カレンダー付の腕時計は便利。しかし、限界もあった。
なろうラジオ、投稿作の1000字未満の短編です。ひねりの無いコメディです。(^O^)/
いつもと違い、鳥の鳴き声で目を覚ました。窓の外に目をやると、すでに明るくなっている。慌てて枕元に置いてある、目覚まし時計を手に取った。
7時をとっくに過ぎている。寝坊した!
もしかして昨日、目覚まし時計をセットし忘れた?
慌ててベッドから抜け出し、クローゼットから着替えを取り出した。
頭がガンガンと痛む。どうやら二日酔いらしい。
何とか背広姿になりネクタイを締める。のどが圧迫される感覚に思わず吐きそうになる。
昨晩は限界を超えて飲んでしまったようだ。
それでも洗面台に行き、意識をはっきりさせるために冷たい水道水で顔を洗った。しかし歯ブラシを口に入れたとたんに、再び吐きそうになる。
なぜ、こんなに深酒をしたのだろう。
昨日の自分の行動を謎に感じるが、今は考えている暇はない。必死に寝ぐせを直していると、背後から妻の声がした。
「何をしているの? まさか会社に行くつもり? 」
突拍子もない事を言う妻に、当り前じゃないかと返す。
「今日が何の日か忘れたの?」
その言葉に思わず、手元のカレンダー表示がある腕時計を見る。今日は○○日○○日。妻の誕生日ではないし、結婚記念日でもない。
「ねえ、本当に忘れたの? あなた、今日の予定を言ってたじゃない」
もしかしたら、妻とどこか旅行にでも行く約束をしていたのだろうか?
しかし、有給申請をした覚えはない。会社を無断で休むわけには行かない。
「ごめん、何か約束していたかな。帰ったら話を聞くから」
それだけ言い終え、玄関に行き靴を履く。
かがむと思わず、またもや吐きそうになった。そんな僕に妻はぼそりと言った。
「今日は土曜日よ」
「えっ? 」
僕の会社は、カレンダー通りの勤務である。当然、土曜日は会社は休みだ。出勤の必要は無い……
「あなた昨晩『明日は休みだから寝坊できるぞ~!』 って遅くまで晩酌を楽しんでたじゃない」
いつもの時間に起きられない程、深酒をした理由もわかった。そして目覚まし時計をセットしなかった理由も……
……そういえば、もうすぐボーナスの時期だな。小遣いで、今度は日付だけでなく曜日も分かる腕時計を買おうかな……
きまりが悪い僕は、振り返り妻の顔を見る勇気が出なかった。
そして靴を履くポーズのまま、ひたすらボーナスの使い道を考えて現実逃避をした。
皆さま、一度はやった事があるはず! ちなみに私は現在フリーランスなので、日付と曜日は常に大混乱中です(◎_◎;)
スケジュール帳は必需品!