20話 初期武器ビームブラスター
ツルハラヤの撃破に成功したオレ。
そのままツルハラヤを収納した異次元空間に入った。
「ぎんゃあああああああ!!!!」
案の定。ツルハラヤは激痛で叫び散らかしていた。
「おい、うっせーぞ!」
オレは何分割かされたツルハラヤのパーツを蹴り飛ばす。
「あああああああああ!!!!!」
「レイジ、これは………もしや?」
「おう。そうだよ。ツルハラヤの成れ果てだ」
「うっ…………」
バラバラにされても生きているのは【異空間保存】の効果だ。
「さてと。んじゃとりあえず【存在創造】でオレの支配下に置くとするか」
ツルハラヤのバラバラにされた体が光り輝く。
そして、フォーゼとほとんど同じ容姿の美少女へ作り変えた。
違いは紫の髪の色、分け目の違いだけだ。
「っは! どこだここは!」
「よっ。元気?」
「ひぃぃぃっ!!??」
怯えてまるで話にならない。
【存在創造】の効果を応用して、恐怖心を和らげる。
「お、お前はレイジ…………! ってかなんだよこの体は!!!」
「んー、かわいいからいいじゃん。
それならお前が奴隷に墜とした子たちの代わりにできそうだなぁ」
「や、やめてくれ!! 頼む! いや頼みます!!」
「うん。無理。お前嫌いだし」
「そ、そんな!」
散々こき使われて、苦しめばいいのである。
ま、【存在創造】で作った存在だから、この指輪が破壊されない限りは蘇生できる。
とりあえず、こいつのビームブラスターはオレがもらっておくとして。
「お前の記憶から奴隷商の伝手を見つけたから、そこに身売りする。
その売上金で他の子たちを買い戻すから、せいぜい働けよ」
「いやだああああああ!!!」
「大丈夫大丈夫。精神は決して壊れないようにしてやる。死んでも蘇生可能だからハードなプレイもこなせるぜ! よかったな!!」
あとで仲間と思われないように、こいつの外見も変えておかないとな。
ついでに体型も変えておこう。より客が付きそうな体つきに。
「くそくそくそ! 絶対に俺は屈しない!」
「フォーゼ。こいつを躾してやれ。お前も一応被害者だしな」
「…………! ありがたき幸せ」
中身おっさんの美少女従者も、なかなか板についてきたようだ。
「さてと。これで処理は終わり。
あ、そうだフォーゼ。一応お前に蘇生の権限渡しとくから、殺してもいいぜ!」
「ありがとうございます。マスター」
「や、やめ、やめてくれえええーーー!!!!」
オレはゲートから外に出て、落ちているビームブラスターを拾い上げる。
「おお………!」
形状はハンドガンを巨大化したような形だ。
俺が使ってもいいのだが、一人、仲間にビーム武器を持ってない奴がいる。
そいつに譲ることに。
「ほい、イフェル。
正確な剣術を持っているイフェルだったら使いこなせるだろ」
「え、なによこれ」
「取り敢えずマスター登録しちゃって」
「わ、わかったわよ…………」
イフェルのマスター登録が完了した。
そして、アウスの時と同様武器同士をリンク。
これで気になっていたビームブラスターの機能。その全容が明らかになる!!
と思ったのだが。
《マスター。教えてします。
武器はマスター登録情報に紐付けされていて、マスターが変わると武器の拡張機能が消失します》
ええ! マジかよ…………って、あれ?
まだツルハラヤ、生きてるよね?
《いえ。【存在創造】によって存在を再構成するとき、魂の波形が変わりました》
そういうことか。
存在を創造するって、結構やばいことしてたんだな。オレ。
まあいい。誰かに迷惑かけたわけじゃないし!!
さて、気を取り直して。
ビームブラスターの機能は、こんなものだった。
・『魔力変換炉』
┗所有者の魔力を動力源として変換する
【効果】
・魔力をエネルギーへ変換する。
・『弾頭形成・発射』
┗超高出力の銃弾を形成する。
【効果】
・臨界状態の魔力の銃弾を生成する。
銃弾の推進力、威力を調整可能。
・『強化力場』
┗肉体を覆う見えない力。
身体能力を高め、衝撃を緩和する。
破壊されれば防御能力と補助能力を失う。
【効果】
・ダメージ軽減。
・身体能力向上。
【特殊効果】
・射撃時の反動制御。
・射撃時の照準補正。
というものだった。
うん。強いね。
だってあんなバカ高い火力だぜ?
まあオレのブレードで打ち消せる程度ではある。
いや、それは単にブレードの威力が高すぎるのだろう。
「よし、イフェル。ちょっとまってろ」
俺は精密重視型で木の幹に円を重ねていくつか書いた。
簡単な的だ。
「イフェル。あの的を狙ってみてくれ」
「う、うん…………」
イフェルがビームブラスターを構える。すると。
「え、なにこれ! 視界に何か、模様が…………!」
「それ照準器じゃね? それを的に重ねて当ててみ?」
「う、うん……えい!」
可愛らしい掛け声と共に、トリガーを引く。
するとビーム弾が放たれ、的のど真ん中に命中した。
命中してから、木の半分から上を吹っ飛ばした。
「うそ、こんな威力高いの………?」
「オレもおどろいた。噓だろ」
明らかにツルハラヤの放った物よりも威力が高い。
なんでだ?
《おそらく、イフェルの魔力量がそのまま威力へ反映された可能性があります》
うそだろ。どんだけ魔力量あんだよイフェル………。
あ、でもそうか。イフェルは元魔術師、現在魔術剣士。
そりゃあ魔力量も多いよな。
《マスター>イフェル>アウス>リナ の順に魔力が多いです》
え。オレが一番多いの?
《はい。当武装は刀身、強化力場、型すべてが高出力な分、魔力消費量も多いです》
あー。なるほどね。
知らず知らずのうちににすごい量の魔力を消費していたわけか。
「というか。イフェルの命中精度はなかなかだな。
これなら遠距離戦は任せられそうだ」
「実はちょっと、戦闘に参加できなくて歯がゆかったの。
これからはバンバン活躍するわね!」
「おう! 任せるぜ!」
ちなみに。
アウスとリナの戦闘はなかなかの泥仕合だったらしい。
リナのビームランスの威力は低い分、形状を自在に変えられる。
アウスもまた、形状は自在。
お互い矛と盾で攻撃の応酬。
決着がつく前にオレとツルハラヤの勝負がついたので、リナはようやく演技を終えたようだ。
ちなみにアウスは戦いが演技だったと知ると。
「うそだろ!? 僕はあんなに必死だったのに………」
「ふふ。本気に見せなきゃツルハラヤに疑われるかもと思って」
「………もっと鍛錬に励みます…………」
たしかにリナの槍さばきは見事だった。
オレたちの中で、一番技量が高いかもしれない。
それも、おそらく魔力量を補うためだろう。
魔力量が少ないと、武器の機能を使用するエネルギーが足りなくなってしまうからな。
「さて、ツルハラヤのせいで全員少し疲れてるだろう。
明日一日は休んで、明後日に街から出よう」
そこでオレたちは街へ戻り、一日休暇に充てるのだった。
次の日の晩のこと。
オレたちは酒場で吞み交わしていた。
「いやー、そんなことがあったとはなー。
リナの初期武器がランスじゃなくてビームロッドだとは」
そう。リナの口からそうきいたのだ。
「そうだよ。あれはあくまでビームのブレードを発生させているだけで、槍だけではないのだ!」
「ほうほう。というか、オレとリンクしてなかったな。しとくか?」
「というと?」
「リンク済みだったら互いの機能、状態を共有できるんだよ。
それでリナのビームロッドも丸裸、というわけだよぐへへ」
「やーんエッチー。でもそれ楽そうだね。
お願いします!」
「オーケー。ってことは、今後オレたちと行動を共にするってことでいいのか?」
「…………まあ、みんなが良いっていうなら」
「だったらお願い! 男二人と女一人で旅なんて、話が合わないのよ!」
「そうだったのかよ…………」
「だって! ずっと武器の話しかしてないじゃない!」
「かっこいいんだから仕方ないだろ? なあってアウス………寝てる」
「アウス、お酒弱いのよね…………」
「ははは…………じゃあこれからお願いするね、みんな!」
「おう!」
そうしてオレたちのパーティーにリナが加わったのだった。
所有者:カモト・レイジ。
・当武装における現在解放済みの機能一覧・
・『魔力変換炉』
┗所有者の魔力を動力源として変換する
【効果】
・魔力をエネルギーへ変換する。
・『刀身形成』
┗超高出力の光の刃を形成する。
【効果】
・臨界状態の魔力の刃を発振する。
・『強化力場』
┗肉体を覆う見えない力。
身体能力を高め、衝撃を緩和する。
破壊されれば防御能力と補助能力を失う。
【効果】
・ダメージ軽減。
・身体能力向上。
・補助擬似人格
┗ライトセイバーの機能を十全に用いる為のサポートシステム。
【効果】
・対象の情報を解析、鑑定、記憶。
・高速演算。
・記憶情報の自由閲覧。
・擬似人格による機能使用の補助。
・解放済みの型一覧。
・《攻撃重視型》
・《乱撃重視型》
・《精密重視型》
・《防御重視型》
『《《攻撃重視型【特性】》
【特徴】
・一撃の威力に重きを置く型。
体重を乗せた全力の攻撃や、防御ごと貫くための動きを強く補助します。
・『ブレード出力向上』
【効果】
┣攻撃時の射程拡張。
┗攻撃時の威力向上。
・『攻勢時身体能力向上』
【効果】
┗攻撃時の身体能力アシスト出力が上昇。
・『防御貫通効果付与』
【効果】
┗構造を解析して効果的にダメージを与える。』
《乱撃重視型【特性】》
【特徴】
・攻撃の回数に重きを置く型。
連続攻撃や、手数重視の動きを強くアシストします。
【特殊効果】
・『ブレードの取り回し向上』
┗追加効果:ブレードの推進力発生。
・攻撃時、ブレードの反動を推進力へ変換し、攻撃速度を高める。
・『乱撃時身体能力向上』
┗手数重視攻撃時の身体能力アシスト出力が上昇。
・『連続攻撃時加速』
┗攻撃が連続するほど強化アシスト出力による攻撃速度上昇』』
《精密重視型【特徴】》
【特徴】
・攻撃時の精密性、正確性に重きを置く型。
狙った位置を攻撃する際の動きを強くアシストします。
・『ブレードの精密動作性向上』
【効果】
┣狙いを定めた位置に命中するよう、最適な推力を発生させる。
┗反動を抑え、操作性を高める。
・『集中攻撃時身体能力向上』
【効果】
┗狙いを定めた位置に対し攻撃時、身体能力アシスト出力向上。
・『精密攻撃時攻撃補正』
【効果】
┗狙いを定めた位置に攻撃時、動作を補正する。
《防御重視型【特徴】》
【特徴】
・攻撃への防御動作を強く補助する型。
攻撃を防御する動きを強くアシストします。
・『ブレードの防御出力向上』
【効果】
┣攻撃防御時の出力向上。
┗防御範囲拡張
・『防御時身体能力向上』
【効果】
┗攻撃防御時の身体能力アシスト出力が上昇。
・『攻撃不通効果付与』
【効果】
┗対象の攻撃の慣性を解析し、効果的にダメージを防ぐ。
所有者:アウス・ノーザクス
・当武装における現在解放済みの機能一覧・
・『魔力変換炉』
┗所有者の魔力を動力源として変換する
【効果】
・魔力をエネルギーへ変換する。
・『防御力場形成』
┗超高密度の防御障壁を形成する。
【効果】
・臨界状態の魔力障壁を展開する。
・形状と密度によって強度、防御力、耐久力が変化する。
・『強化力場』
┗肉体を覆う見えない力。
身体能力を高め、衝撃を緩和する。
破壊されれば防御能力と補助能力を失う。
【効果】
・ダメージ軽減。
┗【特殊効果】
・『防御力場形成』による防御の向上。
・身体能力向上。
・補助擬似人格
┗ビームシールドの機能を十全に用いる為のサポートシステム。
【効果】
・対象の情報を解析、鑑定、記憶。
・高速演算。
・記憶情報の自由閲覧。
・擬似人格による機能使用の補助。
・現在開放済みの拡張機能。
『盾加速攻撃』
【効果】
・盾に推力を発生させ、急加速することで攻撃を可能にする。
・推力発生中はいかなる攻撃でも耐える。
『力場展開位置変更』
【効果】
・自身の認識可能な範囲全て、どこにでも防御力場を展開できる。
所有者:イフェルリーナ・シラフィス・アウレカリア。
・『魔力変換炉』
┗所有者の魔力を動力源として変換する
【効果】
・魔力をエネルギーへ変換する。
・『弾頭形成・発射』
┗超高出力の銃弾を形成する。
【効果】
・臨界状態の魔力の銃弾を生成する。
銃弾の推進力、威力を調整可能。
・『強化力場』
┗肉体を覆う見えない力。
身体能力を高め、衝撃を緩和する。
破壊されれば防御能力と補助能力を失う。
【効果】
・ダメージ軽減。
・身体能力向上。
【特殊効果】
・射撃時の反動制御。
・射撃時の照準補正。
・補助擬似人格
┗ビームシールドの機能を十全に用いる為のサポートシステム。
【効果】
・対象の情報を解析、鑑定、記憶。
・高速演算。
・記憶情報の自由閲覧。
・擬似人格による機能使用の補助。
所有者:モリシロ・リナ。
・『魔力変換炉』
┗所有者の魔力を動力源として変換する
【効果】
・魔力をエネルギーへ変換する。
・『力場形成・操作』
┗超高出力の攻撃力場を形成する。
【効果】
・臨界状態の魔力の力場を生成する。
形状を変化させる。
・『強化力場』
┗肉体を覆う見えない力。
身体能力を高め、衝撃を緩和する。
破壊されれば防御能力と補助能力を失う。
・開放済み拡張機能一覧。
『力場結合』
力場同士を結合させ強度を高める。
『力場強化』
力場の硬度を高める。
『力場伸縮』
力場に伸縮性を与える。
『力場固定』
力場を座標に固定する。




