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海から見た空
静寂の水中
夜の海
恐怖だ
冷たい水が肌を包み闇中に潜む物を隠す
誰にも気がつかれない死
潜む物に食い千切られる可能性
死が満ちている
だが死を受容ししかしいなした
水面から顔をだし見た光景は、星の海に浮かぶ私だ
空が海面にある
星々が海上に降りてきている
空と海の境界はない
星々に包まれる
地球の前の時間
始まりの火が灯る原始に帰ったよう
星の海を泳ぐ
人は月に辿り着いた
未来には本物のソラを泳げるだろうか
死を掻き分け進む
夜の海と同じだ