第二章EX 『インフォメーション』
〈第二章の主要人物紹介〉
①アリシア・オールバーナー
生年月日:2008年12月25日
年齢:16歳
身長:150cm
容姿:金髪ポニーテールのドイツ人。瞳は緋色
学園ランキング:9位(零凰学園十傑・第九席)
セカンドオリジン固有能力:セブンス・イグニス・クラウン
本作のもう一人のヒロイン。
ドイツ西部で生まれ、父を知らぬまま売春婦の母に育てられる。幼い頃、生活苦の末に母の手でゼクスへ売られ、検体番号12番として非人道的な人体実験を受ける。無能力者でありながら人工的に炎の異能力を与えられた稀有な存在。
9歳でローフラムに救われるも、12歳で彼は夜空の革命に殺害される。身寄りを失った彼女は弟子のフレデリカに引き取られ、来日する。
フレデリカの推薦により零凰学園へ入学する。
性格は極めて無愛想で、感情をほとんど表に出さない。自分の存在が周囲を不幸にすると信じ、関わりを避け続けてきた。しかし、学園で唯一積極的に接してくる白椿心音、そして鳴神翔太郎との出会いが、彼女の心を少しずつ変えていく。
②ソルシェリア
生年月日:?
年齢:?
身長:45cm
容姿:ローズゴールドの髪を広げた赤い目の人形
本作のマスコットキャラクター兼キーパーソン。
正体不明の人形。
元・人間であり、魂が人形に憑依した存在である。
非常に饒舌かつ、キツイ物言いで喋り、アニメに出て来るような高い声で話す。本編開始の3ヶ月前、1月に寒空の下でアリシアに拾われ、今はオールバーナー別邸で屋敷の番人をしている。
人形ではあるものの、鏡を操る能力を持ち、かなりの実力者。ゼクスの本拠地である埠頭を特定したり、あの四季条から全員生きて脱出させたりと、2章のMVPと言っても過言ではない。
一応、元人間という自覚はあるのだが、記憶はない。剣崎から見ても初めての事例である為、謎の多いイレギュラーな存在である。
③フレデリカ・ノルディエン
生年月日:2001年1月23日
年齢:24歳
身長:165cm
容姿:桃色の髪を結んだ、マリンブルーの瞳のメイド
ランク:B級
ローフラムの弟子にして、アリシアのメイド。
ローフラムには深い憧れを持っており、幼い頃から彼に異能力の手ほどきを受けていた。またローフラムの孫娘であるアリシアのことも、非常に大切に想っており、常に彼女の心配ばかりをしている。居候のソルシェリアとも仲が良く、孤児院にヘルパーに出ていた関係で剣崎とも知り合い。さらに幼い頃の翔太郎を知っている。
地面や壁に干渉する異能力を持ち、移動に特化している。また家事や戦闘もかなり出来るため、アリシアやソルシェリアからの信頼は厚い。
④ローフラム・オールバーナー
生年月日:1944年2月13日
年齢:享年76歳
身長:180cm
容姿:金髪の長身の老人。かなり筋肉質。
ランク:S級相当
アリシアの祖父にして、ドイツ最強の異能力者。
紅蓮の二つ名を持つ、黄金の炎の能力者で、ドイツのあらゆる異能犯罪者が彼を恐れていた。
ドイツ政府の依頼でヴァルプルギスの炉を単独で壊滅させた。完全に心を壊していたアリシアを孫娘にし、彼女の精神を少しずつ回復させていった。かつてローフラムにも家族がいたが、国内で起きた能力者による無差別テロで全員亡くしており、養子のアリシアを除いて、家族は一人もいない。
しかし、アリシアが12歳の頃に四季条によって殺害されて死亡。アリシアはターゲットでは無かった為、夜空の革命に見逃された。
⑤カレン
生年月日:2008年12月24日
年齢:享年9歳
身長:155cm
容姿:金髪ショートカット。全身に火傷痕がある
アリシアの親友であり、ゼクスの実験体の1人。
また第一章序盤に玲奈を襲ったフードの女の正体。
幼少期に放火で家族を失い、天涯孤独となったところをゼクスに拾われ、ヴァルプルギスの炉の人体実験の被験者となる。9歳でアリシアの暴走により焼死し、本編に登場する彼女はゼクスの能力で動くゾンビである。
自身を「空っぽの存在」と考え、存在証明のために放火事件を起こす。玲奈を勝手に同類と見なしていたが、翔太郎に救われて変わった彼女に嫉妬し、命令を無視して玲奈に襲いかかるなど、完全に暴走している。
最期はゼクスの死に伴い、能力の効果が消えて消滅した。
⑥ゼクス・ヴァイゼン
生年月日:1987年9月6日
年齢:37歳
身長:183cm
容姿:灰色のオールバック。白衣を纏う研究者。
ランク:A級相当
セカンドオリジン固有能力:聖者の灰葬
第二章の章ボス。
ヴァルプルギスの炉の施設長にして研究者。
全ての無能力者を能力者に変えるという妄執のもと、薬物投与・脳波操作などを駆使して、子供たちに非人道的な人体実験を繰り返してきた。
アリシアとカレンの人生を歪めた元凶であり、特にアリシアを自身の最高傑作として執着。ローフラムによって施設が崩壊した後は、夜空の革命の下部構成員となり、四季条から玲奈の監視を命令されていた。駒のカレンに監視を行わせていて、自身は研究を続けていたが、カレンが暴走し出したことで、自身も動かざるを得なくなった。
根っからの狂人で、善悪の概念もかなり歪んでいる。
⑦四季条輪廻
生年月日:1999年10月11日
年齢:25歳
身長:178cm
容姿:ピンク、水色、茶色、白の四色のカラフルなメッシュをかけた長髪の美青年。
ランク:S級相当
セカンドオリジン固有能力:輪廻転生
夜空の革命の正規メンバーで、七つの大罪『嫉妬』を司る能力者。
鳴神村災害に加担し、過去にはローフラムを殺害。
さらに、本編ではゼクスを粛清することで、カレンの消滅を引き起こした間接的な原因でもある。
美しい顔立ちと優しげな声を持ちながら、その内面は救いようのない外道。他人の幸福や才能を強く妬み、それを壊すことに快感を覚える純粋な嫉妬の塊。
善悪の基準すら持たず、人の不幸そのものを生きがいとする悪意の権化。
翔太郎とアリシアにとっては、避けて通れぬ宿敵。
〈第二章に登場した異能力〉
・磁牢
発動者:鳴神翔太郎
雷の力で砂鉄を操る磁力操作技。
紫電や雷閃に比べて制御が非常に難しく、磁力操作中は紫電が使えず、雷閃の速度も半分以下に低下するという大きなデメリットがある。
ゼクスの灰に砂鉄を混ぜ込み、逃げ場を封じるために翔太郎が考案。これによりゼクスの唯一の弱点を突き、攻撃を命中させることに成功した。
・天破雷神
発動者:鳴神翔太郎(セカンドオリジン解放時)
火力・速度・攻撃範囲が大幅に強化され、灰化したゼクスにも逃げられる前に攻撃を当てられる。
背後に現れる太鼓を叩くことで、必中の落雷を発生させることも可能。
殺傷力が極めて高いため、翔太郎は夜空の革命以外には絶対に使わないというルールを自ら課している。
・氷結領域
発動者:氷嶺玲奈
辺りを氷気で包み込む範囲攻撃技。
灰のゾンビなど、意思のない相手には特に有効で、凍った地面から幾つもの氷の杭で串刺しにするなど、殺傷力も非常に高い。
・氷龍
発動者:氷嶺玲奈
玲奈の現時点での大技。
氷獣創成の応用で、氷龍一体にコントロールを絞ったことで、長時間の維持を可能にしている。玲奈の命令に従う上に、自律行動も出来るので、基本的に破壊されない限り止まることはない。
・炎の惑星
発動者:アリシア、カレン
最初は野球ボール程度の大きさの火球を相手に投げつける技だが、相手との距離が縮まるにつれて太陽のように膨張する。使い勝手も良く、単純な破壊力なら十傑の中でも上位クラス。
・黒炎
発動者:アリシア、カレン
炎の異能力の『破壊』に特化した極致。
一度燃え移ると、焼き尽くすまで消えることのない性質を持つ。まさに壊すことだけに特化した異能力。ゼクスの実験で能力者にされた者が、負の感情を抑えきれなくなると暴発するという特徴があり、その力は自らの身体や命を削る。
・セブンス・イグニス・クラウン
発動者:アリシア(セカンドオリジン解放時)
紅、黄、緑、蒼、紫、白、黒のそれぞれが異なる熱量と性質を持つ七つの爆炎を自在に操ることが出来る。純粋に燃え上がる紅、拡散する性質を持つ黄、追尾性能を持つ緑、圧倒的な重量を持つ蒼、主に火傷を悪化させて相手を苦しめる紫、速度に特化した白、破壊に特化した黒など使い分けることが出来る。
・暗影の黒騎士
発動者:影山龍樹
全身に影を纏い、攻撃力・防御力・スピードの全てを強化する雷閃のようなオーソドックスな異能力。また手に持った影の剣は自在に伸ばすことが可能で、鞭のように相手を攻撃できる。
・黒影穿界陣
発動者:影山龍樹
空間そのものを影で満たし、相手の視覚と聴覚を奪う闇の結界。暗闇と同化できる影山の能力とはすこぶる相性が良く、結界内であれば空間転移のような芸当も可能。まさに自身のホームグラウンドに相手を引き摺り込むような技。
・黒夜叉
発動者:影山龍樹
影山が右腕に全ての影を集約させた火力特化の一撃必殺技。翔太郎も思わず焦って、全力の雷閃で迎え討とうとしたが、アリシアの横槍が入ったことで不発に終わっている。
・反射
発動者:ソルシェリア
ソルシェリアの持つ鏡の異能力。あらゆる異能力を跳ね返すカウンター技と、光の反射と屈折を利用した映像を使った索敵など、非常に便利で有用。特に映像は、その場にいなくても過去の映像などを一時的に映すことが可能である為、作中ではカレンやアリシアの位置を特定していた。
・鏡の世界
発動者:ソルシェリア
名前の通り、鏡の世界に行くことが出来るソルシェリアの大技。鏡面世界に逃げ込むことで緊急回避が可能で、短距離限定ではあるものの、別の場所にワープすることが出来る。これにより、ゼクスの工房から全員の脱出に成功している。一度に鏡の世界に入れるのはソルシェリアを含めて三人まで。
・大地の槍
発動者:フレデリカ・ノルディエン
地面や壁をすり抜けられるフレデリカの応用技。
地面やコンクリート、アスファルトに触れることで、引き抜くように槍を生み出す。どこでも発動可能なので、非常に使い勝手が良い。
・万刃顕現
発動者:剣崎大吾
自身が「所有」と認識した武器を異空間に収納し、常時保管する能力。貯蔵された武器の性能は、所有者の権能によって最大十倍まで強化される。
近接武器、銃火器、防具──あらゆる武装を、規格外の性能に変貌させる異能力。そして、彼が身に纏う戦争用の防弾・防刃仕様のロングコートすら所有武装の一つで、剣崎本人が能力を使わずとも強過ぎるのも相まって、まさに戦闘に特化した異能力であると言える。
・黄金の炎
発動者:ローフラム・オールバーナー
かつてドイツ最強の炎の能力者と呼ばれたローフラムの技。
神の名前を冠すに相応しい程の凄まじい威力を誇る。四季条が主にコピーして扱うが、セカンドオリジンの翔太郎とアリシアが二人がかりで、ギリギリで喰らいつけるレベルで、ソルシェリアもまるで反射ができず、剣崎ですら直撃は避けていた程。
・蒼炎障壁
発動者:カレン
蒼炎のバリアを前方に展開する防御の技。
玲奈の氷龍を一時的にとはいえ、防ぐ性能を持つ。
・ブルーインフェルノ
発動者:カレン
カレンの持つ近距離専用の大技。
まるで青い太陽のように、自身の周囲を爆発的に燃焼させる。これにより、氷龍を完全に破壊することに成功している。
・灰散
発動者:ゼクス・ヴァイゼン
ゼクスの代表的な技。
一瞬で灰となって霧散することで、相手のあらゆる攻撃から回避・離脱することが出来る。ゼクスがこれまで捕まらなかったのも、この能力があったからであり、逃亡性能なら作中随一を誇る。開けた空間なら、厄介なことこの上無いが、致命的な弱点として、相手が粒子を操作できる能力者なら、灰に粒子を混ぜ込んで霧散までのタイムラグを起こすことができる。
・聖者の灰葬
発動者:ゼクス(セカンドオリジン解放時)
死者の灰を操り、ゾンビとして自身の使役下に置くことが可能。その死者が異能力者だった場合は、ゾンビに異能力を使わせることも出来る。さらに死者たちの灰を肉体に融合させて、自身の強化も可能。
カレンのように意思を持つ成功体は、ゼクスが通常時に戻っても眠ることはない。しかし、ゼクスが死ぬと効果が解除され、全てのゾンビは光の粒子となって消滅する。
・エンヴィー・フェイク
発動者:四季条輪廻
あらゆる異能力をコピーする本作屈指のチート能力。
細かい条件では、自身が妬んだ、もしくは羨ましいと考えた異能力を一時的に自分の力として使用する。だが行使できるのは一つまでという制限があり、コピー能力の同時使用は出来ない。メインウェポンではローフラムの炎を多用している。
・輪廻転生
発動者:四季条輪廻(セカンドオリジン解放時)
簡単に言えば「エンヴィー・フェイク」の完全上位互換で、コピーの回数や同時使用の制限が一切ない。
複数の能力を同時に組み合わせ、新たな能力として発現させることも可能で、その規模は天変地異すら引き起こせる。
第二章終盤では「ローフラムの炎」「翔太郎の雷」「鋼鉄化」「治癒の加護」「地形操作」「ゼクスの灰」などを組み合わせ、圧倒的な力を見せつけた。
〈用語解説〉
①ヴァルプルギスの炉
ゼクス・ヴァイゼンが施設長を務めていた、ドイツの違法能力研究施設。主に身寄りのない無能力者の子供たちを対象に、数多くの人体実験を行い、非常に劣悪な環境で能力開発を行っていた。
ドイツ最強の能力者であるローフラムのデータをもとに、黄金の炎に対抗できる程の破壊力を持つ、黒炎を操る能力者を作ろうとしていた。
本編開始より七年以上前にローフラム・オールバーナーによって壊滅している。
②パートナー制度
2年生の1学期にのみ適用される特別制度。
毎年5月に実施される「パートナー試験」において、生徒同士が互いの同意を得たうえで、電子生徒手帳から申請するとパートナー契約が成立する。
試験が終了した後も、1学期が終わるまでは契約が継続され、期間中はスクールマネーの配分や授業成績も個人ではなくペア単位で評価される。
まさに学園生活における一蓮托生の制度といえるが、十傑に属する生徒だけは例外として、パートナーを組まなくてもペナルティを受けない。
③ パートナー試験
パートナー制度に基づき、2日間にわたって実施される試験。
1日目:7教科21科目から選択する学力テスト(満点700点)。
2日目:異能を用いた高難易度アスレチック(満点1000点)。一般生徒が単独でのクリアはほぼ不可能な設定となっている。
パートナーを組まなかった場合は、学力テスト分から−15点のペナルティ(十傑は例外)。
合計得点が500点未満の場合は退学処分となり、今年は14組が失格となった。
今年の総合順位は以下の通り:
1位:鳴神翔太郎&氷嶺玲奈
2位:白椿心音&アリシア・オールバーナー
3位:風祭涼介&天童リルカ
4位:影山龍樹
5位:朝霧舞羽&白河悠里
④聖夜の魂喰い
2024年12月25日、学園島で行われていた1年生限定のクリスマスパーティー中に発生した大事件。
当時1年生の推薦生・海道杏子が、17名の生徒から魂を抜き取り、意識不明の重体に陥らせた。被害者の中には、影山の幼馴染・水橋美波も含まれていた。
事件には、後に十傑となるアリシア、心音、影山、風祭が対応。影山が海道を討ち倒したことで、魂を奪われた生徒は全員無事に回復したが、水橋だけは後遺症が残り、現在も休学・入院している。水橋の証言では、容疑者は海道一人では無いかもしれないとの事。
海道は事件後に消滅し、彼女を推薦した人物も行方不明となったため、動機や背景は謎のままである。また、推薦生による犯行だったことから、もともと存在していた内部生による推薦生差別が一層強まるきっかけとなった。
本事件は、鳴神村災害と並ぶ本作の主要キーイベントの一つである。
⑤連続異能放火事件
主に第2章で描かれる、カレンとゼクスによる東京23区各地で発生した連続放火事件。
ゼクスの目的は、犠牲者の焼死体から灰を回収し、ゾンビ実験を進めること。一方、カレンは「空っぽな自分が社会に存在を示したい」「アリシアに自分の生存を気付いてほしい」という歪んだ感情から自ら加担した。
しかし、事件の背後では四季条輪廻が暗躍しており、事前にゼクスへ黒いフードを渡していたことが判明。四季条がなぜゼクスたちに放火を起こさせたのかは、いまだ明らかになっていない。
⑥ 風雲台医療センター
水橋美波が入院している総合病院。
異能力者の受け入れを専門としている病院で、警備体制に関しては学園島以上に頑丈。
故に水橋が抜け出して玲奈に会いに行った時、影山は相当焦っていた。
⑦オールバーナー邸
ローフラム・オールバーナー所有の豪邸。
本邸はドイツにあったが、夜空の革命の襲撃で壊滅したため、作中に登場するのは東京の別荘。
現在は書類上アリシアの所有となっているが、実際の管理はローフラムの弟子フレデリカが担当し、ソルシェリアが「屋敷の番人」を自称している。
⑧第五湾岸埠頭
都内南部の海沿いにある無人埠頭。
巨大な倉庫や不要資材が放置されており、地下にはゼクスがゾンビ実験の工房を構え、多数のトラップを設置していた。
ゼクスの死亡と四季条の逃亡により機能を失い、現在は夜空の革命に関する証拠を求め、国家による調査が進められている。
⑨七つの大罪
夜空の革命の正規メンバー七人の総称。
「強欲・傲慢・憤怒・嫉妬・怠惰・色欲・暴食」の席があり、実質的な七大幹部として下部構成員を指揮し、世界各地で事件を起こす。鳴神村災害発生時には「暴食」の席が空席だった。
連絡は暗号化メールや異能力で隠蔽された手紙など、徹底した秘匿体制で行われる。ゼクスによれば目的は「人類の進化と神の領域への到達」にあり、それによって異能力者による新たな人類種を確立しようとしているが、詳細は不明。
⑩爆炎のプリンセス
第二章のタイトル。
キーパーソンはアリシア。章ボスはゼクス。
この言葉は作中でも幾度となく登場し、元はゼクスが自らの最高傑作に与えた呼び名である。
「爆炎」は、炎に愛され、そして呪われ続けたアリシアの激しく苛烈な人生を象徴。
「プリンセス」は、ずっと守られる存在であったアリシアが、終盤でついに自らの意思で前へ踏み出し、戦う者へと変わっていく姿との対比を示す。