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特殊能力練習機器説明

「えー、それではこの機械についてなんですが……三つのモードがあります。一つ目が〝一対一モード〟。これは名前の通り一対一で戦ってもらいます。スキルを使用する時は大抵対スキルホルダー戦になると思いますからそれの予行練習的なのですね」

タイマンか……やりあうのはあまり好きじゃないんだよな。今まで面倒事から避けるようにしてきたし。

「それで二つ目〝バトルロワイヤルモード〟。……これは不特定多数の人数で戦ってもらいます。一対一モードだけじゃつまらないと生徒の声から生まれたモードですね。どれだけ人に見つからずどれだけ多くの人を殺せるかというものがこのモードの醍醐味でしょうかね」

一番に殺られそう。

多分恐ろしさのあまりどこかに隠れているだろうな。

的なことを頭の隅で思っていた。

「では最後に三つ目〝ミッションモード〟その名の通り出されたミションをクリアさせるゲームです。特殊能力(スキル)や技量、知力を使ってクリアして頂きたいと思います。暗殺者たるものどれだけ人に見つからずどれだけ完璧に仕事をこなせるかというものが大事なので皆様にはこれを出来るだけやってもらいたいですね。因みにこれは一人で挑んでも数人で挑んでも大丈夫です」

うう……出来るかな……俺に。

きっとどこかでへまをかまして返り討ちされるだろうな……。

「では、取り敢えずこの中のひとつのモードを水雫先生にやってもらいましょうか。いいですよね水雫先生」

黒崎は水雫先生に問いかけた。

「お、やっと私の出番か。待ちに待ったぞ、勿論やろう。ミッションモードだろ?」

「あ、はいそうです」

水雫先生は黒崎の返事を受け取る前に颯爽(さっそう)とずらりと並んでいる特殊能力練習機器は一つに向かって歩き出していた。

「それではみなさん再びモニターパネルの方をご覧下さい。多分数分後に始まります」

そう聞こえたあと水雫先生が向かった機械から何かが開く音が聞こえ閉じる音が聞こえる。

その後くぐもった声で接続開始略語が聞こえてきた。

するとモニターパネルに真っ暗な部屋が出てきてその中に今まで来ていた服装とは違うかなり落ち着いた感じの服装に変わっていた水雫先生がいた。

「あ、説明し忘れていました。各モードはまずこの部屋……武器庫部屋に送られて自分が使う武器を選んでもらいます。ミッションモードではそれに加えてミッションをクリアするための情報がもらえます」

「あのすみません」

再び先程とは違う人が手を挙げて質問をした。

「ミッション、ミッション言っていますけどどんな内容なんですか?」

「そりゃもちろん人を殺すミッションですけど」

「あ、はい」

平然とした顔で返答をされ質問した子は苦笑いを浮かべた。

ふと画面の方を見ると武器を1つも取らなかった水雫先生がその部屋から立ち去っていく映像が流れていた。

「武器を使わない!?武術とかで殺すのか!?」

誰かが声をあげて驚いた。俺もそんな感じの言葉を口にしかけたがなんとか先に言ってくれたのおかげで言わずに留まった。

「水雫先生は武器を使うことは殆んどありません。使うのは大抵牽制のためとかですかね…まぁみなさん静かに見ていてください」

口を綻ばせながら黒崎は言う。

画面に映る世界は今度は夜の街中に変わっており裏路地に水雫先生が出現した。



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