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本気でお粥ミッション  作者: 理峰 つくし (おさみね つくし)
プロローグ

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オカン倒れる

 姉貴、オカンが倒れた。


 その連絡が入ったのは、休みに入る前の金曜日のことだった。


 私のオカンは、自分より家族を大事にする人だ。常に子供やオトンの好きな物を作っていたが、自分は台所で残り物を食べるような奥ゆかしい人。

 そして物凄く我慢強く辛抱強い。自分を後回しにしてしまう、そんな人だからなのか、いつの間にか糖尿病になっていた。


 だから、倒れたと聞いて低血糖で倒れたのかと思いきや、この常夏の最中に熱い風呂に入って、熱中症と脱水症でぶっ倒れたのだと言う。

 母は若い頃から熱い風呂に入るのを自慢していた。

 熱い湯で髪の毛を洗っている間、湯船から湯気が立って室内は蒸し風呂状態になっているところへ、体を湯に浸けるのだから湯当たりするのも無理はない。


 後になって、母が倒れたのは、根本的な部分で栄養が上手く摂れていなかった為に、熱中症に陥りやすい状態になっていた事が分かった。


 親と離れて暮らす様になって、親の健康状態とか、食事をどれだけ食べたのか、そう言った何気ない健康に関しての確認をしていなかった事を、今回の件で痛感した出来事だった。


 オカンごめんね。


 オカンは一心不乱に私達を育ててくれたのに、私達は気づく事も出来ずに放置してしまった。

 子供はいつか親支える立場になる。けれど、オカンの小さな変化に気づく事が出来なかった。

 私は弟から聞き込んだり、オカンに直接聞いたりして、何が出来るか模索した。


 幸い野菜の栄養や発酵、薬膳の資格を取得していたのと、知り合いのシェフから料理を習っていたので、基本的な調理と火加減や料理に取り組む姿勢を徹底的に教え込まれたので、活かせそうだと思えた。



本当に致命的な事は、後から発覚するんですよね。

読んで頂き、ありがとうございます。

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