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世界はまだ小さい

熱い…


麦わら帽子越しにも感じる真夏の残酷さ

乾かない汗の中で部活の先輩が叫ぶ


貴様らの軟弱な精神を叩き直す!


走り走り走る


貴重な水は活を入れるためにブチまけられる

虐めれば虐めるだけ肉体が強くなるそうだ


舐めてるのか?


青筋が汗玉の中に浮かぶが怒りは飲み込む

先輩だから顔を潰せない


世界はずっと狭い

人の心は変わらない


お爺ちゃんも子供の頃は似たようなものだったらしい


技術は、文明は進んでるんだ


人の心だけが取り残されていく

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