表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/8

序 曲 

今までの『青い空に両手を広げて』と小説の内容が変わっています。第一曲からご覧下さるようにご了承下さい。

五年前に、隣国で大きな戦争が起こった。

国同士の勝手な争い。それに巻き込まれた罪のない村人。

それでも、少年にとっては関係のない事ですんでしまう。


「戦争で、みんな消えてしまえばいい。男も…女も…人間という人類全て、何かに、罰せられるべきなんだ」


誰もが持っている感情や欲求を持たず、血のかようこの身体でさえも、温かみを持たない。

十二年前、実母に殺されかけたあの日から…。

何が引き金になってしまったのか、未だに分からないまま少年は自分という人間の価値がない事に脅えていた。

いつも自分なんかよりもずっと大きかった母が、その時はもっと、ずっと大きく感じて。

母から伸ばされたいつもは優しいの手が、首すじにひやりとまとわりついて、その時の母の嬉しそうな顔が余計に少年の心に苦痛を与え、いまでもまだその闇はその心に巣くっていた。


「人間なんて……消えてしまえば…」


ゆっくりと鏡に手を合わす。


「人間、なんて……俺なんて…」


鏡に映る自分を見ていた少年は急に顔をゆがめた。



母に愛されなかったこの顔。



愛されなかったこの身体。



母を愛すことの出来ないこの心。



少年は自分という存在全てが、嫌いだった。

それでも、少年は鏡に向きなおる。

鏡の中の自分も少年と同じようにゆっくりとそれを重ね合わせる。

まるでそこからなにか温かいモノが生まれるかのように、心地よい。


「…俺は、一体何のために生まれたのですか?」





愛されたい。





たった一人の少年のその願いが、大国を動かしれしまうほど大きく、強いことをまだ、誰も知らない。




ファンタジーは初めて書きます。

至らない点、などございますが、感想や批評などをいただけるとありがたいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ