40 ショウタ 小雨様とダンジョン
毎日投稿の意味とは。
正直、クオリティ高い方がいいですよね。
でも、もう少し走ります。 走り終えたら、少し休むと思います。
舞主任がダンジョンに来て、弊社を視察してくれるそうです。
お互いの会社を知り合う事で、より信用がましますからね。
「ああああああ~」
と、何か喚いている舞さんの手をガシッと逃がさないように掴み
シュポンと転移でダンジョン前に飛ぶ。
ーー
物々しいダンジョンゲートが目の前に映る。
転移場所は、ごつい警備アーマー装備しているタツロウさんの後ろだ。
着くと同時に、タツロウさんの頭に手を当て記憶を操作する。
これが、自分がダンジョンの入る一連の流れだ。
いつも通りに、アーマを着込んで頭を角刈りにしている、タツロウさんの頭に手を当てる。
「こんにちは、タツロウさん。今日は、手を繋がなくていいですから、記憶だけ消しますね」
直後、舞さんがギョッとし、赤メガネが下にずれる。
自分の行動を落ち着かせようと、ちょちょちょっと、と言う感じでタツロウさんの頭を掴んでる手を触ってくる。
「あー、ショウタさん。ちょっとすみません。あのですねー。本社の私が居ますから、大丈夫ですよー。ちょっと、タツロウさん、おはようございます。ゲートいいですかー」
「あれ? 舞さん? お疲れ様です。 何か最近、驚かなくなってしまって。 俺は、なんで驚かないんだ? 人間が、空圧音を出してワープしているんだぞ。 なぜ驚かないんだ? あ、舞さん、どうぞどうぞ。お入りください」
そうですよね。タツロウさん。驚かないのが一番です。
いつも冷静沈着。それって素敵な事ですよね。それと、ポケットに、いつものお薬入れておきますね。
おかしいですね、飲めば記憶障害治るはずなんですが。
今日は効果強めのを、ポケットに入れておきますね。薬はポッケに転移でオッケーでしょう。
守衛の管理室にに入るタツロウさんがボタンの様な何かを操作し、ギギギッと黒いゲートが開く。
と、同時に舞さんから、クラッシックの着信音が流れる。
聞いたことがある。英雄のボロネーゼだ。自分の転生前の携帯時代に入っていた曲だ。
舞さんが、胸ポケットを探り、通信端末を取り出して着信相手を確認している。
「あ、あれ? 小雨様? 直接かけて来てますねー。 ショウタさん。私が、主任って言っても直接神様が、かけてくるのはどうかと思いませんかー? 組織なら、一つ挟んで欲しいですよねー」
舞さんは、電話を取る前に一言話すタイプですね。 転生前に良くいらっしゃいましたよ。
分かってますね、舞さん。それ、ストレスの緩和法の一つですよ。
でも、気持ちは、分かりますが。 口に出してしまうと、人格が問われますよ。
「お疲れ様ですー。舞ですー。 はいはい。 え? 小雨様も行くんですか? それ、大丈夫なんですかー? 神様ダンジョンいけるんでしたかー? 大きな取引先になりそうですか? そうですねー。たしかに・・。 はい、はい。 待ってますねー」
舞さんが電話を切り、赤メッシュの髪をフワリとさせこちらを向き訊ねてくる。
「ショウタさん、すみません。 小雨様も来るそうですが、良かったですかー? 小雨様、ダンジョンだと人より力ないので、ショウタさんの所で猫さんの警護つけれますかー?」
「ははは、小雨様ですか。歓待歓迎致しますよ。 これ、接待ですよね。接待。おいおい、テンション上がってきたわ。 営業接待とか、おいおい。 最高すぎるだろ。 最後は、いつだ? 女神ダリアの営業接待か。クソが。 ノーカンだ」
舞さんが、『あれ?コイツやばいな?』 的な訝しんだ顔をしてますが。
自分、汚い様な言葉を、口に出してしまいましたか。人格が問われてしまいますね。
だが、すでに取引の契約は、交わされた。 舞さんは、もう担当のお得意様だ。逃がさんぞ。
「ああ、警護は大丈夫ですよ。 私が責任をもって歓待しますから。 神の力を使えるような神器をお渡し致しますね。
「えぇ・・?! 承知しました・・?」
それから舞さんと、ダンジョンについて話しつつ、数分後立ったぐらいだろうか。
ダンジョンゲート前に、シュタタタタと競歩で小雨様が物理的に足で来た。
「送迎車を使うより、走った方が早いから走ってきた。 おっと、『お立場をお考え下さい!』 と言うのは、無しだな。 時間の使い方が他の神より上手と言って欲しいぞ!」
金髪のウェーブ、風呂敷の陣羽織、服はゴシック貴族服だろうか。
走ってくる姿。世界有数の大企業の神様には、見えないだろう。
「お待たせした。ショウタ殿。 マユミから聞いた、取引がうまくいったみたいだな。 超レアドロップの『超加速の魔導書』 を弊社で取引出来るとは、とても喜ばしい。今後、ダンジョンの攻略が進む事だろう。そして、ダンジョン溢れ対策としても最高だ。 今後とも宜しく頼むよ」
小雨様が、手を出してくる。 自分もがっちりと握る。
素敵な神様だ、神たるものこうでないと。
あぁ、人の感覚を、どんどんと思い出す。共栄共存。素晴らしい思想だ。
さて、小雨様をダンジョンで力を使えるようにしなければな。
「小雨様。本日もご機嫌麗しゅう。ご挨拶の品がございます。 こちらをお持ちいただければ、ダンジョンで力を使えますよ」
少し気合を入れて、出しますか。
全ての者がひれ伏し独裁を可能に、所持者本人の思いが観測結果となる。認識の結び目、観測決定権。エーテリウムの杖。
位相空間から、エーテリウムの杖を取り出す。
観測と法則の書き換えに、世界は悲鳴をあげ、快晴の空は悲嘆の黒に染まり、足元の土は新世界の緑に変色してい・・・・・。
「ショウタ殿。対価無き無限の力は、すまんがお断りしたいのだが・・・」
「小雨様、ヤバですー。ヤバたんです。 脳へ直接、認識書き換えようとしてましたよね。 小雨様、マジに一緒にいかれるんですかー? まだ、間に合いますよー?!」
遠慮気味に、静止して来くるお二方。
あぁ、いかんかったか。
急いで、杖をしまう。 辺りに平穏が訪れる。 今日も空は、青い。
別のアイテムにしようか。
「そしましたら、こちらの髪留めをどうぞ。 地下世界の原初の土を焼いた髪留めです。
小雨様の権限の能力が使えるようになりますから」
この世界の繋がりを強固にするアイテム。
少し物足りませんが、小雨様の機嫌を損ねても仕方がない。
恐る恐る、手に取り、ジーッと舞さんと見つめあった後、金髪の前髪の抑えに付けてくれた。
あっ、しまった。
人からこういうアクセサリーは、重いですよね。扱いに困るっていうか。
まだ、感覚が異世界だ。 気をつけよう。
何とかアイテムをつけてもらい、舞さんに手を繋いでもらってダンジョンに入る。
空間を移動すると視界が明滅し収まる、移動が出来たのを確認する。
ダンジョン洞窟内に無事についた様だ。
「おぉ! ダンジョンで、我の権能が使えるぞ!」
小雨様が、アイテムボックスから属性魔石を、出したり戻したり楽しそうにしている。
取引先の会長ですからね。接待尽くしですよ。
まずは、ネコさん、ポムさんにグループ報告をしましょうか。
ダンジョン内なので、通話可能です。直接脳内に届けましょう。
『聞こえますか、聞こえますか。脳に直接話しかけています。大変お疲れ様です。 取引先の担当の方と、会長がいきますので。 接待準備をお願い致します』
「「承知致しました~」」
おお。承知が早い。
普段、コミュニケーションを多くとっておりますので、言葉少なく、理解が早くて大変助かります。
本当に優秀な、従業員の方々ですね。
さて、少し接待準備のために、時間をつぶさないとですね。
舞さんが弱いので、LVを上げてもらいましょうか。小雨様は、神様なので大丈夫でしょう。多分。
ここは、ダンジョンですから。
舞さんの方を見る。
パッと見、弱い。 鑑定レベルも低い。 叩き上げの商売のエリートでは、あるようだが。
肉体言語が、弱い。 ダンジョンでは、通用しないでしょう。 これでは、いけませんね。
異世界では、馬車で盗賊に襲われるタイプか、荒くれ冒険者にいつも困っている受付タイプですね。
そんな、彼女にクレーマー達を肉風船にする力を与えたら、ストーリーはどうなるでしょうか。
まだ、見ぬ可能性にワクワクしてきます。
「舞さん、すみません。ちょっとLVを上げてもらいます。 多分、50Fとか魔障が濃いので、そのままでも、多分死にます。 30Fぐらいの雑魚モンスターに小突かれても死にます」
「なるほどですねー。 仕事があるので帰りますねー」
おい、すぐ後ろの出口から、帰ろうとすんなや。
逃がさんからな。
「大丈夫ですよ、死は労働を辞める理由になりませんから」
「死後労働とか、異界のコンプライアンス大丈夫か? 会社の方針も大事だけど、そういうのって時代と共に変わらないとまずくないか、どうだろうか」
小雨様、有能すぎないか。
返す言葉が無いわ。
まぁ、コンプラより企業利益優先でいいから、早く武器出して。
とっとと出すんだよ。
武器を。見せてください。
舞さんが、動物のキャラクターでデコレーションされた、魔銃をしぶしぶ出す。
小雨様も、七節剣をウキウキしながら出してくる。
おもちゃの銃と、儀礼用の剣。ですか。ダンジョンなめてますね。
少し、厳しくいきましょう。
取引先の相応しい物にしましょうか。お節介焼いてしまいましょう。
取引先に、贈答用の展示花を贈ること同じようなものです。
自分の全能の力を使っても問題ありません。
「少し武器に触っていいですか?」
お二人とも顔を合わせ頷き、自分の手に握らせる。
刹那、強烈な時間凍結をかける。
時は時間隔離の透明な仕切りに覆われ、時の流れがコマ送りになり、全てが停止した。
時の神でもここまで綺麗に時を止めれられないだろう。
さて、舞さんの方は。動物キャラクター銃の形をそのままに中身を変えましょう。
無限コアを削りだして作った、パラドックス弾倉と現身の鏡石でいいですね。 強度に問題ありますから、アダマンタイトで補強しましょう。 弾の威力も上がりましたし。現実と仮想現実の鏡石の効果で1度で2度打てるようになるでしょう。
小雨様の方は、形はそのままにビームサーベルにしましょうね。 ビームサーベルからビーム飛ばせます。 材質を新緑スピネルに代えておきます。
そして時は、動き出す。
「貸出、ありがとうございました。」
「・・・? ショウタ殿、何かしたか? 時間軸がズレがずれてる様な、ズレてないような。 我、疲れているのか」
お疲れの様ですね。大企業の神となれば、疲れもたまるものでしょう。
グダグダしてないで、さくっと30Fのトカゲドラゴンでも倒しましょうか。
飛びますね。
シュポンと転移で飛ぶ、宮殿エリアだ。
目の前のドラゴン達が、一斉に驚き、ドタンバタンと逃げ惑う。
そして、一瞬の転移に驚いたのか、小雨様、舞さんが、あたふたとドラゴンと反対方向に逃げようとする。
「さ、今ですよ。魔銃と、剣を魔力を込めて撃って下さい。今ですよ! 今! はい! 打つ!」
逃げようとしたお二方が、 ええっ?! おおおっ!? と、慌ただしくカチャカチャと構えを取る。
舞さんの隣に、鏡写しの舞さんが出現し、無限螺旋のレーザービームが二発、ドラゴンに目がけて飛んでいく。ドラゴンは、辺りに飛び散り、爆発四散した。
小雨様の七節剣から七本の剣撃レーザービームが飛んでいく。
トカゲドラゴンは、消し飛び、細切れになった。
まだ後二匹のドラゴンがここから逃げようとしている。
「ほら逃げますよ! ほら撃ってほら!」
「私がもう一人いるんですけどー?! 何これ?!こわいですー!」 「うぉおおお?! これゲームのあれじゃないか!月ひかり剣!」と、言葉を置き去りにして、モンスターは消し飛んだ。
ここで、即座に褒める。自分の営業感覚は、覚えているものだ。
「さすが、小雨様、舞さん。 さすがです!! さすがの腕前ですね!!」
「いやいや、ショウタさん。この爆発四散、細切れの惨状見えてますよねー? そして私の隣に、虚像の私がいるんですけど!!? これ消えますか? 恐怖を覚えますー!」
「わははは、ショウタ殿面白いアトラクションだな。 接待用のアトラクションだよな・・? いやこれ、アトラクションだよな・・? えっ、マジ怖いんだが」
いいから、喚かないでとっとと、LV上げてくれや。
「いえいえ、お二方の実力ですよ、実力。そして、アトラクションです。 腕前、御見それしました。 さ、道中倒しながら、向かいましょう。」
こういうほんの少しの贈り物が、企業間の繋がりになるものです。
「階位あがった」 「射撃スキル上がった。冒険者出来そう」など、話しながら、弊社「秘密の宿屋」 へ向かう。
飛ばしてください、投稿の悩みみたいなものです。
【文学挫折系友人】
目標だよ!目標! 目標が無いと小説なんて続かねーよ!
と、熱弁してくれた友人の気持ちが分る。
なぜ彼が、目標に対して熱弁したのかと言うと、この壁に大きく当たると分かっていた訳か。
やっぱやってみないと分かんねー事が多いな。
確かに、投稿を続け、文章を上手くなるように上達しながら、面白いと思う事を出力していくだけじゃ。
ダメじゃな。 続かん。
ブログ投稿と明確に違うのが、向こうから欲しい情報を取りに来るものと違い、投稿小説の読みに来る人の幅が広すぎるのか。確かに、反応が薄いのも分る。(あ、押してくれた方は、感謝しております)
PVがあっても、無と虚無に投稿すると言う、投稿小説の作者感想が多いのも頷ける。
確かに、目標無いとつれーわ。
正直、ネコミーム動画作ってた方がマシやね。
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