表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/18

第6話 たんぽぽと街へお買い物

 目覚めざめはたんぽぽのもふもふかん


 ふぇ〜

 ピュー

 

 あたしは目をこすりながら農屋のやを出て行くと、たんぽぽはあたしの後をトコトコついてくる。

 お出かけの時以外ときいがい手綱たずなを外している。

 パパがすみれとたんぽぽはお友達ともだちだから手綱たずなはお出かけの時につければい。そう言っていた。

 あたしたち友達ともだち

 玄関げんかんに入るとママが朝ごはんを食卓しょくたくはこんでいた。

「おはようございます」

 あたしはおもいっりお辞儀じぎをするが、いつものようにでんぐりかえしをさせてくれない。たんぽぽがあたしのお洋服ようふくうしろをくわえている。

「すみちゃんおはよう」

「すみれ、おはよう」

 たんぽぽはあたしの背中せなかを押しせきかせる。


 朝食ちょうしょく今日きょうざかなとのびるとわらびのもの


 ざかな大根だいこんおろしに醤油しょうゆをかけ、のびるとわらびのもの一緒いっしよに食べる。さっぱりしていて美味しい。

 さらにごはん一口ひとくち。あ〜米文化こめぶんかまれてかったと思う。今日きょうも美味しかった。


 ご馳走様ちそうさま


 あたしがたんぽぽと出かけようとサドルをつけていると

「すみちゃんおものお願い」

 わたされたかみにはたまご、ウインナー、お豆腐とうふ納豆なっとうなど色々《いろいろ》書いてある。

 これがないと卵焼たまごやきやたこさんウィンナーが食べれない。

「はい。行ってきます」

 おものかごとお財布さいふほかかみわたされたがポーチにしまった。


 もうれた!※1


 手綱たずなを引きながら歩く時代じだいわり。今は玄関げんかんからたんぽぽに乗りはしるのだ。

 国道こくどうまで一直線いっちょくせん小川おがわ川橋かわばしわた民家みんかがぽつぽつ見えると県道けんどうにでる。


 やったぁ。けんどう。けんどう。


 県道けんどうから国道こくどうまでは荷馬車にばしゃかう。

 国道こくどうまで荷馬車にばしゃ一時間いちじかんまちまでさら一時間いちじかんかかる。

 荷馬車にばしゃ待合室まちあいしつで待っているとあたしもたんぽぽもまぶたおもくなる。


 うとうと


 待合室まちあいしつのベンチにすわってたんぽぽの背中せなかに頭をたせている。

 こつ、こつ、がたん、がたん

 うまひずめ荷車にしゃ車輪しゃりんの音がしてくる。


 ピュー


 たんぽぽがあたしに荷馬車にばしゃが来た事を知らせている。まぶたを開けようとするが眉毛まゆげが動くだけだ。

 荷馬車にばしゃが止まるとたんぽぽが御者ぎょしゃにピューとうったえる。

 御者ぎょしゃりあたしとたんぽぽを荷車にしゃに乗せてくれて出発しゅっぱつした。


 ガタン、ガタン、ガタン


 あたしは荷車にしゃゆられながらたんぽぽとぐっすり。国道こくどうに着いたのも知らなかった。

 御者ぎょしゃはあたしをこすのもしのびなかったらしくけいトラックをヒッチハイクしてくれたのでまちまでぐっすりだった。

「おじょうちゃんをつけてなぁ」

「おにいさんもぉ〜」

 あたしは両手りょうていっぱいにった。

 あたしはスーパーをさがしにたんぽぽの手綱たずなを引いているとパパのくるまがゆっくりはしってきた。

 あたしは大きくるとくるまとまりママがくるまからりてきた。

「すみちゃん頑張がんばったね」

 ママはあたしの頭をなでなでしてくれた。

「すみちゃん子良い子ぉ」

 パパとたんぽぽはくるまでお留守番おるすばん。あたしはママとおものをした。


※1 きずなつよくなったことを言う

♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*

次回は「ももとお散歩」だよぉ。

次回をお楽しみに♪

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ