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14話 魔狼月下の咆哮

お待たせしました

え?待ってない?

…そっすか


side アズラエル


経験値を稼ぎに行くとヴァンが出ていってから2時間が経過した。


ヴァンが行くなら俺も行こうかと迷ったが、ヴァンとは違って時間制限なくレベル上げができるので、ここはしっかりと寝て体力を回復させることにした。


焚き火は…そのままでいいか

悪魔は呼吸をしなくていいらしいので、窒息の心配も要らない

起きる頃にはヴァンも戻ってきてるだろ


「おやすみ」


どうやら思ったよりも疲れていたらしい

瞼を閉じて、すぐに睡魔が襲ってきた



薄れていく意識の最後、微かに狼の遠吠えが聞こえた気がした……




__________________





夜空に浮かぶ蒼月と対称に、1匹の魔物と吸血鬼が対峙していた

周囲の木々は倒され、障害物はもう無く、残されたのは散っていった魔物の配下の死体


黒い狼の魔物が咆哮し

それに応えるように吸血鬼は拳を作る


そして、どちらともなく標的に駆け出した




_________

sideヴァンブラッド


戦ってわかったことが、1つある


「グルルル…」

「はぁ、はぁ…」


強すぎ



正直舐めてました…

何が「そんなに圧は無い」だよ

バリバリにフィジカルで負けてるんですが……


そもそも先頭ド素人、大して場数を踏んでいる訳でもないのに圧も何も無いでしょう



心の中で悪態をつきつつも、その表情に余裕は無い

戦況にあまり変化が見られないが、こちらは速度で負け、(治っているとはいえ)何度か攻撃を貰っている。なお、魔物は一切の被弾なし



これは…逃げることも視野に入れなければ…

……逃げきれなさそうだけど、ね

いや、速度負けしているのがただただ辛い

高機動でまわられるだけで対処困難致命傷



吸血鬼の身体と再生能力のおかげでまだ生きられていますが、何とか突破口を探さないと…


こうしている間も必死に牙、爪、尾の三連コンボを回避する

地味にカスっても痛いから死ぬ気で避けています…

いい具合に隙らしきものができ次第殴っているものの…手応えが無い


詰んだか…?


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