プロローグ
盲目の主人公赤城潤は、ある日交通事故によって死んでしまう。気付けば、異世界ファンタジーの世界で初めて「見る」ことができた!しかも、グラント侯爵家という魔法と剣術の名家だった。持ち前の五感と才能で圧倒的な潜在力を見せ、幸せに生きていけると思ったが、、主人公の出生とこの世界には深い繋がりがあったのだ。
是非ご覧あれ
俺は生まれつき目が不自由だった。
その代わり空間認識能力やその他の感覚が優れていた。
自然と身についた力のおかげで、一人でも難なく生活できたのだ。
しかし、不幸なことに突然死はやってくる。
些細なことで母と喧嘩になって、家を飛び出した。
雨の音で感覚が鈍っていたのか飛び出してきた車に跳ねられたんだ。
「潤がお腹にいる時なんてとてもじゃないほどお腹が大きかったけど、いざ生まれるとすごく小さくて可愛かったんだよ」
母との会話を思い出す。
「これが走馬灯ってやつか。」
体から魂が抜け、どこかに引っ張られていた。
魂はその世界でのみ輪廻転生を繰り返すことができるのだが、その臨界点を突破してはるか彼方へと飛んで行った。
そして、目が覚めると地球ではない場所に転生していた。
そう、いわゆるファンタジーの世界だ。
初めて見える世界、見知らぬ女性に抱えられながら
「元気な男の子だわ!!ほら、あなた名前を呼んであげて」
おそらく母親だ。てことは隣にいるこの強そうな男が父親?
「メシアちゅわ〜ん!俺がパパだぞー??」
え、、、まじか。