彼は人の心を持っているのか? 何度彼に告白しても振り向いてもらえない!
私が好きになった彼は“人の心を持っていないのかもしれない。”
何度私が彼に【告白】しても振り向いてもらえないからだ!
まあ、彼にとって私はタイプの女性じゃないのかもしれない。
それでも、彼は他の女性にもほとんど私と同じ態度。
女性に興味がないのかといえばそうじゃない気もする。
男好きでもなさそうだし、一人で居る事が好きなだけなのかもしれない。
一人の時間を楽しむ人。
今はそういう人の方が多いのかなと思う。
“お一人様”という言い方もあるぐらいだし。
誰かと一緒に居るよりは一人の方が楽だと感じるのかと思う。
私だって! いつもはよく喋る女だけど、たまには一人にしてほしい
時だってあるわ。
彼は継続的に、一人が好きなのだろう。
・・・でもどうか、私に振り向いてほしい!
私は彼の事を好きになって2年目になる。
物静かで穏やかな彼を好きになった。
彼は無口なタイプの男性であまり人付き合いが得意じゃないタイプ。
それでも不器用ながらに人と話す姿を見ると、なんだか可愛く想える。
私はそんな彼のがやっぱり好きなのだ。
どうしたら? 彼に私の気持ちが届くだろうか?
『ねえねえ、上坂クン? 今度ふたりで映画でも観に行かない?』
『どうして、僕が三河さんとふたりで映画を観に行かなくちゃいけないの?』
『別にいいじゃん! ふたりがダメなら友達も呼んでさー!』
『嫌だよ! 僕は一人で居たいんだ!』
『でもさーたまには誰かと一緒に居るのもいいと思うよ。』
『屁理屈を言いたいだけなの?』
『そんなに深く考えないでよーもっと楽に考えると気分も楽になるよ。』
『とにかく! 僕は三河さんと映画には行かないよ。』
『・・・分かったわ、また誘うね!』
『もう誘わなくていいよ。』
『私が上坂クンを誘いたいの!』
『変な子だな?』
完全に私は彼に相手にされてない!
彼女どころか? 女としても見てもらえてないのかも!?
それでも私はどうやっても彼が好き。
どうにかして、私は彼と付き合いたい!
*
そんな時、職場の飲み会があり彼と家が同じ方向だった為、一緒に
タクシーで帰る事になった。
『私の家に寄って行く?』
『行かないよ。』
『コーヒーぐらいなら出せるけど。』
『・・・うーん? 少し酔ってるから、“普通なら寄らないけど今日は
三河さんの言葉に甘えてコーヒーを一杯飲んでいこうかな。”』
『ホント!?』
『喜び過ぎじゃない?』
『だって嬉しいんだもん!』
『なんだよ、たまに可愛い事も言うんだね。』
『好きな男性の前だと可愛くもなれるよ。』
『その事なんだけど、僕は三河さんの事を何があっても好きにならないよ。』
『・・・ひ、酷い!』
『別に三河さんだけじゃない! 他の女性とも付き合う気がないんだ
僕は一人の方が楽だから。』
『ほんの少しでいいから、上坂クンとの時間を一緒に共有したいだけなのにな。』
『“今がそうなんじゃない?”』
『そうだね!』
凄くいいムードだったのに、彼は私の部屋に入って30分後には自分で
タクシーを呼んで自分の家に帰って行った。
インスタントコーヒーだったから直ぐに作って彼に出してあっという間に
彼はコーヒーを飲み干して家に帰る。
ただ嬉しかったのは、彼が私の部屋に入ってこう言った事だった。
『“案外、女の子らしい部屋なんだね。”』
その一言は、凄く嬉しかった。
私の事を“女扱いしていないと想っていたから余計に嬉しい!”
・・・ただ、彼は人の心を持っているのか?
何度彼に告白しても振り向いてもらえない気がする。
私の気持ちはいつになったら彼に届くのかな?
最後までお読みいただきありがとうございます。




