7話 俺(私)の名は
やっと名前が出てくる…
識別が楽になるよー
何だかんだで親友の元に辿り着いた俺
その頃には親友も虚空に目を向けていなかった。
……ちょっと面白かったんだけどな
「おや、終わったのですか?」
「ああ」
「……なんか疲れてるようですね」
「……濃かったんだよ……色々と」
「なるほど(察し)」
可哀想なものでも見るような目付きをしているが、原因の一端はお前にあるからな?
「はぁ……親友、取り敢えずそっちから見せてくれね?」
「いいですよ」
手元で操作をして、画面を見せてくれた
「は?吸血鬼?」
「えぇ。先程の症状はこれが原因ですね」
「まじか……」
病気ではなかったのはいいことだが、まさか吸血鬼とは……
「弱点多すぎだろ」
「元々虚弱気味だった私には相応しいですかね」
「あぁ、それはどうなった?」
「解消されていますね。ステータス様々です」
そう言って笑う親友
「何か……あんまり変わんないんだな」
「というと?」
「翼でも生えるのかと持ってた」
「……進化次第、ですね。牙はありますよ」
……よく見れば八重歯が鋭い?
「まぁ、意識しなければ気付かなかったので、問題ないでしょう」
「だな」
次は俺か……
「ほれ」
「……ふふふ、邪神様……」
やっぱりな!
「何だよ」
「いえいえ、悪魔だったんですね、邪神様」
「邪神じゃねぇ……お前が勝手に言ってるだけだろ……」
「ステータスに書いてあるではないですか」
「お前が元凶なのに……!」
「まぁまぁ」
宥められているが納得いかない
話題を逸らすように親友が言う
「それより、揃いも揃って闇系統なんですね」
「だな。お前が光属性とかまっったく似合わ無いけどな」
俺よりこいつの方が悪魔だろ
「そんなこと言わないでくださいよ。悲しくなるじゃないですか」
「こんな言葉で泣く程のよわよわメンタルじゃないだろ……」
「はい」
「……こいつ」
1回深呼吸しよう
すぅ……はぁ……よし
「で、大事な話がある」
この先に必須の大切な要件だ
「奇遇ですね。私もです」
「……考えていることは、同じだろ」
「親友ですから」
せーの
「「名前が無い!」」
そう、名前が無いのだ
前世の記憶が薄れた中で、今生の名前すらも無ければ、俺たちは「おい」とか「お前」としか呼ばれない
かと言って誰かに変な名前を付けられたくない
「ポチ」とか最悪だ
「と、言うわけで名前を考えたい」
「やはり、特徴から取った方がいいでしょう」
「……なら、悪魔と吸血鬼か」
「私はもう決めましたよ」
「早っ!」
考えたいといったばかりなのに……
「まぁ、少し考えてはいたので」
「……参考までに」
「ヴァンパイアと血から取って『ヴァンブラッド』です」
「なるほどな」
うん、しっくり来た
単純ながら、それなりに響きが良い
むぅ……
「俺は……どうするか…」
悪魔、悪魔か……
デーモン、デビル……
しっくり来ないな
「どうしても思い付かないなら神話関係でいいのでは?」
神話か……
強そうな名前にしたいよな
そういえば、俺は1回死んでるんだよな
強い、死、悪魔……
「『アズラエル』でいこう」
「……天使の名前では?」
「天使も悪魔も似たようなもんだろ」
「……邪神系堕天使」
あー聞こえない聞こえない
うん、中々いい名前だ!
『名前が【アズラエル】で決定しました』
あ、謎アナウンス
これがレベルアップとか教えてくれるのかな?
「名前が決定したと聞きました」
「ああ。何だろうな。あの声」
「……【悪意】以外の上位存在かもしれませんね」
「あー、有り得る」
「まぁ、どうすることも出来ませんがね」
「だな」
ヴァンブラッドがパーカーの吸血鬼
アズラエルが眼鏡の悪魔
……言葉使い的に逆では…?って思うけど、この2人にはモデルがあるからね
そろそろ戦闘パート入りますよー
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