背中を押されて考える。
考えるって何ですか?
考えると、立ち止まってしまう自分がいて、
立ち止まってしまいたくなる自分がいる。
ズキズキと、ズキズキと、
頭が痛くてたまらない。
だけど、そんな背中を、
考えろ、考えろと、
押してくる誰かがいて、
立ち止まれない自分がいた。
ズキズキと、ズキズキと
頭を押さえて考える。
だけど、ちっとも考えられない頭を抱え込んで、
そんな頭で考える。
ズキズキと、ズキズキと、
考えてるって何ですか?
考え過ぎて、考えられない頭の中で、
そんな疑問が湧きおこる。
疑問を持つな、考えろ。
頭を抱える背中を押してきて、
急かしてくる誰かの手に気が付いた。
考え過ぎてパンクする。
立ち止まれずに、
背中を押してくる誰かの手が気になった。
誰が私の背中を押している?
ズキズキと、ズキズキと、
痛む頭で考えて、
ちょっと待ってよと、
立ち止まりたくて、
背中を押す手を掴まえた。
なおも押そうとする手を持ったまま、
ふと私は振り返る。
そうして、私は驚いて、
立ち止まる。
振り返ったその先に、
私の背中を押していた、
私の姿が立っていた。