おバカ君とうるさい奴
俺たちは先生に連れられて廊下を歩いている。
廊下の壁や床は目立った汚れのないのできれいに掃除されていることがうかがえる。
「ねぇ?おバカ君」
「だからおバカ君言うなって」
こいつしつこいなぁ……また話しかけてきやがった。いや別に嫌というわけじゃないんだが……。
「いやさ、私あんたの名前おバカ君しか知らないからさ」
「そっちが聞いてこなかったからだら」
いやその前に俺の名前をおバカ君と名乗った覚えないんですけど!?
「あーそうだったね……それじゃあ教えてもらえる?おバカ君の名前」
「その代わりおバカ君はやめろよ?」
「りょーかい、コードネーム以外では使わないと約束する」
「………………」
なんだっけ?コードネームって?分かんね
「ああもういいやコードネームで使われようが使われまいがどっちでも」
「そう、なら教えて。あなたの名前」
「御剣、龍ケ崎 御剣」
「無駄にかっこいい名前っっっ!」
「無駄で悪かったな!かっこよくて悪かったな!」
俺の名前を教えると大抵同じような反応が来る……龍があるからか?剣あるからか?そして俺はいつもと同じような返答をする。
「それでお前の名前を教えろよ」
「え?私が御剣に名前を教えてなんになるのよ」
御剣と呼んでくれているだと!?でもいきなり呼び捨てっ!まあいいが……
「そりゃあこっちは教えたんだからそっちも教えないといけないだろ?」
「いやまあそうだけどさ、あんたのおバカ脳で人の名前憶えれるかなと心配しただけ」
「余計な心配っ!」
「まあいいや、私の名前は高倉 椛。改めてよろしくね」
「ああよろしく」
「ちゃんと覚えてよ」
「覚えますよ!?」
とは言ったものの覚えれるだろうか……人の名前覚えるの苦手なんだよな
「……ところでさ、暗殺といえば銃とかナイフでやるじゃん?」
「へぇ、おバカ脳でもそれくらいは認識できてるんだ」
「いちいちあんたは失礼ですね!?」
「で、なに?その銃の扱い方やナイフのさばき方どこで練習するのかって?」
あ、俺が聞こうとしたこと当てやがった…
「あ、ああ、外でやるにもいちいち校外に出ることになりそうだし」
「いやいやここは国立よ?それくらいの練習場を作れるスペースはあると思うけど残念ながら銃声とかでほかのクラスの授業の邪魔になるからね、さぁどこでやるんでしょうかね」
「むむむ……知っているような喋り方しやがって」
「そりゃあ船のそれぞれの客室に置いてあった入学者用パンフレットの特別実技練習場っていう感じで軽く記してあったからね。嘘をつかず、ホントのことを言わない様に『ここの部屋では警察官を目指したい方の為に拳銃を使用した実技ができます』っていうような感じて書かれてたと思うけど」
入学者用パンフレット?そんなもの置いてあったかな……見覚えがない。いやちょっと待った確かテーブルの上にそんなものが置いてあったような……でもあれ読むのが面倒で結局手を付けずに寝てしまったんだよな……
「あれ?その顔はもしかして気づいてなかったの?練習場の場所がわからないとか言ってたし、気づいてなかったんだろうね。いやもしかしたら、漢字が読めなかったのか!どんまー」
「うるせええええええええええええええええええええええええええええ!!」
俺は貯めに貯めたストレスを発散するが如く彼女の言葉を遮った。さすがにあんなに言われ続けて耐えきれなかったんだから仕方が無い。
「こら最後尾の熱々カップルうるさいぞー」
一番前で生徒を引き連れていた先生の声が聞こえてきた。それを聞いた生徒は笑いながらこちらを向く者もいれば鼻で笑う者、無視する者が出てきた。
「「カップルではありません!」」
俺と椛は互いに赤面状態となりながら反抗した。
「お、流石カップル息ピッタリだな!はっはっは!」
「やめてください!そんなうるさいやつとカップルだなんて!」
俺は反論した
「そうですよ!こんな人の名前を覚えれずに私のことをうるさいやつって言ってくるおバカ君とカップルだなんて嫌です!」
椛も反論し……おバカ君だって?
「おまっ、おバカ君言わないと約束したよなああああああああああ!!」
「あれ?おバカ脳でも覚えてるのか」
「覚えてますよ!」
全く…入学初日からこれだとこれから先が思いやられる……
「ああ、御剣とはこれから先が思いやられるわぁ〜」
「ぷっ」
「なぜ笑った!」
「いや、なんでもない」
まさか同じこと考えてるとは……
「ほれついたぞー」
先生の声が聞こえたのでふと前に向いてみると特殊能力練習場の扉の前に着いていた。
「ここがお前ら十組の特殊能力練習場だ!では中に入ろうか!」
そして先生はカードキーをポケットから取り出して鍵を開け扉を開いた
や、やっと……主人公の名前が出てきましたよ。まさか担任より後に出るとは……