1話 初期武器がなんでこれ?
タイトルに某星の戦争の版権が絡みそうなら変えます。
多分フォトンセーバーとか、ライトサーベルとか、ビームブレイドとか。
初回投稿なので、10話あたりまで書き貯めしている分を連続投稿します。
オレの名前は鹿本玲二。
しがないアルバイターだ。
趣味はゲーム。結構上手い。
そんな俺はいつも通りバイトに向かう。
チャリを漕いでいると、突如息が苦しくなった。
気のせいだと誤魔化すも、次第に我慢が効かなくなる。
もう無理、と思った時には意識がぷつり。
後になってわかったが、急性心不全だったそうだ。
いや、怖いね。いつ死ぬかわからないってのは。
そして目が覚めると、見たことない場所に居た。
「え、どこだここ」
一言で言えば、岩肌の通路。
ところどころ光るきのこが生えていて薄暗い。
なんかかびっぽい空気だ。掃除してないエアコンからする臭いに近いかも。
ひとまず周囲を見渡す。
前にも後ろにも同じような通路が続いてる。
「オレ、死んだっぽいな……」
死んで目覚めると岩をくり抜いたであろう通路。
あれか、異世界転生ってやつか?
今にして思えば、死んだことは悲しいが俺の人生お先真っ暗だし、政府は金の亡者だしで良いことない。
これを機に、こっちの世界を生きてみるか!
オレ、レイジはこの世界で第二の生を楽しむことに決めた。
「とはいえ、食いもんがなきゃ辛いぜ……。
昼飯食う前に家出たからだな……」
なんか鞄に入ってたかな、と自分の持ち物を確認する。
服は、奇妙なことに死ぬ前に着ていたものと同じ。
カバンにはタオル、着替え、バイト指定の靴。
奥の方には、いつがしかに買ったパウチされたゼリー食と、カロリーメイツ。
「ふむ。一日くらいは凌そうだ」
ボトムスの右のポケットにはスマホ。
そういえばカバンにはソーラーパネル付きのモバイルバッテリーもあったな。
これ普通に危ないよな。
バッテリーにソーラーパネル直付けって。
まあ洞窟の中っぽいし使えそうにない。
もちろん圏外だし、あんまし意味ないな。
ライト機能、写真機能は使えるかも。
そこで違和感を覚えた。
左ポケットに何かを入れた記憶はない。
なのに、何かが入ってる。
恐る恐るポケットに手を突っ込んで取り出す。
そこにあったのは、小さい棒。
テニスのラケット、野球のバットくらいのグリップ部分の太さくらいで握りやすい。
スイッチのようなものがあった。
好奇心からオン?にしてみる。
すると、ブォンという音が鳴る。
棒の先端には光が生まれた。
それが徐々に伸びて行く。
80cmくらい伸びると止まった。
「お、おぉ……え?」
形成されたのは白い光の刃。
形を維持するための反動なのか、少し震えている。
「なんでこんなもんが入ってたのかは、この際どうでもいい」
考えても仕方ない。そりゃそうだ。
試し切りしてみたが威力は本物。
岩の壁の一部を容易く斬り落とした。
切断面は溶けている。
これって、あれだよな。
有名なあの、武器だよな。
でもゲームだったら後半に登場するよな。
並外れた威力だからな。
ゲームバランスが崩壊するからな。
そんなもんが、ポケットに?
「俺の初期武器、ライトセイバー?」
▷ひのきのぼう ではなく。
▶︎ライトセイバー というわけで。
どうやら俺の異世界転生。
初期装備がライトセイバーらしい。
お読みいただきありがとうございます。
見切り発車したこの初期武器ライトセイバーですが、楽しんでいただけると幸いです。
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