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本気でお粥ミッション  作者: 理峰 つくし (おさみね つくし)
お粥レシピ

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7/8

カボチャ粥

カボチャ粥(和風)

――――――――――

オカンの評価 星5つ

作る難易度  星1つ

――――――――――

ポイント!

カボチャは、天ぷら用のスライスパックを活用するとサイコロの様に切るのが簡単です。

実は、カボチャの様に密度が濃いモノを切るにはコツが必要で、手を切らない為にも初心者の方は時短できるパックがお勧め。

やってやる!と言う方は、『かぼちゃを簡単に切る方法』で検索して動画を見てからやってみてください。知識や情報は、料理のエッセンス!



カボチャ粥の材料


お米 1合(160g)・・・基本型ロカボ粥の1〜4の処理しておく

カボチャ 1パック(170g)

水 700cc・・・カボチャを茹でる水

塩 1g(この塩分は入れなくても大丈夫)

白出汁 小さじ2杯

足し水 500cc

(市販の塩分計で塩分濃度0.3%くらいの目安です)


注意! お水のccとgの比重は一緒です。


カボチャ粥の作り方


カボチャを皮が付いたまま、5mmのサイコロの様に角切りします。


カボチャの大きさは目安です。大きく切り過ぎると歯が無い方には、食べづらくなります。但し、後でハンドブレンダーでポタージュ風にするなら、多少大きくても大丈夫ですが茹でる時間が長くなります。


サイコロの様に角切りしたカボチャと700ccのお水を土鍋に入れて、蓋をして20分茹でます。


沸騰するまでは強火。沸騰後は弱火でコトコト煮るような感じで茹でましょう。

ここでの20分と言う時間は、目安です。カボチャが柔らかくなればOKです。茹で汁はそのまま使うので捨てないで下さいね!


柔らかくなったカボチャと茹で汁に、ロカボ処理したお米を入れて、水500ccを入れます。

1gの塩、白だし小さじ2杯を入れて、強火で1回沸騰させます。

蓋をして弱火で20分炊いたら火を止めます。


30分放置して蒸します。


ーーーーーー


要点と考察!


 カボチャは糖度が高い野菜ですが、お米以外をロカボ処理すると栄養が何処まで摂れているか把握し辛い状態になってしまいます。

 なので、カボチャの量を制限して、1合のお粥として炊いた時に200g~300gで袋詰めすると4パックほど出来上がります。

 そう、作った時に使ったカボチャの分量は一回に摂取する量ではなく、おおよそ1/4の摂取量になります。

 他のお粥を甘くないものにすれば、気にしないで食べられるのではないでしょうか。



嗜好と至高


 お腹が空けば、人は食べたいと思う欲求が沸き起こります。

 オカンから「カボチャやさつま芋が食べたい」と聞いた時、私が考えたのは『嗜好品を食べたい』か『身体が治癒するために要求する最善の物を食べたい』のどちらの欲求か?というものでした。

 人も動物も極限状態になっていたり、病気になっていたりした時に、身体が回復をするために要求してくる食欲があります。


 病気をしたり体力や免疫力が落ちた時に、アルコールの入っていない甘酒を飲みたがる人を見かけました。他にもハチミツを食べたがるとか。むくんでいる方がスイカやキュウリを食べたがっていたりと。

 薬膳や野菜のいろいろなことを学んで、それらの本能からくる行動には意味があったことを知りました。

 だから、オカンの要求は、糖尿病の甘いものが食べたいという欲求なのか、倒れるまでに欠落していた栄養を補おうとしているのか、もしくは脱水症状と熱中症で受けた身体のダメージを治すための欲求なのかを見極めながら、お粥を作る必要があります。

 前者の糖尿病からくる食べたいなら嗜好品を摂取したいという欲求ですからほどほどにしないと、血糖値が上がってしまいます。

 後者の欠落した栄養補給、身体のダメージを治すための欲求なら、それは治癒するための至高品と言えるでしょう。


 私は急いで自分の知識にあるカボチャの持つ効能を思い浮かべました。主だった効能は、免疫力の向上や美肌、体を温めたり、目の健康維持などだったと記憶していました。

 もう一つの、さつま芋も、抗酸化作用や免疫力の向上、便秘解消や美肌、体を温めたり、目の健康維持

という効能だったと記憶していました。

 一応、いろいろ調べてみましたが、同じような内容でした。

 薬膳的にも、どちらも温の野菜なので、カボチャは胃腸を温めてさつま芋は体を温めて腸の働きを良くしてくれます。

 それに、1回や2回食べたくらいで、その効能がしっかり体に現れるぐらい突然元気になるという物ではなく、手を変え素材を変えて近しい効能の物を食べるから維持に繋がります。

 一種類に固執すると、効能は得られたとしても栄養が偏ってしまうし、少しずつ色々な野菜や肉や乳製品などの食べ物を満遍なく、摂る必要があるのです。


 そこで、甘いものを求めたのは糖尿病だから嗜好脳になっていたけど、倒れて打撃を受けた内臓や精神的身体的なストレスで増えた活性酸素を減らすために、一番嗜好に沿った体に必要な至高品を脳が選択したのだろうと予測して、今のオカンが美味しく感じる糖質摂取のボーダーラインを考えたのです。

 何事も過剰摂取にならず、お医者さんが治療している主旨に沿った作り方を目指そうと。


 お粥を食べ始めて1カ月経ったある日、弟がLINEで送って来た言葉に私はガッツポーズをしました。


『血糖値がすごい下がった言うて喜んでた』


 美味しいより、良い言葉を貰えて先ずは一安心。

 たとえ、甘い食材を使ったお粥でも、いろいろな食べ合わせで偏らないようにして、工夫していけば良いのだと答えを貰った気がしました。

 通院で血糖値やヘモグロビンA1c値を調べてくるので、毎回通信簿を貰う気持ちです。



読んで下さって、ありがとうございます。

オカンの好きなカボチャ粥、今回は和風仕立てでした。


誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。



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