共通√ 《6》
デート。甘美な響きだと思った。
過去の俺は確かに、この単語を口にするのに憧れを抱いていた。
その憧れの単語を口にする日がくるとは思ってもみなかった。
それが、例え嵐や台風のように騒がしいものになろうとも。
きっと、問題はない…のかな?
休日の朝。俺は目が覚めてはいるけど、起きれない状況に陥っていた。
「ほらっ陸!朝よ、起きないと、朝の一発お見舞いしちゃうわよ!」
「夏川、早く起きないと、僕からのおはようのキスができんではないか」
何だ。何なんだ。今日は休日だぞ。
それなのに、何故こいつらが俺の家に来てるんだ。
っていうか、朝起こしに来るのって昨日だけじゃなかったんですね!泣きたいよチクショー!
「もう…そんなにあたしの右ストレートがほしいのね」
「いや、これは僕とのキスを恥ずかしがって起きれないんだろう」
何勝手な事言ってんですかあんたらは!
まず、咲の右ストレートなんて素直に受けたいなんて言う奴は、命知らずのただのマゾだろう。
そして宇城。お前のは確かにラッキーかもしれんが、ネタとして終わらせてくれないだろ絶対。
ということで起きれずにいる主人公夏川陸(17歳)です。
あぁ、人生とは脆くも儚い。
つまり、俺の人生はかなり脆すぎるということだ。
「しょうがないわねぇ…そんなに受けたいなら、さっさとやってあげるわよ」
「お、じゃあ僕もするぞ。殴るという行為を」
えぇ!?ちょ…宇城さん!?何で!いっつも傍観者のくせに!
こ、これは起きるしかないんじゃないかしら!いや、普通に考えて『命を大事に』!
「おはようみんな!そして、許してごめんなさい!」
ガバッと勢いよく起き上がる。
「あ…やっぱり起きてたのね!狸寝入りなんて、あたしと宇城の前じゃ通用しないんだから!」
あれ、ばれてたかんじですか。
「ち、違うぞ!今起きた!たった今、急に目が覚めたんだ!」
「ほぉ…身の危険を察知したということか」
「そうそう。なんか、2人同時に殴られたりでもしたら、俺の身は休日の朝っぱらから、ボロボロになるところで…って、ハッ!」
「自分で墓穴を掘ったな夏川」
「どうして、あたしたちが2人いっぺんに殴る気だった…なんてことがわかるのか、詳しく聞きたいわね」
にっこり。どす黒い笑顔が、咲と宇城の顔に浮かんでいた。
なるほどね。やっぱり最終的にはこうなるわけですか。何故、俺はこうも死亡フラグを回避することができないのか。
休日の朝。今日も朝から俺の騒がしい日常が始まった。
†
食卓テーブルに並べられた豪華料理の数々。
そして、それはどれも俺の好物ばかり。目の前には、にこにこと嬉しそうな笑顔を浮かべた黙っていれば美少女な2人。
そんな傍から見れば、天国とも呼べる朝食の場。
俺は素直に喜べないまま固まっていた。
「あのー。お嬢さん方?これはいったい何の冗談?俺に箸を渡さない理由を聞きたいんだけど。まさか、お前は初心に戻って手で飯を食えと?それは、少々過去に戻りすぎなんじゃないの?っていうか、マジで俺も飯が食べたいんだけどさ」
「いや、夏川に食べさせるために、これは作ったんだ。だから、君に食べてもらわないと、僕と聖の努力は無駄になってしまう」
「そういうこと。だから陸、さっさと口を開けなさい」
「は?」
そうまぬけに聞き返した時だった。
これまたまぬけに開かれた俺の口に、咲の握った箸にガッシリと捕まれた卵焼きが突っ込まれる。
「むがっ!?」
「はーい、咀嚼咀嚼」
にこにことそんなことを言ってくる咲さん。
俺としては、突然の事に事態を飲み込めないまま、必死に咲の言ったことを理解するのに精一杯だ。
そ、咀嚼…ということは、あれか。俺の口に入ってるのは卵焼きだから、つまり、俺は今、咲に所謂「あーん」とやらをされて、口内になるこの食物を噛んで味合わなければいけないのか。
つまり、どういうことだってばよ。
俺のここ最近での「あーん」体験といえば、尋ちゃんとのデートもどきした時の昼飯くらいだぞ。
それと比べたら、優しさなんてものは微塵も感じられないじゃないですか奥さん!
「何?もしかして、美味しくないとか?」
不安げにそんなことを聞いてくる幼馴染。
ぶっちゃけ味云々よりも、卵焼き一切れを、無理やり口に押し込まれて苦しいんだけど。
とりあえず、飲み込まないことにはこの苦しさから逃れられないため、ゆっくりと咀嚼を始める。
「んっ」
喉を鳴らして飲み込んだ。
その俺の様子を見て、咲がもう一度同じ問いかけをしてくる。
「ど、どう?美味しい?美味しいわよね?ね?」
味はいつも通り咲の意外と優しい味付けの卵焼きだった。少し甘いのがポイント。完璧に俺好みの卵焼きだ。
「うん、いつも通り美味しいよ」
「そ、そう。いつも通り…ね。って、それ喜んでいいわけ?」
ジト目で不満を表情に出す咲にしまったと思う。
もしかして、いつもとは違う味付けをしたのか?隠し味とか?
いや、でもこの味は確かに咲の味だ。って、自分で言ったくせにアレだけど、咲の味ってエロいなおい!
「いつも通り…というのは、聖の味を覚えている。そういう風な解釈にもとれることができるんじゃないのか?そうだろう、夏川?」
宇城が助け舟を出してくれる。でかした宇城!
確かに咲の味は覚えてしまっている。いつでも、俺の好みに合わせた咲の優しさがこもった味だ。
「あぁ、そうだよ。うん、そういうことだ咲」
何度も頷く。嘘ではないからね。
「…まぁ、確かにそういう風にもとれるけど…いいわ。美味しいって言ってくれたし、今回は見逃してあげる」
そうぶっきらぼうに言いながらも、咲は嬉しそうに口元を緩ませていた。
ぶっきらぼうでも暴力ばっかりでも、たまにこんな素直なとこ見せてくるから、嫌いになれないんだよな、この幼なじみさんは。
まぁ、いつもいろんなことから俺を守ってくれてるし、恩はたくさんある。
恩抜きにしても、俺にとってこいつは大事な存在なわけでして…。
だからこそ、今日の朝みたいなのとか、昨日の朝みたいなことは避けたいというか、いや、俺としてはもの凄くラッキーなんだけど。
拒めないんだよね、これぞ男の性。
宇城だって、いつも俺をからかって楽しんでるくせに、俺が困ればこうやって助け舟を出してくれたりする。
俺が悩んでる時は、俺の相談をいつも聞いてないようでしっかり聞いてくれてるんだ。
ほんと、この女の子達には恩がありすぎなんだよな。
今日だって、まぁどんな起こし方とはいえ、こんな朝早くから俺を起こしに来てくれて、しかも朝飯まで作ってくれて…。
感謝してもしきれないよな。細かいツッコミを除けばだけど。
…何か、恩返し…とは言わないけど、何かお礼がしたいな。
「なぁ。咲と宇城って、何か俺にしてほしい事とかないの?お願いとかさ」
ふと、そう思って何も考えずに尋ねたつもりだった。
しかし、二人の反応はというと、俺の想像とはまったく違ってたわけでして。
「ほ、ほんとにそれ言ってるの!?」
咲なんて身を乗り出して、もう一度尋ねてくる。
宇城もその隣で冷静に頷いている。少しだけ身を乗り出してるのは、きっと無意識なんだろうな。
ていうか、何をそこまで喜んでいるのか、俺にはよくわからないんだけど。
二人が喜んでくれるなら、まぁ気にすることでもないかな。
「本当も何も、俺が2人に恩返ししたくて、何かしたいなって思ったんだ。そのことに、嘘も本当もないよ」
「じゃ、じゃあじゃあ!あたしのお願い、何でも聞いてくれたりするわけ?」
さりげなく自分限定になってますよ、咲さん。これも無意識ってやつか。
「できる範囲でだけどね。命綱なしのバンジージャンプとか、そういうのは全力で拒否するか逃亡するかだけど。あと、お前だけじゃないからな、咲」
そう言って宇城をちらっと見る。
ばっちりと目が合った。ほんの少しだけど、頬が赤いのは気のせいだろう。
宇城に限って、そんな素直な反応が返ってくるとも思えない。
「…夏川がそう言うのなら、願い…考えてやらなくもないが」
ほら、こんな風にすぐに強がった言い方をする。
まぁ内心喜んでくれてるとは思うんだけど。別に言われても嫌な事じゃないだろうし。
「というわけで、何かやってほしいこととかない?」
「そうね。じゃあ少しだけ湊と相談させてくれないかしら?」
宇城の了承を取る前に、咲は宇城の肩に腕をまわし、肩を組んだ状態でこっちに背を向ける。
その時にあの宇城さんがバランスを崩しそうになったことは、今後一生忘れないお宝映像だろう。
それだけ動揺してる宇城も珍しいからね。はっはっは。
ごにょごにょと何かを話してる同級生の少女2人組。
勿論、会話内容はこっちには聞こえてこない。
1分経ち、2分経ち、たぶん俺の体内時計で、3分が経とうとした時、ぱっと2人がこっちを向いた。
ようやくかと思い、注文はお決まりかと訊いてみる。
「で、俺にできる範囲での2人の叶えて欲しいことは決まった?」
俺のこの問いかけを聞き、2人は口端をにんまりと歪めると、待ってましたとばかりに大きく頷いた。
そして、2人仲良く揃えて口を開き
「あたしたちと、デートする権利を与えてあげるわ!」
「僕たちと、デートをする権利を与えてやろう」
こう言った。
…って、は?
今、この娘たちったら何を仰ったの?
最近、抜いてないから溜まってたのか?あれか?溜まりすぎて、聞き間違いとかしちゃったわけ?
は?え?マジ?
しばしの沈黙。
俺は考える。
このキッチン兼リビングの室内に、聞こえるのはカチコチと正しい時間より、2分早く進んだ時計の秒針が時を刻む音だけだ。
焦るな俺。充分に焦っている状況だが、落ち着くんだ俺。
あぁ、よく考えたら、なんだ俺は。最近、こうやって気持ちを落ち着かせようとすることが多くないか?
頭を悩ませる俺に、痺れを切らしたのか、せっかちな咲がこの沈黙を破る。
「ちょっと、頭抱えこんじゃってどうしたのよ?まさか、このお願いは聞けない、なんて言ったらただじゃおかないわよ?」
いやいやいやいや咲さん!
『このお願い』って言われても、俺には溜まりすぎちゃって聞き間違えちゃった『見た目だけは美人のこの2人とデートできる』という素敵なお願い事しか、耳に入ってこなかったんですよ!
これがもし、本物のお願いだったら、もう俺は天にも召されてしまいそうな気持ちだが、この2人に限ってそんな都合のいい願いをしてくるはずがない!
きっと、本当に言ったお願いは『お笑い番組的なノリで、熱々に煮えたぎった風呂と称される熱湯の中に、てめぇの意思とは関係なく30分入浴してきて☆』とかに違いない。
なんて都合がいいんだ俺の耳は!!!!
しかし、この咲の殺気に負けて、不用意に頷いてみろ。
俺の人生はバッドエンドで終わってしまう。
これまで、幾多のバッドエンドを、何かしらの方法とか、ミラクルで回避してきた俺だけど、こればっかりは回避できないんじゃないのか?
ていうか、数分前の俺!よくよく考えてみたら、俺にできることなら的な範囲で、願いは何でも聞くよとか言っちゃってなかったか!?
さすがに最期が熱湯風呂の中とか嫌だよ!?
…オワタ\(^0^)/
この2人の悪魔に、俺の意思なんてものは関係ない。
ここまでこの小説を読んでくださった皆様、お気に入りに登録してくださった皆様ありがとう。
どうやら、この小説は主人公が不慮の事故とかいうふざけた理由で、打ち切りバッドエンドになってしまうみたいだ。
少しの間だったけど、本当にありがとう。みんなの応援は作者共々忘れないよ。 ~完~
「本気で僕たちとはデートしたくないみたいだな」
!?
「う、宇城…今、お前はなんと言ったんだ?」
「む?なんだ、意識はあったのか」
軽くため息交じりに宇城が俺を見る。
「い、いや、だから、宇城。お前、今なんて言ったんだ?デート?」
「さっきからデートと言っているだろう。こう何度もデートデートと言わされては、逆にボクが恥ずかしいんだが」
少し困ったように目をそらす宇城さん。しかし、今、俺は3回も同じ単語をしっかりと耳にした。
『デート』
確かに、宇城はこう言った。今の一言で3回も。
…これは、まだまだバッドエンドにはできないんじゃないのか?俺!!!
ん、いや。ちょっと待て。
咲と宇城が同時に言ってきたということは、あれか?あれなのか?
2人同時にデート?いや、それってどうなの?どうなのよ?
両手に花状態?それは確かに嬉しい状況になるけど、実際周りから見たらアレじゃね?
オレかなり幸せ者だけど、最低な部類の人間に入るんじゃない?
…いや、傍から見ればあれか。ただ単に仲のいい3人組に見えるかもしれない…。いや、しかし…。
ああ!こんなにgdgd考えていても仕方がない。もういいだろう。
何でもすると言ったのは、この俺なんだから考えることもないじゃないか!
「よし、その約束」
「先輩と尋ちゃんには連絡済んだわよ」
!?
「え…あの、咲さん?」
「よし、これで準備は完了だな。流石手際がいいぞ、聖。そうやって、今まで積み上げてきた死体も綺麗に片づけてきたんだろう」
「あんたは一言余計よ!」
あの、なんか俺。出遅れてません?
「ん…なんだ夏川。聖に睨まれた夏川みたいな顔をして」
「いやいやいやいや。咲に睨まれた時の俺の顔は、もっとこう恐怖に歪んでると思うわけなんだけど」
「ちょっとー!!!!それどういうことよ、おいこら陸ーーーーー!!!!」
「さて、そうやって夏川に掴みかからんとする聖を無視して、僕は夏川との会話に集中する」
「それあたし地味に傷つくんだけど!」
「で、だ。夏川。君がなかなか答えを出さないから、痺れを切らした僕たちは夏川の返事を聞く前に、次の作戦に取り掛かることにした」
「なるほど…」
全然理解してないわけなんだけど。
「本当にあたし無視されてるし…うわーん」
棒読み無表情でうわーんなんて言っても、ただ怖いだけだぞ、とヘタレな俺は心の中でそっとつっこむ。
「そして、そんなに自己主張を続ける聖を僕は無視し続ける。それでだな。その2人を誘った返事はというと、勿論聞かずともわかるだろうが、どちらもYESだ」
「そ、そうなんだ…」
先輩がっ!先輩が素直にYESを出しただと!
死んでも…いや、まだ死ねない。その現実を体験するまで俺死ねない!
「まぁあらかた説明したけど、僕たちの今回の作戦は、僕たち4人と1人ずつデートしてもらう」
「え?1人ずつ?」
てことは、あれか。休みの日に1日まるまる遊ぶと考えて、土日の休みで2人。
2週間は女の子たちと遊べる予定が入る、と。うわーお、我ながら幸せ者じゃないか。
「年頃の女を君はご褒美もなく焦らすのか。ほう…。そうかそうか」
「どういうことだよ…」
「つまり、こういうことだ。4人いっぺん」
4人いっぺん?
つまり、あれですか?4人いっぺんに1人ずつデート?ん…んん????
「夏川の頭に?マークが恐ろしいくらい浮かんでいるということで、宇城湊様がヒントを与えてやろう」
「別にすぐに答えを教えてくれてもいいのに…」
「その甘えた根性が、夏川の根性を根元から腐らせていくんだ。自覚しろバカ者が。僕はヘタレでも夏川なら大歓迎だがな」
「さらっと酷いことを言って、これまたさらっとドキッとするようなこと言ってんじゃねーよ」
笑いながらそう返す。勿論、宇城の言ったことを本気にしているわけじゃない。
こいつの言っていることを、いちいち受け止めていたら、嘘と本当の区別がつかなくなるだろう。
「夏川がいちいち口をはさむから、なかなか話が進まないじゃないか。少しは説明する方の身にもなってくれ。…で、説明をするが言い残したことはないな?そろそろ僕も話しを進めたいんだ」
「ああ、ごめん。もう大丈夫、ないよ」
そのまま無視してくれてもいいのに、なんだかんだ言って、言い残したことはないかって聞いてくるんだよなー。
お人よしってやつか。ぱっと見クールキャラのくせに。
「こほん。まぁつまり、簡単に説明するとだな。明日、僕たち廃部寸前の新聞部メンバー1人ずつとデートをしてもらう」
それって答えなんじゃないの宇城せんせーい!
しかし、俺はここで口を挟まない。言いたいことは無いと言ったからには、宇城が話し終えるまで口を開くことは許されないだろう。
許されてたとしても、これ以上グダグダと説明をさせるのも悪い気がしてくるから、とりあえず今は黙って宇城の話に耳を傾けよう。
「時間を割り振って、1日夏川は僕たちとデートできるわけだ。どうだ、素晴らしい企画だろう。朝、昼、午後、夜の4つの時間。1人につき3時間ずつのデートだ。だから、夏川には明日8時から20時までフルで僕たちに付き合ってもらうぞ」
うわーい。なんか凄い企画が出来あがっちゃってるぞーう。
なんでだろう、嬉しいはずなのに笑えない。それはきっと、身の負担と心の負担が大きいから。
美少女たちとデート。何回も言うけど、周りから見たらかなり美味しいシチュエーションだけど、俺には荷が重すぎる…。
「さて、説明は終了した。何か質問があれば、一回僕の胸を揉んでから挙手して質問するように」
「挙手の前の行動って必要なくね!?」
「意見するのは、僕の胸を揉んでからだと言っただろうが。このタコスケめ」
ジトッとした目で軽く睨まれる。いやいや、そこまで本気にならなても。
咲はどうしたんだ。いっつも、こういう会話の時は俺を当たり前のように殴りに来るくせに…。
「って、咲!?」
咲の姿を姿を探して、きょろきょろ見回すと部屋の隅にちょこんと膝を抱えて丸まっていた。
…観葉植物の隣で丸まるのが趣味になったのか?
いや、そんなわけあるか。バカか俺は。
「ふむ。少し放置しすぎてしまったかな」
普段見ることのできないレアの咲の姿に、ランランと目を輝かせた宇城は、微妙に申し訳なささを含ませた声でそう呟いた。
あ、なるほど。俺たちが無視し続けたから、あれか。寂しくなったのか。
意外と可愛いところあるじゃないか。はっはっは。
って、そうじゃないだろ俺!
「お、おい、咲?」
「ふ、ふふふ…あたしなんて、あたしなんて…結局はうるさくて世話焼きでめんどくさいただの幼馴染だって思われてるのよ…この観葉植物のように、あってもただのオプションなだけで、普段は目も当てられないような空気みたいな存在なのよ」
い、いかん!なんか咲がいつぞやの響歌先輩みたいになってらっしゃる…ッ!
こんな咲見たことないぞ。対処法がわからん…我ながらヘタレなオレ!
助けを求めるように宇城をもう一度見てみると…ダメだ。ヘタレのオレ以上にこの宇城はダメだ。
「くくく…聖のこんなレアな姿、もう一生見ることはできないかもしれない…忘れないうちに写メにおさめておこう…」
怪しい笑い方をしながら、携帯片手にベストショットを狙ってるような奴に助けなんて求められるはずがない!
くそ…宇城め。この状況を楽しんでやがるとは、なんて恐ろしい子なのッ!
宇城ならこういう状況をなんとかしてくれると思ったけど、よくよく考えたら響歌先輩の時も、一番に逃げてったよなー…。
「観葉植物さん。あたしが二酸化炭素を吐くから、あんたはその二酸化炭素を酸素に変えてね。これで夏川家の酸素事情は守られるから」
ひああああああああ!!!
なんか考え事してるうちに、咲がおかしなことを言っている!
ってか、夏川家の酸素事情ってなんだよ!最近のラノベのタイトルにありそうだなおい!
※夏川家は別に酸素に困っていません。
「さ、咲さん。そろそろ機嫌を治して…ね?」
「…………観葉植物」
どんな返答やねん!
って、宇城おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
笑いはこらえろ!笑いたくなる気持ちはわかるが、今は空気を読むのが最優先だあああああああああああああああああ!!
我らが変態の女王宇城さんが、咲の予想の斜め上をいく返答に、口を押さえ必死に笑いをこらえているようです。
一応、笑っちゃいけない空気だということは察してるのね。流石女王。流石女帝。流石変態。
「えっと…そうじゃなくて…。そうだ!観葉植物を買ってやろう!」
「は…?」
俺の突然の思いつきに、インキャラモードの咲さんが反応する。
お。これは手ごたえあるんじゃないか!?
「観葉植物だよ。うん。そんなに観葉植物の傍にいたいんなら、デートの時に観葉植物を買ってプレゼントするよ!」
「………」
ついに咲が無言になった。そして、宇城の顔からも笑いが消えた。
え。ちょ…なんやねんこの雰囲気。ずっしりきちゃうんだけど。主に俺の心にね。
「う、嬉しいじゃないのよ…バカ…」
「!?」
宇城の顔が驚愕に変わった。さっきから顔芸が多彩な我らが変態女王。流石だな。
そして咲は咲で、さっきまで顔にさしてた謎の影は消え失せて、今はほんのりとピンク色がさしている。
ふむ。女心と秋の空。確かに、美少女たちに囲まれたところで、すぐには女心はわかるようになりませんな。
「デートに観葉植物を貰うって、いったいどういう状況なんだ。意味がわからん…。そこが夏川らしいという考えもできるが、それで喜ぶ聖は予想の範囲外だ」
「う、嬉しいものは嬉しいのよ!…湊だってわかるくせに…」
そう言って咲はよっこらしょだなんて言わずに、身軽に立ちあがると、肩にかかった長いポニーテールをさっと揺らした。
「取り乱しちゃって悪かったわね。その、不可抗力っていうやつよ」
「素直に相手にしてもらえなくて寂しかったって言えばいいのに…」
「陸はいっつも無駄に一言多いのよ!今のご時世、スマートなのが一番好かれるんだから!」
「なるほど。咲はいろいろな点に置いて、スマートだからそんなに好かれて…うっ」
「最後まで言えると思ったら大間違いなのよ!」
すぱこーんと咲の履いていたスリッパで頭を叩かれる。
音の割にあまり痛くないからリアクションとりずらい。
畜生。叩かれ損じゃねーか。って、俺は売れるか売れないかの瀬戸際の若手芸人か。
…別にツッコミも微妙じゃねーか。とか、自虐的なことなんてこれっぽちも思ってねーよ…畜生。
「ふむ…スマート…」
宇城が自分の胸とお尻をしげしげと見つめる。
あ、小さくため息ついた。宇城の場合、思春期男子がいかにも好みそうな、肉付きはいいけど程良く引き締まったご都合主義全開の素敵体型なわけだけど、本人は気にしてるみたいだ。
「個人的な感想だけど、もっと誇りに思っていいと思うぞ」
宇城に向かってグッと親指を立ててみせる。
「ん…それは、その、褒められてると解釈してもいいのか?」
頬を赤らめた宇城が遠慮がちに聞いてくる。
「いや。だから、言っただろ?もっと誇りに思っていいって」
「そ、そうか…そうか。うん、夏川がそう言うんなら、きっとそうなんだろうな。うん」
嬉しそうに何度も何度も宇城は頷いている。
確かに、自分のコンプレックスをしてる所を誰かに褒められたら嬉しいよな。
いや、今回の場合、それが胸とお尻っていうのはツッコミどころなんだろうけど…。
…あれ、ここでつっこむべき?
「…ラブコメしちゃってるけど、またあたしのこと放置?…別に構わないけど…」
むっすーとほっぺを膨らませた咲がジト目で、オレと宇城を見つめる。
そんな可愛い顔して怒らなくても…。って、ここで甘やかすから俺はダメなんだ!
幼馴染の教育は幼馴染の役目だよな、うん!
「なんか、すっごいむかつく事を考えられてそうなんだけど…もういいわよ、あたしは放置プレイ好きなキャラっていう設定を付けられるだけなんだわ」
「ネガティブ聖に僕は発情!」
いきなりそんなことを言いだすと、宇城は咲に抱きつく。
「なっ、何してるのよ!恥ずかしい…って、やめ!どこ触ってるの、バカ!み、湊ってばー!!」
顔を赤らめ涙目な咲が、必死に服の中に手を押し込もうとする宇城の手を掴み抵抗する。
「お、おい宇城」
あまりの美味しい…もとい、過激な光景に少し気後れしてしまう。
「フフ…どうだ、聖?ここを触られると気持ちいんだろう?」
「んぁ…っ、な、そんなわけないでしょ!ばかー…あっ、ぃやぁ…」
こ、これは…エロい。
エロすぎて健全な夏川陸(17)には刺激が…。
「ぶふっ」
「え…あ、ちょ!陸!?陸ううううううううううううううう!!???」
「む…少々、刺激が強すぎたみたいだな。まぁそれはそれで面白い結果なわけだが」
世界が赤い。真っ赤に染まった世界。薄れゆく意識の中、妖艶に微笑む宇城が咲を押し倒したのが見えた。
―BAD END―
「って、そんなんで終わらせられるかー!なんだ!?何だ今の不意打ちBADEND!こんなとこで終わらすかー!!!!」
「あ、あたしだって終わらせられたくないわよ!こんなところで…まだ自分の気持ち伝えてないんだから!」
いきなり咲の言った一言に場が静まる。
「あ…ぅ、何にもないわ…気にしてんじゃないわよバカ陸!」
「俺!?俺だけなの気にしてるの!宇城だって気にしてるだろ!」
「ん…僕が気にしたって、聖は気にならないだろう。夏川が気にすると、聖的に問題があるから、君にだけ気にするなと言ったんだ」
意味新に微笑むと宇城は、隙の出来た咲の服の中に慣れた手つきで手を滑り込ませる。
「さーて、聖にお仕置きターイム…と、洒落こもうか」
「なっ…、あ…ば、バカ言ってんじゃないわよ!お仕置きって、あたしそんなキャラじゃ…って、ひぁっ…あ!」
「宇城さーん。暴走モードの宇城さーん。至急、そのセクハラ行為をやめてくれないと、俺がまた鼻血出しちゃうんだけども」
「そんなの僕の知ったことではない」
簡単に切り捨てられちゃったんですけどー!
てか、宇城にとって俺の血が足りなくなるとかの心配はないのね。
少しくらい心配してくれても…。
!
咲が宇城に襲われながらも、俺を心配そうに見つめている。
「やっぱり、咲は俺の」
「弱!あたしの幼馴染弱すぎ!もっと鍛えなさいよ女みたいな顔したもやし野郎!そんなだから、男に告白されるのよ!」
「味方じゃなかったんだねえええええええええええええ!!!!」
味方だと思った瞬間にこの仕打ち。流石だよ。幼馴染は期待を裏切らないんだね。
俺の期待は見事に裏切ってくれたけど。もう…慣れたよ…。慣れって怖いのね by・陸(空気だけど主人公)
「さて、茶番もこの辺にして、僕はそろそろおいとまさせてもらおうかな」
小さく息を吐いて、宇城が咲から離れる。
「もう帰るのか?」
「いつも通りのテンプレのような会話をしていただけでも、結構時間は食うものだよ。夏川」
そうやってぴっと壁にかかっている時計を指差す。
時計の針は2分早く進んだまま正確に動いており、11時38分を示している。
「僕だって暇そうに見えても、実は忙しい人間だったりするわけだよ。明日の準備…とかね」
いたずらっぽくウインクをして見せる宇城さん。可愛く見えちゃったよ畜生…。
明日の準備ってことは…あれか。デートの準備ってやつ…なのかな。
あれ、なんか本格的じゃね?これめちゃくちゃ本格的なデートじゃね!?
「先生、質問なのですが」
ちょいっと手を上げて宇城先生(イメージ:英語担当のケダモノ教師)に質問をする。
「はい、何だね。ちなみに僕は英語のより保健の実技の方が得意なのだが」
「女の子なんだから、下ネタばっかり言っちゃダメよ」
ツッコミは先生にいじられまくって弱った咲にマル投げにすることにした。
あと、何故か俺の考えが読まれているということに関しては、もう当たり前のようになってしまったのでスルー。
「あの、明日のデートってもしかして、かなり本格的なものだったりするんですか?」
ぴしっ
空間が固まる。まるで、時が止まったかのような感覚に襲われる。
さっきの咲の発言から約4分。またしても、ザ・ワールド発動。
「君は何を言ってるんだい、夏川?」
笑顔だけど青筋をこめかみに浮かべた宇城先生からのお言葉。
「明日が楽しみだわねー」
こちらは怒りを隠そうともしない咲先生からのお言葉。
ちなみに口調がおかしくなってます。あまりの怒りに自分の口調さえ忘れてしまったようです。
…これは、地雷踏んじゃった臭いなー。
「しみじみ…」
「何がしみじみだー!あたしたちの期待を返せバカー!」
咲がポカポカと可愛い音を立てながら、破壊力抜群のパンチを繰り出してくる。
これはこれで凄い技術だよ。傍から見たら、幼馴染同士のじゃれあいに見えるとか、俺からしたら納得いかねーよ。
「ミスターヘタレ。貴様は断罪に値する」
「ミスターヘタレ!?それって俺のこと!?え、ちょ…宇城さん?何それどこから取り出したの?」
咲にぽかぽか殴られながら、宇城の手に持ったアイテムが何なのかを理解しようとする。
あの丸がたくさん繋がってる鞭のような棒のようなピンク色の素敵アイテム。ところどころご丁寧に丸が一回りおっきくなってるんだけど。
え…やめて。ちょ、何でそんなR‐18が付きそうなアイテム持ってるの?
これ一応、R-15だよ?もう15禁だかなんだかわからなくなってきてるけど。
てか、流れグダグダじゃね?グダグダしてきたからって、そっち系に逃げるの?あれ?え?
「挿入した時の声は、アッーだからな。その辺は夏川のことだ。心得ているんだろう?」
「俺どんなキャラだよ!そんなの心得てないよ!」
「腐ってるのはいいことよ…あたしは許さないけど」
「咲も何言ってんだよ!おかしいよ!目が虚ろになってるよ!?」
「腐腐腐…」
「く、来るなあああああ!そんな気味悪い笑い方しながら俺に近づかないでくれえええええええええええええ!!!」
こ、これは命の危険じゃない。
貞操の危険を感じるぞ。昨日に引き続き、何で俺の貞操が危うい展開になってんだ。
おかしいよ。こんなの絶対おかしいよ!
「という、茶番は置いておいてだな」
「そうね。悪ノリがすぎたわね」
そう言って、俺を殴るのをやめる咲と、アイテムを懐に仕舞う宇城。
「いやいや、咲の場合、悪ノリが過ぎたどころの話じゃないよ。痛いよ、体が痛いよ。宇城は何でそんなアイテム持ってんだよ…心が痛いよ」
俺のそんな反応を見て楽しそうに笑う2人。悪魔だこいつら悪魔だ!
「まぁ、明日のデートはガチだ」
「ガチじゃなかったら、こんなこと言わないしね」
悪魔2人が顔を見合わせて、確認するように頷きあう。俺は空気。
「それでは、僕はそろそろ本当に帰らせてもらうよ。それではな」
ふっと笑って俺たちに背を向ける宇城。
半ズボンの後ろについたポケットから、びょんびょんとさっきの謎アイテムが揺れているが、あえてつっこまないことにしよう。
宇城を見送るために、咲と2人で宇城について行く。
「明日、俺も楽しみだよ」
別れ際のその俺の一言に宇城はぱっと振り向くと
「楽しみだよ、終わらせないよう、頑張らなければならないな。楽しかったよ、と言わせられるよう努力することにするよ」
もう一度、「ではな」と言って玄関のドアを開けると、そのまま帰ってしまった。
最後まで台風みたいだったな。
「嵐の前の静けさなんて言うけど、嵐の後の静けさの方が不気味よね」
咲が疲れたように宇城の帰っていった玄関を見つめている。
「まぁ、その意見に賛成するよ」
まったくその通りだと思う。宇城は休日の朝も朝っぱらから全開だったわけだね。
「じゃあ、あたしも帰ることにするわ」
「え、咲も帰るのか?いつもなら、夜まで俺をサンドバックにして遊ぶのに」
「いろいろと引っ掛かる点はあるけど、あたしだって湊に負けてられないもの」
再びジト目になり、俺をじっと見る幼馴染咲ちゃん。
「…俺の顔に何かついてる?」
あまりにも見つめてくるものだから、少し恥ずかしかったりするわけだけど。
もしかして、昨日できたおでこのにきびを発見された!?
や、ヤバい…幼少の頃の思い出が蘇ってくる…。
初めてにきびができた俺に、容赦なくバンテーじを巻いた細い腕をのばしてきた咲の姿を…。
「だ、駄目だぞ!潰すのは後が残るから駄目なんだぞ!?」
「はぁ?何言ってんのよ。あたしだって、そろそろ本気出さなきゃいけないって思っただけよ。それだけよ」
どうやらにきびのことは勘付かれてなかったみたいだけど、何でそこで顔を赤らめてらっしゃるの、咲さん?
何だか妙な雰囲気になっちゃうじゃないのよ。
「と、とにかく!これは宣戦布告なんだからね!明日はあんたを満足させてやるんだから、か、感謝しなさいよボケなすー!」
バタンッッッッッ!!!!
ドアが壊れるんじゃないかというくらい、勢いよく玄関を飛び出して行った咲への一言。
「…どんな捨て台詞ですか、咲さん」
明日は楽しみといえば楽しみだけど、いろいろな不安があるなー。
咲といい宇城といい…。
「楽しみにしてくれてるのは嬉しいなー。楽しみなのは俺も同じなわけだけど」
何だか自分の言ってることがおかしく感じて、1人で苦笑してしまう。
俺なんかさみしい人みたいだな。
さっきまでは騒がしかったのに、今は広い家に1人っきり。
あの空間に慣れてしまったから、1人になるのが寂しいんだなー、なんて思ったりするわけですね。
おわり。
「さーて、今日は部屋の掃除でもしようかなー!」
寂しさを紛らわすように、わざと大きな声を出して自分の頬を叩く。
乾いた音が静かな家の中に響く。
明日がきっと楽しい日になるから、今日は少し静かなんだよな。
そう訳のわからないことを自分に言い聞かせながら、まずは自分の部屋からと、俺は階段を上った。
どうも!お久しぶりです。
まず最初にすいませんでしたああああああああああああああああ!!!(スライディング土下座)
久しぶりにどうなってるのか見に来たら、お気に入り登録が100を超えていました!
ありがとうございます!><
正直、前回の5話で腐の要素を(個人的な趣味)入れてしまったので、この小説男性向きに書いてるのに、どうなのこれ…人気下がるんじゃね?人気下がったらどうしよう!
とかなんとか、考えていたわけでありますが、それも杞憂に終わったみたいですw
よかったー(*´ω`*)
杞憂に終わったのも、いつも読んでくださる皆様と、新しく読んでくださった皆様のおかげです!
本当にありがとうございます!
んでもって、もう1つ思ったことは
『この小説は半年間うんたらかんたら』
やべええええええええええええええええええええΣ(゜Д゜;)
一応、続きはちょこちょこ書いてたので、更新されないかもしれませんの一文に、本気で焦りましたw
もう焦って焦って、これはヤバいということで、テスト期間にも関わらず、一気に書きあげてしまいましたw
それなら、さっさと書いてしまえばいいだおバカ野郎!
っていう意見をお持ちの読者様、全くその通りだと思いますw
しかも、半年間放置プレイしてたくせに前回より文章量少ないです。
しかも、なんか二番煎じのネタばっかりな気がします。
あるぇー、おっかしいなー(・3・)
本当にお待たせしてすいませんでした><;
@今まで更新を待っていてくださりありがとうございます!
今年からは高校2年生になるので、また更新速度が今まで以上に亀速度になるかもしれませんが、そこはお許しください。
一応、各キャラの√の展開は考えているので、後は文章にしてそれを表すだけなのですが、それがまた難しいんですよねw
って、話が脱線してるだけじゃなく、なんか言い訳がましくなってしまったΣ
わかりやすいかはわかりませんが、前回5話と今回6話の文章量の比較としては、
前回5話の文章量が40KBに対し、今回6話は27KBです。
べ、別に手抜きしたわけじゃないんだからね!
はい!これ以上、gdgd言うのもアレなので、今回もふとごっていきましょう!w
(展開が本編も後書きも無理やりだなーw
さて、今回のふとごってみようのお題は
『攻略ヒロインの中でどSな女王様は誰だ!?』という、まぁ普通のお題です。
ネタ切れってわけじゃないんだよ…たぶん←
湊>>>(越えられない壁)>>響歌先輩=尋ちゃん>>咲
はい、安定の宇城無双です。
意外と響歌先輩はSな人です。まぁお姉さんぶってるだけだったりするわけなんですけどねw
純粋などSな女王様は湊だけです。
咲が陸くんを殴ったり蹴ったりするのは、どSだからというわけじゃないのです。
ただの照れ隠し。照れ隠しなのです!(大事なことだから2回言いました)
我らが尋ちゃんはアレです。純粋なので毒気ない分、無意識のうちにS発言やらSっぽい行動をとっちゃうんです。
でも、よくよく考えてみたらアレなんですよね。
みんなMっぽいんですよね、本質は。
女王湊は4話で誘いMっぽい雰囲気でしたし。
響歌先輩は自分からいじられキャラに回ってるようなかんじだし。
尋ちゃんは攻められたら攻められたでいい反応しちゃってるし。
咲は今回の6話で自虐キャラになってるし。
てことは、
ど、どういうことなんだってばよ…。
作者のオレでさえ理解不能なヒロインたち。なんだこれwww
まぁそんなこんなで半年間もの間、生きる屍と化していたヤンのちデレ!
やっと続きが更新されました!続きを書くのを放棄したわけではないので、続きを楽しみにしてくださっている読者様は、ご安心ください!><
でも、気長に待ってくださったら嬉しいですw
それでは、次の第7話からデート本編が始まります!
あまり詳しいことは語りませんが、ラブコメ色を濃くしていきたいと思っています!
最後に…
いつも感想やらお気に入り登録やらありがとうございます。
皆様の応援が藍靜のテンションを上げてくれます。
本当に感謝感謝です。更新速度が亀速度なのは申し訳ないです><;
次話の第7話は半年以内には更新したいなーと思っています。
目標は高く持て!と、よく学校でも言われているので、2年生になるまでには1話は投稿したいです、はいw
それでは、毎度のことながら長々とどうでもいい駄文にお付き合いくださり、ありがとうございました!><
次も読んでくださったら嬉しいです^^