前へ目次 次へ 21/25 命を晒す 全身麻酔だったらしい だが俺の頭は冴えており意識があり、見えていた 眠りにだけつけなかったようだ 医者が手際よく私の腹を割いていく 見ていた 肉塊が取り出され機械が埋め込まれ縫合される 病室に戻され意識回復まで寝かせられる 全部、見ていた 命を晒す瞬間に本人として立ち会えた 感慨深い これが命か ハラワタを掻く感触がまだ残っているように焼きついていた 得体のわからない、そんな気持ち悪さ 命 命か 尊いな 切ないな いいな 作りたいな