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44 続アヤメダンジョン新章

さぁ、新装備お披露目です!


錬金スキル持ちの職人さんがミスリル糸で編んだジャケット。

ミスリルの蒼さがほんのりと光っている。


そして、ミスリルスカート、ミスリルスパッツ。

これが乙女の領域ですか。そうそう破れたり、魔法や事象現象を通しません。


伊織の装備、黒鉄とミスリルの混合重装装備。 

蒼くそして黒い、ミスリルのフルフェイスの兜。


ドラゴンの火炎ぐらないなら、退けるんじゃないでしょうか。


さて、配信します! 有頂天パワーを荒稼ぎしますよぉ!


【ミスリル伊織 VS 炎の魔石 ~伊織を炎の魔石で攻撃してみた~】


炎の魔石を取り出して、伊織に向かい、『業火』 と唱えます。 爆炎で伊織が包まれます。


ノーダメージでガシャン、ガシャンと歩いてくる伊織、熱で黒鉄部分が熱を帯び赤く発光しています。

まるで映画のワンシーン。

強そうです~。ミスリル凄い。


氷の魔石でもこのシーンを取りました。


動画再生数の荒稼ぎです! 


【アヤメ窮地! ~雷の魔石を自身に使うとどうなるか~ 】


自身で雷魔石を使用します!

ぎゃああああ! バリバリバリバリ。

雷が私を避けて周囲の壁を爆散させます。

少しダメージ食らってしまいました・・・。


そして、こんな事をしていると、小雨様から、コメントでお小言です。


『なんだ、このモラルが無いク〇動画。アイドルの自覚して仕事を選べ』


体を張ったと言うのに、辛辣ですぅ~。


でも最近。可愛い二次元の子を大変な目にあわせるのが、動画配信で流行ってますよね?


直接話しかけてます。聞こえていますか?


――


そんな事もあり、スパスパ、ザクザクと30Fへ


フロアボス。火ネズミさん、久しぶりです。ダンジョンは、今日も月が綺麗ですね。

超有名な文豪のセリフ。

貴方を愛しています。と言う意味で使うと素敵ですよね。


では、改めまして。


火ネズミさん、こんばんは。今日は月が綺麗ですね。


折角なので、伊織と近接で倒しました。


ミスリルのおかげで、ネズミが火で包まれている効果を全く感じませんでしたねぇ。

命がこと切れる前、なぜ黒い瞳で私たちを見続けるのでしょうか~。

暴れて一瞬でも長く、生にしがみつかないのが不思議です。


ボス撃破の帰還陣が沸くと同時に、シュポンと音がした。


ネコさんが海賊ハットとトレンチコート、謎の眼帯をして、いかにも海賊ですって感じで湧いてきた。


「あー、ネコさんですにゃ。 お客様に大変お得なお知らせですにゃ・・・。 山賊プランのご案内ですにゃ。 『偶然、馬車が襲われるプラン。乗って居るのは、お姫様ですにゃ』  あー、この後の展開は、助けてくださいましてありがとうございますにゃ。どうぞお城へ・・・まぁ、転生者様でいらっしゃ・・」


「「間に合ってます~!!」」


ネコさんは、何度も深く頷き、消えていった。


「アヤメ、この帰還陣で帰るか? なんか、帰りたくなってきた」


「あー、うん。気持ちはわかります。ここまで来たんで、ドラゴン狩って、ゴリライオンと戦ってみてからにしましょうかぁ。あー、展開読めますよぉ。伊織。 この先のプランの展開が読めます。 あー、ちくしょう」


伊織がフルフェイスの兜を横に振り、呆れたように答えてくれる。


「魔王関係のプランだろうな・・・。 ここは、地獄か」


「さすが、伊織。付き合いが長~いので、考えることは一緒ですね。 地獄ですかここは~」


地獄の様な会話をしながら、ダンジョンを進み。

そのまま、鉄人形、ドラゴン、ハイドラをサクサク倒し50Fを超える。


50Fを超えても、私の頭の中は魔王プランで一杯だった。


ショウタさんのプラン。どんな規模のプランなんでしょう。

この星、大丈夫ですかね? 魔王の出現シーンですら、星一つ破壊してきそうな。 

【人類は、絶滅の危機に瀕していた】 から始まっても、おかしくない所がヤバイですね。


「魔王プランは、いやですぅ。魔王プランはいやだ。魔王プランは、いやですぅ」


謎のストレスを感じながら、51Fの道のりを歩く。


「アヤメ、多分あれだ。 【私と一緒に世界を統治し、貴様に世界の半分をくれてやろう】 プラン来るぞ」


「伊織。さすがに、そこまで古くはないでしょう・・・・・。お父さんの時代ですよ。そもそも、悪役としても規模が小さすぎませんか?」


そして、51Fの洞窟の影から人影がちらっと見える。

頭に角を付けたショウタさんだ。

佇まいがすでに、世界を支配している魔王の風格を感じる。


「あああああああああああああああ!!!!あああああああああああああああああ!」


叫び声を置き去りにして、ショウタさんが消えていった。


伊織、凄いですね。魔王撃退しましたよ。 世界救いましたね。


今の魔王の流行は聖女が追放され、イケメン魔王に拾われレディコミコミするのがレディコミコミですよぉ。


――――――――――


そのまま歩くと、さっきショウタさんが居たところに、ポムちゃんが居る。


何か、魔族の凄いカッコいい服に、金糸が縫われている黒のスカートをひらりとひらりと、させている。 私たちに気づいたのか、小走りで近寄ってくる。


走るたびにスカートが,、ひらりひらり。 少し短くないですか~。 


「あー、アヤメさん、伊織さん。置いて行かれました。私、転移使えないんです。 今職場が、叫び声を散らかしてるので、迎えが来るまで一緒にいていいですか?」


「ダメだ」


「「 えっ、伊織?!」 さん?!」


ゴリ・・、じゃなくて伊織の意外な一声に驚きました。


「ポムの魔族生活は、ここで終わりだ。魔王を逃がすために、人間の勇者に捕らわれた。魔族女幹部プランの遂行だ。覚悟はいいな」


伊織が高速ダッシュでポムちゃんに、合いを詰め掴もうとする。

LVの爆上がりとミスリル装備が軽いため、出来るのだろう。 伊織がマジでヤる気だ。


上質な魔族コスプレのスカートが、伊織のリミッターゲージを吹き飛ばしたのでしょう。

気持ちは、分らなくも無いですが。


私も、同じこと。

LV爆上がり。ミスリルの魔力の伝導率が異常に高い。

伊織の走り、それ以上に早くポムちゃんを引き寄せ飛ぶ。


「伊織さん?! アヤメさん!!!!?」


即、ポムちゃんを突き放し、二本の紫剣を引き抜き、手を交差させ戦闘態勢に入る。


伊織は、フルフェイスで覆われた首だけをこっちに、ギギギッと回してくる。


「ああ、ポムちゃん。気にしないでください~。 ゲージが振り切れると、年2,3回ぐらいあることです。わからせが必要なんですよぉ~! 伊織、二人掛りですよぉ~。 ミスリル装備で強くなったからって、勘違いしないでくださいねぇ~。単体でも負けたことがないのを忘れましたか~?」


伊織がアイテムボックスから、青く光るミスリルのロングソードをズズズッと出してくる。


「ポムちゃんの拘束魔法は、ミスリルに弾かれます。 私が、鎧の隙間から差し込んで装備を、外させます。 そこを狙って拘束してください。 地形魔法も効果が薄いでしょう。ポムちゃんと、中々に相性が悪いですね。今後対策を考えた方がいいですよぉ~。 マジにヤられますぅ~」


「しょしょしょ、承知致しました。 あっ、アヤメさん、もしかしてダンジョン中に、伊織さんの倒し方考えてましたよね? じゃないと辻褄合わないですよね」


重装の圧力をそのままに、伊織がロングソードで正面から切りかってくる。

伊織の踏み込みも早いが、私の速さについてこれない。

背をそらし、剣を躱し横に回り込む形になる。そのまま、伊織の右肩の隙間に紫剣を差し込み、肩部分の重装を弾き飛ばす。


「石弾で、肩を狙って!」 方部分を弾き飛ばし、すれ違いざま指示を出す。


無数の石弾が、伊織に目掛けて飛来する。 私は即座に後ろに飛び距離を取る。


迫りくる石弾に左肩を前に出し、屈む。 右肩を上手くかばっている。

殺人的な石弾が当たるが コンコンコンコンと軽い。音で聞いても効果が薄いのが分る。


伊織の肩当てを外した、右肩から血が出ているが、伊織が止まるわけ無いでしょう。

ワンチャンスを思うと、楽しくて仕方ないんですよね。 私も楽しいです~。


距離をあけたまま、言葉の煽りを入れる。


「伊織、次は隙間から脇腹刺しちゃいますよ~。 刃が食い込む感触、どうなんですか? やっぱり、熱いんですかね~。 痛烈な強打を浴びたとき見たいに、痺れるぐらい熱いんでしょうか~!」


何も喋らず、屈んだ状態から地面を蹴り、私に突撃して来る。


笑っているのが、フルフェイス越しからでも分かりますよ、伊織。

そして今、ポムちゃんと私で迷いましたね~。どっちに行くのか。


なら終わりですぅ~。


瞬時に私も地面を蹴る。

砂ぼこりが舞う、地面を蹴るザクッと言う音が聞こえましたね。すれ違うように伊織と交錯する。

フルフェイスの隙間越しに目が合う。


ふふっ、驚いてますねぇ。


はい、脇腹~。 これで動けませんよ~。


すれ違い様に鎧の横の隙間から、ザクッとやる。

伊織の体の内部に入る異物に対し硬直するのが、刃を伝って分る。


さて、伊織、止まりますよね。 二本目は左肩の隙間から行きますよぉ~。


伊織が脇腹の隙間から肺に入った、紫剣で動きが止まる。

そのまま私は、鎧の背中が見える左肩の隙間に紫剣を差し込む。


ザクッ。 肩に抵抗なく入る。さすが、紫剣ちゃんです。

これで、伊織は抵抗不可ですねぇ~。腕の可動部分が、限られましたね。


「さて、脇腹から抜きますよ、出血で気絶しないでください。お願いしますよぉ? 伊織」


後ろから、脇腹、左肩に紫剣を刺しているので、羽交い絞めの形になっている。

脇腹に刺さっている方を抜く、ドボドボと赤い液体が流れる。


「ご感想はありますか? 伊織。 こっちの方、右肩にいきますからねぇ~!」


伊織の背面から右手で脇腹を刺している方を抜き、肩当ての部分が外れ、赤く塗れているインナーの上から、ググッと刺しこむ。


ザクッ。


「ぐぐぐっ」


伊織から、うめき声が聞こえる。

だが、二の腕の下方部分にある血管を切ってはいけない。

血の吹き出しで、血圧が低下し気絶してしまう。


「あー、伊織。高ぶってしまいます、謎の独占欲と支配欲が湧いてきますぅ~!  私ノーマルなんですよぉ?  多分、男性が好きなはずなんです。困りました。 どうしたら、恋愛と言う感情が湧き、人と付き合えるのでしょうかぁ~。 レディコミの教科書に書いてませんよぉ~?! 伊織!」


「がっ、もともとそっちの気は、あったじゃないか、がてゅ」


再度、左肩を抜き脇腹に刺す。右肩はもう少し深くいける。動脈は、まだ下の方だ。

肺が傷ついている。血液の氾濫で喋るのも大変だろう。


「あー伊織! とっても尊いです! 凄い耐えてくれますね! なんで、こんなに私は、加虐を好むのでしょうか! 伊織! なぜ! なぜ私は、戦闘以外で心の隙間を埋めれないんですかぁ~? なぜ埋まらないのですかぁ~?」


右の方を深く刺す。動脈ギリギリまで。


「かっ、か・・・・・・・・」


あ、いけません~!! やりすぎました! ポーション、ポーション!! ・・・あ、霊薬!


倉庫のお荷物になりそうな、霊薬を引っ張り出し、バシャッとかける。


伊織が光り輝き、素に戻った。 眩しい。


ポムちゃんが私に駆け寄り、私の目をのぞき込んでくる。


「あ・・・、アヤメさん凄いですね。 あの、あの。時が来たら、私を身請とかできますか・・・? こんな上質の恐怖と狂気、一緒に居たい。 これが、恋ですか。ご主人様の記憶にあります。 なんて素晴らしく尊い感情なのでしょうか」


霊薬効果で綺麗に治り、ピチピチピチピチしている伊織がなぜか答える。


「いや、ポムそれは、無理だな。 身請けは私に決まっている。 諦めるんだ。 悪いようにはしない。 大丈夫だ。1番目の恋なんて成就しない。決まっている。そのご主人様の記憶を見てみろ。初恋と言われるものは、どうだ? 諦めろ。 『何となく気が合う』 で、妥協するんだ。それが一番の幸せの近道だ。だが、私はあきらめない。 可能性がどうしても捨てきれないんだ」



伊織の決め台詞と同時に、『パチパチパチ』 と場にそぐわない拍手が耳を打つ。




「アヤメ様の親友、伊織様 『かつての友が、強大な敵となって対峙す、るプラン』 如何ですか?」




「?! 買う。いくらでも払う。だが、そのプラン話し合えるだろうか? 少し押しが弱いと思う。柔軟性か必要だ。 本人が光と闇、どっちに転ぶか選べないとだめじゃないか? 選択制。客が選ぶ事が重要だと思うんだ。 友か、敵か選べた方がいいんじゃないだろうか。 後で行きます。打ち合わせをしたい」


いつの間にかショウタさんが、伊織の隣に沸いてます。 これは、まずいですねぇ~?!


「承知致しました。伊織様。後程よろしくお願いします」


あー、ちくしょう。伊織。なんてプランを考えるんでしょうか。

ショウタさんの補正入ると、ヤられてしまいますね。

非常にまずいですね。まぁ、阻止頑張りましょうか~。


さて、昔からの年2回ぐらいの行事が終わりました。


「猫さん、分かりますか? プランを購入してくれる方もいるわけですよ。 商売はですね。実績、時、運ですよ。 先ほどは、時と運がなかった。分かりますか? こうして需要があるわけですよ。 そうでしょう? そもそも自分は、間違っていなかった。そうでしょう? もしもし・・・・・」


とっても、うるさいです~。


さぁ、伊織と66Fを目指しましょう!! 


ポムさんを回収して、ショウタさんがシュポン! と、転移した。


例により感想です。


こうやって、書き出していくと次にランキングが気になる感じになると思います。


そして最近、投稿しながら気づいて、やばいなと思ったのが

ランキングに好きな人気居酒屋漫画のあの原作とか、最近、小説化した作品が上がってるわけですよ。


何て言うかですね、小説家になった先生達が日刊ランキングに立ちはだかる訳です。


摩天楼すぎる。どうなってんだ?? 成熟した投稿サイトすぎるだろォ!? おい、システム仕事してくれ!


小説家になってみようと言う過程のサイトで、リアル小説家と競るわけか。

脳みそがどうかなりそうだ。

どんだけPVを集めるのに力を注がないといけないんだ?! ヴォォォッォケェエエエエエ!


令和の投稿システムでコレは、危ない。向こう三年初心者お断りレベルで、すんごい。

『小説の世界ではそんなもんだよ?』って言われたらその通りなのかもしれないが。

令和の投稿って事を考えるとどーなってんだ。

本当に、投稿者のフィードバックが薄いコンテンツだなと、思うわけです。


そのうち月末を超えたら、一度手を休める前に、1か月書いてみた感想をまとめてみます。


人はなぜ、投稿系のロビー活動を咎めるのか。自分には分からなくなってきた。

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