第7話 ももとお散歩
たんぽぽと添い寝で目覚めるとリビングへ向かう。
「おはようございます」
「すみちゃん、おはよう」
「すみれ、おはよう。今日牧場行くが一緒に行くか?」
「行く。行くますです」
パパが泣いている。なぜ?
「パパ、痛いの?ママぁ、パパ痛いって」
“そんな事は言っていないが、すみれが素直になってくれたのが嬉しい”
「ママぁ、今日はラム肉でお祝いだ」
「えっ、ラム肉?無いわよ。お金は?」
ママは最近痛い所を突いてくる。
『反抗期なのかなぁ』
「ご飯できたわよぉ」
ママがご飯を運んできた。
おぉー
今日はオムライスです。熱々卵にケチャップご飯が美味しい。
「今日はだれかお誕生日?」
「すみちゃん?お誕生日では無いけれど、お金ないわけでは無いのよ」
ママさっきお金ない言った。
はふはふ、卵が少しとろとろでご飯が甘口ケチャップ。美味しい。もぐもぐ。
『う〜、ほっぺ落ちるぅ』
「ご馳走様でした」
「すみれ行こうか」
「はいです」
「あれっ、パパは牛さんで行くですか?」
「そうだ。ももちゃんのパパさんから借りててな」
「そうなんですか?お金ないからですか?」
「すみれ、お金ない事はパパさんに話してはダメだぞ」
「はいです」
トコトコトコ。
ゆっくり歩く。
「パパ、眠いです」
「遅いか?」
「はいです。早く歩けないですか」
「牛さんは早く歩けないんだ。ももちゃんはいつも我慢しているんだぞ」
「そうですか?もも可哀想です」
う〜ん
「着いたぞ」
パパはライオンさんの輪っかをトントントン叩く。
「は〜い」
「こんにちは」
「こんにちはです」
「こんにちは。すみちゃんこんにちは。どうぞお入り下さい」
ももは寝ている
「あたしも寝る」
「ももはもう起きると思うわよ」
「う〜ん、わかったぁ。あたし待ってる」
あたしはたんぽぽの手綱を持ちお外に出ると牧場まで上がる。
「こんにちは」
「こんにちはです」
村の人が交代でうしさんの面倒を見ている。ももがまだ一人で面倒を見れないからなのです。
「あたしもお手伝いする」
「ありがとう。一緒に歩こう」
あたしもたんぽぽに乗り村の人と一緒に歩く。
トコトコトコ
やっぱり遅い。瞼が重くなる。うとうとすると頭を振り我慢する。
「パパ我慢してって言ってた」
「お利口だね。まだまだ歩くよ」
「はいです。お利口ですから」
暫く歩いているとももが「夢」に乗って上がって来た。
「もも、こんにちはです」
「すみちゃん、こんにちは。もも起きたから元気!」
「いっしょにお散歩する?」
「する。する。お散歩する」
やっぱりももも遅いです。瞼が重いです。がまんがまんです。
「すみちゃん、見て見て。夕日きれいです」
「わぁ〜。きれいです」
「ももはいつもこうやって楽しむの」
「もも、お利口です」
「うん。おりこう。おりこう」
ももは更に進む。森の柵を歩く。
「もう少しでお花ばたけです。きれいです」
「はい。楽しみです」
黄色、紫、赤や青色のお花がいっぱい。
「きれい」
「うん」
あたしとももは降りてお花をつむ。ももはお花のかんむりを作るのがお上手です。ももがくれたかんむりを被り歩きました。
楽しかったぁ。
あたしとももはパパさんの家に帰るとパパとパパさんは黄色い飲み物を飲んでいた。
「ぷはぁー」
と言っている。
あたしともももぶどうジュースを飲み「ぷふぁー」と言い顔を赤くした。
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次回は「ももを連れて」だよぉ。
次回をお楽しみに♪