基本型ロカボ粥
基本型ロカボ(糖質制限)処理のやり方
材料( )の中はグラムで測った時の目安の数値
お米 一合 (160g)
水 800cc (800g)
作り方
1
お米をボールに入れて洗います。最初の水は直ぐに捨てます。
ソフトボールを握った様な手の形にして、力を抜いて15回ほどカシャカシャと軽くかき混ぜて、水を入れて捨てる濯ぎを3回ほど繰り返します。
水を切っておきます。
2
土鍋に洗ったお米と水800ccを入れ蓋をします。
強火で6分炊いて、沸騰してきたら一回木ベラで焦げ付かない様にかき混ぜます。
3
弱火にして5分、蓋をして炊いていきます。
この時6分炊いたのにブクブクと沸騰していない場合は、5分中弱火くらいにして炊きます。
4
蓋を取った時に、鍋の内側に泡や薄い膜が出ていたら、それがお米の糖質なので、ザルにあけて、優しくヌメリが無くなるように流水で洗います。
洗った後はザルで水切りしておきます。
白粥を作る場合は、次の白粥の材料と作り方を参考にしてください
水切りし終わったら、使うまでの間は、ボールにあけてラップをした後、冷蔵庫保管してください。
注意!
この処理をしたら、その日の内にお粥にしてください。
白粥の材料 ( )の中はグラムで測った時の目安の数値
ロカボ米 一合をロカボ処理したもの (①〜④の処理をしたお米)
水(七分粥) 1120cc〜1200cc (1120g〜1200g)
5
白粥を作る場合は、洗った土鍋に④の水切りし終わったロカボ米と水1120gを入れます。
ポイント!
水の分量は七分粥なら1合=160gなので、お米の重さを7倍した分量になります。
6
蓋をして20分炊いていきます。
注意!
最初は強火に。沸騰したらかき混ぜて、吹きこぼれない様に弱火で蓋をして時間まで炊き、火を止めます。
途中で1〜2回ほど焦げない様にかき混ぜます。
7
30分蓋をしたまま、蒸らします。
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要点と考察!
ここまでIHクッキングヒーターと土鍋での作り方を説明しましたが、ガスと普通の鍋でも要点を踏まえていれば同じ様に作れます。
ただ、対流の仕方や鍋の性質が違うので、時間や火加減が変わってきます。もし、蓋をしないで作るなら、水分量も多め(蒸発していく分量をプラスする)になります。
ここでの最大のポイントは、どんな状況下でも以下の事を念頭に入れておいてください。
ロカボ処理の一番のポイントは、お米と水を鍋に入れて火をつけて沸騰してから5分沸々と糖質を炊き出させる事にあります。
この5分の火加減をしっかり吹きこぼれない程度の弱火にしてお米の糖質を抽出してしまうこと!
その次に、ザルに移して流水でヌメリを取るように洗い流し、水切りします。
その後、いろいろなお粥に使ったりするのですが、直ぐに使わない場合はボールに移してラップしてから冷蔵庫に保存してください。必ずその日の内に加熱調理して使い切りましょう。
ロカボ処理のデメリット!
糖質制限を受けている方にとって、お米の糖質をカットできるの方法なのですが、洗い流した部分にはお米の水溶性の栄養も出てしまうので、栄養を損なうデメリットもあります。
お米本来の栄養のビタミンやミネラルが足りなくなる分、他の料理で補う必要があります。しかし、胃袋のキャパシティーを考えると、一概にオカズで摂れば良いと考えるのは面倒でもあり、味気ない白粥ばかり食べるのも、ちょっぴり悲しい。
デメリットをメリットに!
デメリットは考え方次第でメリットに変えられます。
足りないビタミンやミネラルを足すなら、お粥が最適なのです。どうしてか?
それは、お粥が水分の塊で、抽出した食材の栄養をそのまま混ぜ合わせて食べられる形であり、飽きない主食の米は万能選手で、あらゆる素材の旨味と調和するから。
味気ないと思う白粥を、いろいろな物と組み合わせて最高のお粥にする。自分好みのお粥にする。何よりも、和食風・フランス風・中華風・イタリアン風に、風味を楽しみつつ栄養を整える事も出来る主食になるからです。
作り手はロカボ処理など、いろいろ手間はあります。でも、とても美味しいお粥が作れたなら、食べる人はあなたの創意工夫に笑顔になると思います。
貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。
読んで頂けることが、執筆活動の励みになります。
誤字脱字に関しては、教えて頂けましたら幸いです。




