表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/10

〜あなたの眠りにお供します〜第三夜

 眠れない夜に贈る物語。あなたにそっとお供します。もちろん、途中で寝てもかまいません。さぁ行ってらっしゃい。


『夕暮れ』


「ゆっくり吸って」

 すぅー。

「はいてー」

 ふぅー。

「落ち着いた?」

「うん」

「じゃあ行こっか」

 小さな手を取り、夕暮れの街に溶けてゆく。きっと僕ら以外誰も気づいていない。この時間の最後の光に。下り坂をよちよち降りて、再び妹の方を見るとなんだか楽しそうだった。ぴょんぴょん飛び跳ねるようにツインテールが揺れている。

「ねぇお兄ちゃん、ちょっと寄り道したいところがあるの」

「どこ?」

 小さな瞳が見つめてる。まだ少し湿っているようだった。

「こっち」

 僕の手を引っ張って、どんどん進んでいく。知らない小道を入ってはまた知っている道に出て、そしてまた知らない所に入る。

「ここだよ」

「こんな所知らなかったなぁ」

 そこには、小さな白い花が群生していた。

「なんて言うんだろこの花?」

 僕のつぶやきに妹は、

「わからないけど、きれいだよね」

 と言って微笑んだ。

「きれいだね」

 二人でしゃがみ込んで、白い花を見つめていた。その時、

「あっ、かえるだ」

 一匹の蛙がぴょーんと跳ねた。妹は嬉しそうにこっちをみて、

「かわいい」

 と言って笑う。次第に白い花はオレンジ色になり、そして紺色になりつつあった。

「そろそろ帰らないと」

「うん」

 小さな手を取って、僕らは家に帰っていった。

 夕食のあと疲れてすぐに寝てしまった妹に

「明日は学校楽しいといいな」

とささやいて、額をそっとなでた。



 そろそろ眠りの時間がやってきたようです。

皆さんもゆっくり深呼吸してみて下さいね。

夢で物語の続きが見られるかもしれませんよ。


 それでは、


「おやすみなさい」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ