表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

40/95

40 ショウタ 小雨様とダンジョン

毎日投稿の意味とは。

正直、クオリティ高い方がいいですよね。


でも、もう少し走ります。 走り終えたら、少し休むと思います。




舞主任がダンジョンに来て、弊社を視察してくれるそうです。

お互いの会社を知り合う事で、より信用がましますからね。


「ああああああ~」


と、何か喚いている舞さんの手をガシッと逃がさないように掴み

シュポンと転移でダンジョン前に飛ぶ。


ーー


物々しいダンジョンゲートが目の前に映る。

転移場所は、ごつい警備アーマー装備しているタツロウさんの後ろだ。

着くと同時に、タツロウさんの頭に手を当て記憶を操作する。

これが、自分がダンジョンの入る一連の流れだ。


いつも通りに、アーマを着込んで頭を角刈りにしている、タツロウさんの頭に手を当てる。


「こんにちは、タツロウさん。今日は、手を繋がなくていいですから、記憶だけ消しますね」


直後、舞さんがギョッとし、赤メガネが下にずれる。

自分の行動を落ち着かせようと、ちょちょちょっと、と言う感じでタツロウさんの頭を掴んでる手を触ってくる。


「あー、ショウタさん。ちょっとすみません。あのですねー。本社の私が居ますから、大丈夫ですよー。ちょっと、タツロウさん、おはようございます。ゲートいいですかー」


「あれ? 舞さん? お疲れ様です。 何か最近、驚かなくなってしまって。 俺は、なんで驚かないんだ? 人間が、空圧音を出してワープしているんだぞ。 なぜ驚かないんだ? あ、舞さん、どうぞどうぞ。お入りください」


そうですよね。タツロウさん。驚かないのが一番です。

いつも冷静沈着。それって素敵な事ですよね。それと、ポケットに、いつものお薬入れておきますね。

 

おかしいですね、飲めば記憶障害治るはずなんですが。

今日は効果強めのを、ポケットに入れておきますね。薬はポッケに転移でオッケーでしょう。


守衛の管理室にに入るタツロウさんがボタンの様な何かを操作し、ギギギッと黒いゲートが開く。


と、同時に舞さんから、クラッシックの着信音が流れる。

聞いたことがある。英雄のボロネーゼだ。自分の転生前の携帯時代に入っていた曲だ。


舞さんが、胸ポケットを探り、通信端末を取り出して着信相手を確認している。


「あ、あれ? 小雨様? 直接かけて来てますねー。 ショウタさん。私が、主任って言っても直接神様が、かけてくるのはどうかと思いませんかー? 組織なら、一つ挟んで欲しいですよねー」


舞さんは、電話を取る前に一言話すタイプですね。 転生前に良くいらっしゃいましたよ。

分かってますね、舞さん。それ、ストレスの緩和法の一つですよ。

でも、気持ちは、分かりますが。 口に出してしまうと、人格が問われますよ。


「お疲れ様ですー。舞ですー。 はいはい。 え? 小雨様も行くんですか? それ、大丈夫なんですかー? 神様ダンジョンいけるんでしたかー? 大きな取引先になりそうですか? そうですねー。たしかに・・。 はい、はい。 待ってますねー」


舞さんが電話を切り、赤メッシュの髪をフワリとさせこちらを向き訊ねてくる。


「ショウタさん、すみません。 小雨様も来るそうですが、良かったですかー? 小雨様、ダンジョンだと人より力ないので、ショウタさんの所で猫さんの警護つけれますかー?」


「ははは、小雨様ですか。歓待歓迎致しますよ。 これ、接待ですよね。接待。おいおい、テンション上がってきたわ。 営業接待とか、おいおい。 最高すぎるだろ。 最後は、いつだ? 女神ダリアの営業接待か。クソが。 ノーカンだ」



舞さんが、『あれ?コイツやばいな?』 的な訝しんだ顔をしてますが。

自分、汚い様な言葉を、口に出してしまいましたか。人格が問われてしまいますね。


だが、すでに取引の契約は、交わされた。 舞さんは、もう担当のお得意様だ。逃がさんぞ。


「ああ、警護は大丈夫ですよ。 私が責任をもって歓待しますから。 神の力を使えるような神器をお渡し致しますね。


「えぇ・・?! 承知しました・・?」


それから舞さんと、ダンジョンについて話しつつ、数分後立ったぐらいだろうか。


ダンジョンゲート前に、シュタタタタと競歩で小雨様が物理的に足で来た。


「送迎車を使うより、走った方が早いから走ってきた。 おっと、『お立場をお考え下さい!』 と言うのは、無しだな。 時間の使い方が他の神より上手と言って欲しいぞ!」


金髪のウェーブ、風呂敷の陣羽織、服はゴシック貴族服だろうか。

走ってくる姿。世界有数の大企業の神様には、見えないだろう。


「お待たせした。ショウタ殿。 マユミから聞いた、取引がうまくいったみたいだな。 超レアドロップの『超加速の魔導書』 を弊社で取引出来るとは、とても喜ばしい。今後、ダンジョンの攻略が進む事だろう。そして、ダンジョン溢れ対策としても最高だ。 今後とも宜しく頼むよ」


小雨様が、手を出してくる。 自分もがっちりと握る。


素敵な神様だ、神たるものこうでないと。

あぁ、人の感覚を、どんどんと思い出す。共栄共存。素晴らしい思想だ。


さて、小雨様をダンジョンで力を使えるようにしなければな。


「小雨様。本日もご機嫌麗しゅう。ご挨拶の品がございます。 こちらをお持ちいただければ、ダンジョンで力を使えますよ」


少し気合を入れて、出しますか。

全ての者がひれ伏し独裁を可能に、所持者本人の思いが観測結果となる。認識の結び目、観測決定権。エーテリウムの杖。


位相空間から、エーテリウムの杖を取り出す。

観測と法則の書き換えに、世界は悲鳴をあげ、快晴の空は悲嘆の黒に染まり、足元の土は新世界の緑に変色してい・・・・・。


「ショウタ殿。対価無き無限の力は、すまんがお断りしたいのだが・・・」


「小雨様、ヤバですー。ヤバたんです。 脳へ直接、認識書き換えようとしてましたよね。 小雨様、マジに一緒にいかれるんですかー? まだ、間に合いますよー?!」


遠慮気味に、静止して来くるお二方。


あぁ、いかんかったか。

急いで、杖をしまう。 辺りに平穏が訪れる。 今日も空は、青い。


別のアイテムにしようか。


「そしましたら、こちらの髪留めをどうぞ。 地下世界の原初の土を焼いた髪留めです。

小雨様の権限の能力が使えるようになりますから」


この世界の繋がりを強固にするアイテム。

少し物足りませんが、小雨様の機嫌を損ねても仕方がない。


恐る恐る、手に取り、ジーッと舞さんと見つめあった後、金髪の前髪の抑えに付けてくれた。


あっ、しまった。

人からこういうアクセサリーは、重いですよね。扱いに困るっていうか。

まだ、感覚が異世界だ。 気をつけよう。


何とかアイテムをつけてもらい、舞さんに手を繋いでもらってダンジョンに入る。


空間を移動すると視界が明滅し収まる、移動が出来たのを確認する。

ダンジョン洞窟内に無事についた様だ。


「おぉ! ダンジョンで、我の権能が使えるぞ!」


小雨様が、アイテムボックスから属性魔石を、出したり戻したり楽しそうにしている。


取引先の会長ですからね。接待尽くしですよ。


まずは、ネコさん、ポムさんにグループ報告をしましょうか。

ダンジョン内なので、通話可能です。直接脳内に届けましょう。


『聞こえますか、聞こえますか。脳に直接話しかけています。大変お疲れ様です。 取引先の担当の方と、会長がいきますので。 接待準備をお願い致します』


「「承知致しました~」」


おお。承知が早い。

普段、コミュニケーションを多くとっておりますので、言葉少なく、理解が早くて大変助かります。

本当に優秀な、従業員の方々ですね。


さて、少し接待準備のために、時間をつぶさないとですね。

舞さんが弱いので、LVを上げてもらいましょうか。小雨様は、神様なので大丈夫でしょう。多分。

ここは、ダンジョンですから。


舞さんの方を見る。

パッと見、弱い。 鑑定レベルも低い。 叩き上げの商売のエリートでは、あるようだが。

肉体言語が、弱い。 ダンジョンでは、通用しないでしょう。 これでは、いけませんね。

異世界では、馬車で盗賊に襲われるタイプか、荒くれ冒険者にいつも困っている受付タイプですね。

そんな、彼女にクレーマー達を肉風船にする力を与えたら、ストーリーはどうなるでしょうか。

まだ、見ぬ可能性にワクワクしてきます。


「舞さん、すみません。ちょっとLVを上げてもらいます。 多分、50Fとか魔障が濃いので、そのままでも、多分死にます。 30Fぐらいの雑魚モンスターに小突かれても死にます」


「なるほどですねー。 仕事があるので帰りますねー」


おい、すぐ後ろの出口から、帰ろうとすんなや。

逃がさんからな。


「大丈夫ですよ、死は労働を辞める理由になりませんから」


「死後労働とか、異界のコンプライアンス大丈夫か? 会社の方針も大事だけど、そういうのって時代と共に変わらないとまずくないか、どうだろうか」


小雨様、有能すぎないか。

返す言葉が無いわ。


まぁ、コンプラより企業利益優先でいいから、早く武器出して。

とっとと出すんだよ。

武器を。見せてください。


舞さんが、動物のキャラクターでデコレーションされた、魔銃をしぶしぶ出す。


小雨様も、七節剣をウキウキしながら出してくる。


おもちゃの銃と、儀礼用の剣。ですか。ダンジョンなめてますね。

少し、厳しくいきましょう。


取引先の相応しい物にしましょうか。お節介焼いてしまいましょう。


取引先に、贈答用の展示花を贈ること同じようなものです。

自分の全能の力を使っても問題ありません。


「少し武器に触っていいですか?」


お二人とも顔を合わせ頷き、自分の手に握らせる。


刹那、強烈な時間凍結をかける。


時は時間隔離の透明な仕切りに覆われ、時の流れがコマ送りになり、全てが停止した。

時の神でもここまで綺麗に時を止めれられないだろう。


さて、舞さんの方は。動物キャラクター銃の形をそのままに中身を変えましょう。

無限コアを削りだして作った、パラドックス弾倉と現身の鏡石でいいですね。 強度に問題ありますから、アダマンタイトで補強しましょう。 弾の威力も上がりましたし。現実と仮想現実の鏡石の効果で1度で2度打てるようになるでしょう。


小雨様の方は、形はそのままにビームサーベルにしましょうね。 ビームサーベルからビーム飛ばせます。 材質を新緑スピネルに代えておきます。


そして時は、動き出す。


「貸出、ありがとうございました。」


「・・・? ショウタ殿、何かしたか? 時間軸がズレがずれてる様な、ズレてないような。 我、疲れているのか」


お疲れの様ですね。大企業の神となれば、疲れもたまるものでしょう。


グダグダしてないで、さくっと30Fのトカゲドラゴンでも倒しましょうか。

飛びますね。


シュポンと転移で飛ぶ、宮殿エリアだ。


目の前のドラゴン達が、一斉に驚き、ドタンバタンと逃げ惑う。

そして、一瞬の転移に驚いたのか、小雨様、舞さんが、あたふたとドラゴンと反対方向に逃げようとする。


「さ、今ですよ。魔銃と、剣を魔力を込めて撃って下さい。今ですよ! 今! はい! 打つ!」


逃げようとしたお二方が、 ええっ?! おおおっ!? と、慌ただしくカチャカチャと構えを取る。


舞さんの隣に、鏡写しの舞さんが出現し、無限螺旋のレーザービームが二発、ドラゴンに目がけて飛んでいく。ドラゴンは、辺りに飛び散り、爆発四散した。


小雨様の七節剣から七本の剣撃レーザービームが飛んでいく。

トカゲドラゴンは、消し飛び、細切れになった。


まだ後二匹のドラゴンがここから逃げようとしている。


「ほら逃げますよ! ほら撃ってほら!」


「私がもう一人いるんですけどー?! 何これ?!こわいですー!」  「うぉおおお?! これゲームのあれじゃないか!月ひかり剣!」と、言葉を置き去りにして、モンスターは消し飛んだ。


ここで、即座に褒める。自分の営業感覚は、覚えているものだ。


「さすが、小雨様、舞さん。 さすがです!! さすがの腕前ですね!!」


「いやいや、ショウタさん。この爆発四散、細切れの惨状見えてますよねー? そして私の隣に、虚像の私がいるんですけど!!? これ消えますか? 恐怖を覚えますー!」


「わははは、ショウタ殿面白いアトラクションだな。 接待用のアトラクションだよな・・? いやこれ、アトラクションだよな・・? えっ、マジ怖いんだが」


いいから、喚かないでとっとと、LV上げてくれや。


「いえいえ、お二方の実力ですよ、実力。そして、アトラクションです。 腕前、御見それしました。 さ、道中倒しながら、向かいましょう。」


こういうほんの少しの贈り物が、企業間の繋がりになるものです。


「階位あがった」 「射撃スキル上がった。冒険者出来そう」など、話しながら、弊社「秘密の宿屋」 へ向かう。



飛ばしてください、投稿の悩みみたいなものです。


【文学挫折系友人】

目標だよ!目標! 目標が無いと小説なんて続かねーよ!


と、熱弁してくれた友人の気持ちが分る。

なぜ彼が、目標に対して熱弁したのかと言うと、この壁に大きく当たると分かっていた訳か。

やっぱやってみないと分かんねー事が多いな。


確かに、投稿を続け、文章を上手くなるように上達しながら、面白いと思う事を出力していくだけじゃ。

ダメじゃな。 続かん。


ブログ投稿と明確に違うのが、向こうから欲しい情報を取りに来るものと違い、投稿小説の読みに来る人の幅が広すぎるのか。確かに、反応が薄いのも分る。(あ、押してくれた方は、感謝しております)

PVがあっても、無と虚無に投稿すると言う、投稿小説の作者感想が多いのも頷ける。


確かに、目標無いとつれーわ。

正直、ネコミーム動画作ってた方がマシやね。



面白いと思ったら、評価とブクマお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ