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百遍百万遍

公務員になろう=小説家になろう -公務員試験必勝法-

作者: 天本有泉

清水義範 国語入試問題必勝法にヒントを得て、公務員試験必勝法を書いてみました。

●小説家をめざすには金だ。

なんといっても、恒産なきものに恒心なし。

つまり、金がなきゃ、心静かに過ごせやしない。

金がないのは、不安だ。金がないと、3度の飯にもありつけない。

そうすると、バイトするか、本とかをCDとかを売りにいかないといけない。

小説が売れれば、よいが、そう簡単ではない。


●金を稼ぐには、

なんだかんだといって、働くのが一番てっとりばやい。

なにが、楽かだ。楽して、かねを稼ぐ。

公務員として、稼ぐのは、案外、楽して稼げる手段のひとつだ。

また、公務員になると、いろんな種類の上から下まで、偉い人から最下層の人までかかわれるので

小説家としてプラスになるわけだ。


●公務員になるには、

正規職員、嘱託職員などなど、さまざまな種類があるが、

たいてい、試験があります。

裏返せば、試験に通ればよいのです。


●試験対策

私は、元公務員試験作成者で、試験問題を作っていた過去があります。

あんまりおっぴらにはしにくいのですが、出題者側から舞台裏をこっそりと、、、


●その1

教養試験は、まんべんなくさまざまな分野から出題する。

そんなことはわかっとるわいということで、じゃあ、出題者さん、どういうこと?


◎アンチョコがいるってことですよ。

「アンチョコ」とは - 安直の訛り。 解説や練習問題の解答付きの教科書。 虎の巻。

てっとりばやく安直に問題の解答を見つけるために使うものの総称。


試験問題は、漏えいすると、えらいことなので、なるべく少ない人数で作るわけです。

多くの人間がかかわると、漏えいする確率も増えます。

でも、少ない人数で、つくるということは、

自分の苦手な分野でも、興味のない分野も担当することはあるわけです。

で、その場合に頼りになるのが、アンチョコ本ですよ。


アンチョコ本になにを選ぶかですね。

私が使ったのは、ずばり中学校の教科書です。

中学校の教科書ですか?!


でも、これほどすぐれたものもないわけです。


試験問題は、作るほうは大変、苦労をするのですが、作った問題に対して、えらそうに、コメントをする人間がいるわけですよ。

「この問題は難しい。」と。

頭の悪い癖に、たまたま偉くなると、自分の頭の悪さを棚にあげる、ということなんですが。


そうすると、「この問題は、中学校の教科書からですよ。これぐらいの問題が解けないと、、とても公務員としてやっていけないじゃないですかね。」などと嫌味まじりに反論してやると、

だまるわけですよ。


問題作成者からすると、直前での問題のさしかえはつらいですよ。

時間はほとんどないけど、問題をつくりかえなきゃならない。

これほど、つらいことはないのです。

ささやかな誤字、脱字があれば、それは出題者のせいですから。


そうならないように、何べんも何べんも問題を読み返して、もう大丈夫というところで、差し替えなんてくらうともう大変なわけです。そうすると、当たり障りのない問題とか、無難な問題、つっこみどころのない問題が大事なわけです。


そうなってもいいように、予備問題をいくつかあらかじめ作っておくこともありますが、それはそれで面倒ですね。


●その2

当たり障りのない問題、無難な問題、つっこみどころの少ない問題が良い問題。


理由は、試験問題から、トラブルに巻き込まれたくないといくこともあるわけです。


ということは、範囲が絞り込めるわけですね。


たとえば、政治に関する問題は、差し控える傾向があります。特定の政党を支持していると思われると、いろんな意味でよくないですから。

時事問題では、オリンピックネタとか、スポーツネタは、無難なので、出しやすいわけですね。

尖閣諸島が、とか、竹島がなんていうのは、よほどのチャレンジャーでない限り恐ろしくて、恐ろしくて出題なんてできませんよ。


最近は、著作権がらみから、文章題には、細心の注意を払います。勝手に、評論とか、小説とかを抜き出してきてなんてのは、避ける傾向にあります。作者に訴えられたら、勝ち目はありません。

政府関係のホームページとか、自治体関係の文書とか、著作権が切れた明治の文豪の小説とか、著作権がらみで訴えられないものにしますね。


●その3

過去問は貴重です。

結局、当たり障りのない問題を一定数、作る。その間、自分の本来の仕事もあるわけです。

過去問をアレンジして作るのが一番、てっとりばやいわけです。

1年前と、2年前の問題をまぜこぜにして作ったりとか、よくやりましたね。○と×を入れ替えるようにしたり。全くおんなじだと、芸がないので、少々変えます。


●その4

その年の応募者数から問題のレベルは変える。


試験問題が簡単すぎると、足切りラインをあげないといけませんし、でも、8割以上とって、あしきりで不合格に、しにくいのです。

応募者が多数になると、どうしても、試験問題は難しくします。

昨年までは、こんなに簡単だったのに、今年はどうしてこんなに難しいの?ということはあります。

また逆に、半分も正解できない場合、合格にも、しにくいので、応募者が少なくなると、問題を簡単にします。難しかった翌年に問題が、がらっと簡単になることもあります。


●その5

超難問をつくることがある。


以前に、満点を取った人を、不合格にしたことがありました。

面接があまりにもだったのですが、、、

でも、面接で、あまりにもだということを受験者本人は、自覚していないのですね。

満点は、絶対にとらせたくないわけです。


思いだせるところで、いくつか思い出してみました。


昔、清水義範さんの「国語入試問題必勝法」を読んで、大笑いしたことと、もっと前に、出ていれば、良かったのにと思ったことがありました。

それで、書いてみたくなりました。






































ご感想をお聞かせください。

創作意欲がわけば、さらに、思いだして、追加しようかと思います。


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