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かくれんぶ!  作者: 鈴木智一
28/42

フリキュアアナザディメンション 超時空間の覇者(後編)

 三人のフリキュアと一匹のウサミミピョンがひかりのなかから現れた。

 そこは、かつて妖精王国であり、今はガムシャラ超次元にのみこまれ、ガムシャラ超幻夢帝国の一部となった世界でした。


 しなびたお花畑のまんなかに、三人と一匹はなげだされましたね。


 そのしゅんかん、さきほどまでみなぎっていたヤル気元気なパワーがしょんぼりとしぼんで、いちにちじゅうゲームばっかりやってた時のような、いやなかんじの疲労とダルさと偏頭痛におそわれます。


「な、なにこれ~……立ってるだけでしんど~」


 キュアナックルは老女のような前傾姿勢でいいました。キュアベビードールもななめにかたむいており、いまにもおっぱいがこぼれそうですね。こぼれたらモザイクが入ってしまいますよ。そしてキュアゾウリムシは……もうねてましたね。白目になって、きぜつしたみたいに、しかし、もっのすごいいびきをかいています。


「ほげがごがっ、ずごごごごっ!」


「おまえ、おきるぴょん!」まだ元気なウサミミピョンがちいちゃいおててでゾウリムシをひっぱたきました。


「ほげがっ! たまごかけオムライス?」なんかへんな夢をみていたらしく、すでに卵でつつまれているオムライスにさらにたまごをかける料理がでてきたみたいですね。普通にどこかのオシャレなお店で実際にありそうなので、普通にどこかのオシャレなお店にあるのかもしれませんし、ないかもしれませんね。


「ねると死ぬるぴょんよ! 妖精もおまえらも、みんな元気でいられるのは目にみえないガンバッペ・エナジーってゆうのがあるからなんだぴょん。それが、すごぉくうすくなってるんだから、それだからしんどいんだぴょんよ」


「そうなんか~……なによ、ガンバッペ・エナジーって?」


「目にみえないガンバッペ・エナジーってゆうのがあるんだぴょん」


 まったく同じことをいったウサミミピョンは、なにもせつめいできていなかった。


「よくわかりませんが、酸素がうすいみたいなことでよろしいのでは?」ダルそうに、てきとうなかんじでベビードールはいいました。


「あちしかえる」ゾウリムシは帰宅宣言しましたが、帰宅はむりでした。


「妖精王国をたすけないと、キラキラきらりんフリりんごもかえしてくれないんじゃないかぴょん?」


「マジで~? さいあくぅ~」ナックルはつかれたので、おなかがすいてきました。「ラザニアたべたい~」


『そんなものないから、これでもたべろ!』


 とつぜん、どこかからしらない女の子のこえがして、キュアナックルのおくちめがけて紫色のドロッとしたたまごみたいなものがとんできまして。

 それは、なんということでしょう……キュアナックルがアホみたいにあけていたおくちに、みごとにとびこんだのです!


「ぐんもごっきゅん!」ちょくせつのどのおくまでぶちこまれたもので、ナックルはそのままのみこんでしまいました。「なにこれマッ……お~いし~!」いやなかんしょくと、いやなのどごしににあわず、いっしゅんで舌をつうかしたそのぶったいは、おもいのほか美味でした。


「だれだぴょん!」


 ウサミミピョンがするどく、かわいい声をはっします。


「こっちだ、侵入者どもめ。わたしは超幻夢ガムシャラ次元王の娘・ムテッポ姫だ!」ウサミミピョンとはまた違った、かわいい美少女ヴォイスな実際美少女が、いつのまにか近くの死角におりました。


「ちょ、超幻……ちゅうりゃく……の娘、スッポン姫ぴょん!」


「ムテッポ姫だ!」


「ほえ~、ムテッポ姫か~わい~い!」ナックルが一目惚れしました。「中の人に似てるね!」


「中の人などいない! ムテッポ姫だ!」ムテッポ姫はしつこく三度目の自己紹介をいたしました。


「どなたか知りませんけれど、さきほどナックルのおくちにぶちこんだなにか、わたくしにもいただけません?」ベビードールはなんかよくわからない食べ物らしき物体を欲した。


「ああ、ゲロタングッチョか……ゲロタングッチョならたくさんあるから、ほらたべろ」


 言って、ムテッポ姫はベビードールになんだか食べ物ではなさそうな名前の食べ物ではなさそうなぐちゃぐちゃしたモチのようなけしてモチではない紫色の物体をてわたしました。


「気持ち悪いものですわね……身体に害はありませんの?」


「ない。むしろ栄養素が豊富で、身体にいい」


「そうですの……まあ、ナックルも平気にしてますし、大丈夫でしょう」ベビードールは少しだけためらいましたが、わりとあっさり口にほうりこみました。「もぎゅ………ほれわ、気持ち悪い舌触り……けれど、たひかに美味……もぎゅもぎゅ……ごっきゅんっ! のどごしも最悪でしたが、なんでしょう、はじめてのおいしいお味でしたわ」


「ごくり」ゾウリムシがつばをのみこむ。


「ねっ、うまいよね!」ナックルがベビードールに同意をもとめます。


「ええ、これはうまいわね」


「あちしもたべたい」ゾウリムシもえたいのしれない食べられない食べ物のような食べられるらしい謎の物体をもとめました。


「ほら、たべろ」


 ムテッポ姫もムテッポ姫で、しっかりこたえてくれます。いくらでもあたえます。しかもどうやらフリキュアにも似た黒いドレスのような衣装のポッケから、ちょくせつとりだしているようにおもえるのですが、それに関してはだれもつっこみませんでした。


「うもぎゅもぎゅもぎゅ……ごくりんちょ」ゾウリムシはいっきにたべました。「うめぇ」


「ね~、おいしいよね~」


「なんであんな、ぐちゃぐちゃしてお腐れになっているような、お金をもらっても食べたくないような見た目の、けして口にしてはならないような物体がこんなに美味なんでしょう。これはいったい、なんなんですの?」


 ベビードールのしつもんに、ムテッポ姫はていねいにこたえました。


「ゲロタングッチョはわたしたちガムシャラ超幻夢帝国の主食だ。ガムシャラ戦士たちはみんな、これをたべているから強いんだ。そしてこのゲロタングッチョは、わたしの父でありガムシャラ超幻夢帝国の王、超幻夢ガムシャラ次元王のからだから産み落とされるものだ。上の穴と下の穴から、それぞれランダムにでてくる」


「おええええ~っ!」ナックルはゲロをだそうとしましたが、ゲロはでませんでした。


「それは……うんこではありませんの?」


「違う、うんこではない。そもそも父は生物として高い次元の存在だ。わたしたちのような食事はしない。暗黒物質メンドクセダリを生命の源としていて、それを取り込み栄養とした際の副産物として、ゲロタングッチョが排出されるだけだ。うんこといえばうんこだが、おまえたちの言ううんことは違うのだ!」


「うんこだよね?」


「うんこですわね」


「くそくらった……」ゾウリムシが気力をうしなっている。


「うんこではない。それよりおまえたち、なにやらポジティブなエネルギーを感じるおまえたち。ガムシャラ超時空にとって害となるので、とっとといなくなってくれないか?」


 ムテッポ姫は仁王立ちのまま、フリキュアらにむかっていいました。

 そのしつもんにはこたえずに、ベビードールはもういっこゲロタングッチョを食したいとかんがえたので、きいてみました。


「もうひとつ、うんこをもらえないかしら?」


「わたしがいつ、うんこをあたえた? ひどすぎるなおまえ、さすがに頭にきたぞ」


 ムテッポ姫はおいかりです。


「せっかくゲロタングッチョをたべさせてあげたのに、わたしのいうことをきかないなんて、そんなはなしがあるか?」


「なにをいってるの?」ナックルは首をかしげました。


「ゲロタングッチョをもらったら、わたしのいうことをきくのが、フツーだろ? おまえたち、そんなわがままだなんて、まるで……そうだ、まるで人間みたいじゃないか!」


「なにをいってますの?」


「まるで人間って、ムテッポ姫もそうじゃんか?」


 ナックルのしてきに、しかしジコチューなことをいっていたムテッポ姫はひていします。


「わたしは違うだろ。わたしはムテッポ姫だ」


「人間じゃないの?」


「人間じゃないよ」


「じゃあなに?」


「ムテッポ姫だ」


 おはなしになりませんでした。


「そんなことより、おまえたちはなんでわたしのいうのとをきかないんだ。ゲロタングッチョをあげたのに」


「え~、まあ、おいしくて気持ちの悪いものはもらったけどさ、だからってなんでもいうこときかないよ? それに、わたし無理やり食べさせられた気がするんだけど……」


「たしかにおいしいうんこはいただきましたが、それはあなたの、ただの善意からではありませんの? べつに、なにか取り引きをしたり、対価として受け取ったわけでもありませんから。あなたのいっていることは、めちゃくちゃですわよ」


「なんでだ。めちゃくちゃか? 善意ってなんだ?」


 ムテッポ姫はなにもわかりませんでした。

 生まれた時からずっとガムシャラ超幻夢帝国でくらしてきたムテッポ姫は、そのような、善意を知るような教育をうけておりませんでした。ですから、ゲロタングッチョをもらったら、なんでもいうことをきくものだと、本気でかんがえていたのです。


「ゲロタングッチョでダメなら、これしかない。頭の半分をつぶして、わたしのいうことをきくしかないやつにしてやる」


 ムテッポ姫はぶっそうなことをいいだし、なにやら構えます。


「ム鉄砲、はっしゃー!」


 つきだした両手の人差し指と親指をあわせて三角をつくったムテッポ姫。すると、その三角からとつぜん、やばそうな黒いエネルギー弾が射出されたのです。しかも、二発、三発とたてつづけに。


 いっぱつめは三人の遠くに大ハズレしましたが、二発目はすぐそばに着弾して、ウサミミピョンがふっとびました。


「死ぬるぴょーんっ!」


 さらに三発目がゾウリムシの直前に着弾、ハデに爆発しました。


「ぎょうざっ!」


 なぜか「ぎょうざっ!」っていって、ゾウリムシはふっとんでいきます。


「ゾウリムシ! ちっくしょう、やりやがったなこの~!」ナックルがちょっと本性をあらわしたかんじで、おこりました。


「きをつけてナックル、まだきますわよ!」ベビードールはけいかいをとかずに、迎撃のたいせいにはいります。「わたくしの必殺技で、なんとかぶっ殺してみせますわ!」


 やはりベビードールもぶっそうなことばをはいて、じゅんびします。


「フリキュア・パンティシャワー!」


「いや、だからそれ意味なくない?」ナックルはしょんぼりしました。


「他のわざ、ないの?」


「ありませんわね!」


 ベビードールははっきりと断言したので、これで完全にやくたたずであることが証明されました。


「おお、なんだこれは……ぱんつか。わたしにくれるのか?」


 もちろんノーダメージなムテッポ姫は、降り注ぐパンティを自分へのプレゼントだとおもいました。

 なかでもキュアデスペレーションをイメージした大人用セクシーおパンティがきにいったらしく、それをじっくりみています。


「えっろ!」ナックルがいいました。「ムテッポ姫、それはくの?」


「もらっておこう」いって、ムテッポ姫はセクシーおパンティをどこかに収納しました。


「どうです、それをあげたのですから、あなたこそわたしのいうことをきかなければいけないのではありませんか?」


 そういったベビードールにたいして、ムテッポ姫は「なにをいっているんだ。わたしに命令できるのは、父しかいないんだぞ」といいました。


「ダメだこりゃ」


 ナックルはあきらめて、トホホなゼスチャーをします。


「なるほど……わたくしにできることは、もうありませんわね」ベビードールはいいました。「ナックル、あとはあなたしかいませんわ」


「やっ、やっ、役立たずぴょーん!」


 ウサミミピョンはあまりのショックで、きぜつしそうになりましたが、きぜつしませんでした。ただ、やっぱりいうことをきかないで、てきとうなやつをフリキュアにしたのはまちがいだったと、こころの底から反省しました。


「あっ、でもまだおまえがいるぴょん。キラキラきらりんフリりんごに選ばれた人間じゃないわりにはめちゃくちゃちゅよい、おまえならムテッポ姫をたおせるぴょん。あいちゅのでっかいパイオツをねじりとってやるぴょん!」


「え~、これ、子供向けだよね……?」


 まいど度を越したウサミミピョンのはつげんに、ナックルはふあんになりました。お蔵入りになったらどうしよう、と。


「ねじりとるかどうかはともかく、やらなきゃ帰れないんだよね……あんまり気はすすまないけど、やるしかないのかぁ」


 ナックルはかまえました。

 これからムテッポ姫をボコることをけついしたそのひょうじょうに、ムテッポ姫はするどくはんのうしました。


「なにをするつもりだ。暴力はよくないぞ」


 さきほど、とんでもない攻撃をしてきたくせに、ムテッポ姫はかってなことをいいます。


「わたしは、父にもなぐられたことがないんだぞ……父、手とかないし」ムテッポ姫はびくびくしながらいいました。「しかたない、わたし専用の超脳筋スーパーガムシャラ戦士長、でてこい!」


 ムテッポ姫がさけぶと、かのじょの前に身長二十メートルくらいある超脳筋スーパーガムシャラ戦士長がしょうかんされました。


『ガームシャーララー!』


「いけっ、超脳筋ガムシャラ戦士長! あいつをぺしゃんこにして脳筋辞典のしおりにしてしまえっ!」


 脳筋辞典がなんなのかわかりませんが、ムテッポ姫のめいれいをうけた超脳筋ガムシャラ戦士長はナックルめがけてとっしんします。


「げええ、きたぁーっ!」


 建物サイズのきょたいに、さすがのナックルもびびりますが、すぐになれました。

 なにしろフリキュアであるキュアナックルのしんたいのうりょくであれば、あいてがいかにきょだいであろうと、ほとんどかんけいなかったからです。


 まずは大跳躍し、超脳筋ガムシャラ戦士長のずじょうをとります。くうちゅうで高速縦回転をすると、そのいきおいと落下のちからをあわせて、超脳筋ガムシャラ戦士長の頭頂にこんしんのスーパーかかとおとしをくらわせました。


 ド・ゴッスゥーン! ってなぐあいのハデな音とともに、超脳筋ガムシャラ戦士長のきょたいが半分くらい地面にめりこみました。


「がっ、がむしゃ……らっ、らっ」超脳筋ガムシャラ戦士長はもがきますが、どうしてもぬけだせません。完全に、みうごきがとれなくなるほど、完璧に地面にめりこんでいます。


「うそだろ」ムテッポ姫はぼうぜんとしました。あまりにもそうていがいのてんかいに、頭がまわりません。


 超脳筋ガムシャラ戦士長がどれほどのきょたいであろうと、うごけなくなってしまえばどれほどのこともありません。

 前からいくのはこわいから、ナックルは背後へとまわり、超脳筋ガムシャラ戦士長の頭になぐるけるのぼうこうをはたらきました。


「オラオラオラオラ、くたばれこのやろオラオラオラオラ、つぶれろこんにゃろオラオラオラオラ、オラオラオラオラッ!」


 ほんきで、ボッコボコにしてやりました。


『ジンセイワハカナキユメノゴトシ……』


 生命力の尽きた超脳筋ガムシャラ戦士長は、いみのある言葉にもきこえる音をだすと、しょうめつしてしまいます。

 もう、ムテッポ姫をまもるものはいません。


「や、やだ! わたしはあんなふうにボッコボコにボコられるのはいやだ! いやだいやだ、いやなのだぁーっ!」


 半べそかいてわめきちらすと、くるりと背をむけ逃走をかいしするムテッポ姫。


「あんなこわいやつらがいるところなんて、もう住めるかー! 父にいって、おひっこししてやるぅーっ!」


 それはつまり、ガムシャラ超時空の移動にほかなりません。

 ガムシャラ超時空が移動すれば、そこにあった妖精王国はもとのすがたをとりもどすのです。


「やっ、やったぴょん? あいちゅらがおひっこしすれば、妖精王国はたすかるぴょん?」


 ウサミミピョンのぎもんふに、こたえられるものはその場にはおりません。


「や、やったの?」ナックルも、かわいいムテッポ姫をボッコボコにせずにすんだことで、ほっとひとあんしん。


「さすがナックル、たたかわずしてしょうりしましたわね!」


「いや、ばっちしたたかったんだけど……」超脳筋ガムシャラ戦士長のきょたいをおもいだしながら、ナックルはいいました。「あれ、そういえばゾウリムシは?」


「そういえば、姿がありませんわね」


「あっ、あっちぴょん」だいいちはっけんしゃのウサミミピョンがはるかこうほうをゆびさしました。


「あ、ほんとだ……足だけでてる」


「生きてますの?」


「やばっ、はやく助けなきゃ!」


 遠くで頭から地面につきささったまま、ほうちされていたキュアゾウリムシは、なんとか生きていました。

 フリキュアは、ぶっちゃけ酸素がなくてもすぐにはくたばらないのです。

 そういう設定になっています。


「あちし、いきてる……?」


「たぶん。ごめんね、すっかりわすれてたよ」


 ナックルはすっかりわすれてたことをあやまりました。ベビードールはあやまりませんでした。


「あっ、キラキラきらりんフリりんごが、元の世界にかえしてくれるって!」腰にあるキラキラきらりんフリりんごの意思をかんじとったナックルが、ウサミミピョンにつたえます。


「ってことは、妖精王国はたすかったぴょん?」


 まだあたりのけしきにへんかはありませんが、なんとなく、からだの重さやダルさはうすれたようなきがします。


「ムテッポ姫が、おひっこしを提案して、超幻夢ガムシャラ次元王がそれを了承したのかもしれませんわね」


「ってわけで、わたしたち帰るよ?」


「あ……うん、かえれぴょん……おつかれぴょん」


 こうして、あっさりとおわりをつげたたたかいでしたが、後日、フリキュアとなった三人は、妖精王国のふっかつパーティーにおよばれするのでした。


 ☆☆☆☆☆


「きみたちフリキュアのおかげで、たすかったのかも」


 妖精王国の、おそらくすべてのしゅるいの食べものがとのろせましとならべられ、価値があるのかないのかわからない、ほうせきみたいな物質や、その他のいろんなプレゼントにかこまれたなくると草里と百合道は、きゅうせいしゅとしてたたえられました。


「おうちゃま、実は……」


 そのパーティーの席で、ウサミミピョンは本来フリキュアには選ばれるはずのなかった、そのへんの女の子をてきとうにフリキュアにしてしまったことをゲロったのでした。


「えっ、マジなのかも?」


 さすがのネッコネコ王も、びっくりして目をまぁるくしましたが、あんまりなにも考えませんでした。


「でもまあ、妖精王国はたすかったのかもだから、いいのかも」なんていいました。


「ふぅ……よかったぴょん。細切れの肉片にならずにすんだぴょん」


 そんな死罪はありませんでしたが、ウサミミピョンのそうぞうの中では、そこまでの可能性をかんがえていたので、心底ほっといたしました。


「フリキュア、ばんざいゲロ~!」カエルンがばんざいをします。


「フリキュアさいこうチュ~、ありがとうチュ~!」ネズチューが感謝の意をしめします。


「ピース!」ダニスケが平和を宣言した。


「さて、お腹もいっぱいになったところで、二人とも……温泉にはいりませんこと?」ひととおり、食べるものを食べたあとで、百合道がマンを持してていあんしました。


「いいねー、はいろっか」


「あちし、温泉ひさしぶり」


 なくるも草里も、入るそうです。


「うふっ、じゅるり……ではいきましょう」


 あやしくよだれをたれながした百合道をせんとうに、三人は妖精王国の露天風呂へと向かうのでした。


 そして、妖精王国へのフリーパス権を得た三人は、その日以降もことあるごとに妖精王国を訪問し、好き勝手やったとかなんとか、そんなこんなでハッピーエンドなのでした。


 おしまい。

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