酷い言葉の羅列である。そんな中でならず者のリーダーは笛を吹いた。


 《ピロリロリロリー ピロリロリロリ―》


 カッコつけているがどう見てもガムのおまけに付いているようなプラスチックの安物の笛の音である。その笛の音を聞いてかチンピラの仲間がぞろぞろぞろぞろと大量に集まってきた。

女の子三人が数十人のチンピラに囲まれた状態である。この後の展開はどう考えてもR-18 な薄い本しか想像できない変態紳士の諸君が多いかと思われるが……! この作品は痛快ヒロイン戦闘アクションものなのでそのような展開にはならないのである!!


 ショートでポニーテールの娘が右手を高く掲げた後、両手を前に出して指を立てて韻を組んだ。


 「魂承光来 なーまくさーまんだーぼだなん! ターッ!!!」


 そう叫ぶと彼女は七色の光に包まれてどっかのやたらと数の多い高校生アイドルユニットのようなデザインにマスクとミニスカートのカラフルなヒロインに変身した!


 「愛と正義の使者! プリズーム・ウーマン!」


 そう名乗った彼女は呆気にとられる有象無象の群れに向かって両手の指をクロスさせた。


 「プリズームスパーク!」


 シュバーン! と激しい音が立ち七色の光がチンピラの群れに飛んでいって光の爆発を起こした。その威力で有象無象のチンピラは数十人がぶっ飛ばされたようだ。

呆然とするチンピラ達を尻目にもう一人のショートカットの少女が手に持ったスマートフォンを取り出した。


 「レイバン! スタンバイ GO!」


 その直後黒いスポーツカーがどこからともなく現れ、中からトレンチコートの人物が姿を現した。いや、人物というにはあまりにも異質なそれはどう見てもロボットそのものだ。 ロボットはハンチング帽を脱いでトレンチコートも脱いだ。その中にあったのは全身が銀色の重金属ヘビーメタルで構成されたテロ鎮圧用人型ロボだった。


 「ボス、ご命令を」


 ボスと呼ばれた少女は物騒な仮面をかぶりロボットに命令を下した。 「レイバン、私達以外周囲にいる全員テロリストと認識、即行無力化せよ!」


 レイバンの目が鋭く光った。


 「了解、ボス」


 その直後レイバンは一斗缶の山を全て担ぎおもむろにチンピラの一角に放り投げた。


 グゴガシャァァァァアン


 凄まじい音とともにならず者の群れは一斗缶の雨をくらってその半分以上が気絶してしまった。


 「… こんなの 認めないダ うぁぁおおおおお!!!」


 事の顛末を理解できていないチンピラのリーダーが唯一何の能力も無さそうな髪の長い少女にナイフを抜いて襲いかかり、彼女を刺そうとしたその時、少女の目が光り稲光が轟いた!


 「瞬鋼!」


 稲光の中で少女の姿が変わる、その姿はレイバンにも似たような感じの女性型アンドロイドとも言える姿だった。正しくはアンドロイドでは無く人体を基礎にしたものなので女性サイボーグというべきだろう。

 シティーパニッシャーのリーダーが少女を貫いたはずのナイフはグニャグニャに曲がって使い物にならなくなっていた。


 「さあ、終焉の覚悟はできたでしょうか……」


 サイボーグの少女が静かに諭すように話しかけた。

そしてシティーパニッシャーのリーダーに軽くビンタをしたのだが、その反動でリーダーは壁に叩きつけられた。

リーダーはへたり込み失禁しながら口を開けてガクガク震えだした。


 「…… 認めない こんなの認めれるわけがないダ……」


 腰を抜かしたまま四つん這いでみっともなく逃げたリーダーは叫んだ


 「バンバラしゃぁぁぁーーん!!」


 その直後スーツ姿の男がリーダーの後ろから現れた、どうやら胸元にわざとらしくアピールしてつけているバッジから見て弁護士らしい。男は慇懃無礼な話し方で問いかけて来た。


 「貴女がたはこの様な事をして許されると思っているのですか? 人権委員会に逆らうと逮捕案件ですよ」


 「関係ありませ~ん、だってアタシ達 18 歳以下だし」


 犯罪はほぼ弁護士のおかげで無罪放免なのである、その事はこの弁護士の男がこの中では一番よく知っているであろう。


 「警察に補導させて教師に言いつけて今後の進路を潰してやってもいいんだぞ!」


 それを聞いたレイバンの女ボスがスマートフォンに刻印された桜の代紋を見せつけた。

 

「これが見えないのかしら?」


 スマホの画面には宮口洋警視総監から発行された特別刑事の任命書が添付されていた。


 「警視庁捜査 0 課特別課長、宮口このみ これは本物よ、偽造品ではありません!」


 バンバラと呼ばれた弁護士の男はわなわなと肩を震わせて怒り心頭である。そしてバンバラは今までの口調とかけ離れた乱暴な言葉遣いで罵倒しだした。


 「偉大な我々に刃向うクソアマどもがぁ! テメェら全員ブッ殺してやる!!」


 そう言うとバンバラは巨大化しながらスーツを内側から破って巨大な鋼鉄の牛のような姿に変化した。


 「大男、総身に知恵の廻りかね」


 サイボーグの少女がそうつぶやいた瞬間、バンバラの巨大な鋼鉄の蹄が彼女を襲った!


 「レーザードアーム!」


 少女の右手が鋭く光りバンバラの前足を切り落とした。


 「ブモオオオオオォォ!」


 バンバラがのたうち回っているその場でこのみが叫んだ


 「レイバン、スマートデリンガー使用許可!」


 そう言うとレイバンのスポーツカーから一部が外れ空中を飛び、レイバンの手に巨大な重火器がセットされた。


 「スマートデリンガー、ロックオン! 目標イグノイド、イレーズ!」


 そうレイバンが呟きレイバンの目が光った瞬間、凄まじい轟音とともにバンバラの猛牛の装甲がはじけ飛んだ!バンバラはもう既に戦意を喪失している状態だ。


 そこでプリズームウーマンがバンバラの前に立ち手を腰に当てて叫んだ。


 「プリズーム 分身! 1! 2! 3!」


 プリズームウーマンが七色に光り七人に分身した。 銀 赤 青 緑 金 茶 白の七人である。そして分身した七人がそれぞれ七色の光をバンバラに集めた。


 「プリズーム フラッシュ! ダッシュ 7!」


 七色の光の奔流に巻き込まれたバンバラは完全に消滅してしまった。


 頼りにしていたバンバラがやられて半分べそをかきながらチンピラのリーダーが叫んだ。


 「お前ら覚えてろ! 殺人罪だからな!未成年なんて関係ない!ニュース沙汰にして社会的に全員抹殺してやる!」


 その時、上空からとてもド派手な赤青白の床屋カラーよりも凄いセンスの飛行物体が現れた。


 「おーーっほっほっほっほ! わたくしの出番ですわ―!」


こう叫んだのは金髪縦ロールの目立ちたがりのどう見てもお嬢様である。だがその見た目は仮面をつけてミニスカートでド派手なデザインの凄い姿であった。


 「闇に忍んで悪を倒す影のヒロイン ベルシャドー様の登場ですわぁー!」


 「「「忍んでない、忍んでない」」」」


 そこにいた女の子三人が全員でツッコミを入れた。


 飛行物体から降りて来た彼女がチンピラのリーダーに高圧的に話し出した。


 「アナタ、わたくしのご友人がたに手を出そうだなんて数百年早くてよ」


 チンピラのリーダーが叫んだ


 「何者だ!テメェは!? 俺の後ろには蟻塚さんがいるんだぞ!お前らなんてひねりつぶしてもらうからな!!」


 そう聞いてベルシャドーは微笑を少し浮かべて笑いだした。


 蟻塚?あの小物ですか? わたくしを蟻塚風情が?」


 そう言うとベルシャドーはスマートフォンを取り出しどこかへ電話をかけた。


 「あらおじさま、わたくしですわ、蟻塚を少し黙らせて頂けます?」


 その直後、チンピラリーダーの携帯が鳴った、メールのようだ。蟻塚からのそのメールを見た直後リーダーは脱兎のごとく尻尾を巻いて一目散に逃げ出した。


 「テメエら絶対許さないからなー!!!」


 小物の悪人の典型的な台詞である、リーダーが逃げ出した途端シティーパニッシャーの残党は全員が蜘蛛の子を散らしたように消え去った。


 上空から事の顛末を覗いていた偵察用ドローンは役目を終えて主の元に帰って行った。


 「面白い見せものでした、ああでなくては私のライバルとして物足りませんわ。本当の悪の天才はこの天神(あまがみ)千秋(ちあき)さまだと思い知らせてあげますわ……その後は研究所に監禁して……グフフフフ 」


 マッドサイエンティストの片鱗を見せる彼女の名前は天神千秋、世界的悪の天才科学者、世界最大にして老舗の悪の大組織 Sのヨーロッパ支部の大幹部だった天神博士の孫である。そして美少女と可愛い男の子が大好きな性格破綻者のド変態でもある。


 この様に悪も正義も世代交代が進み今の時代の主役はかつてのヒーロー達の孫世代の話となったのである。


 不思議な力の変身ヒロイン、警察ロボットを従えた少女、変身すると機械の姿になるサイボーグ、ド派手な見た目の超ド級お嬢様変身ヒロイン 彼女たちには共通点があった。それは……彼女たちの祖父は誰もがかつて世界を守ったヒーローだったのである。

それでは彼女達がどうやってその力を手に入れたのかを次の章で説明しよう!


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