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4 昔話 続ショウタ


次元を飛んで、女神ダリアの次元に着いて魔族に転生したのだけど。


めっちゃ、魔族狩られてた。 虐殺の民族浄化状態だよ。

それと、次元での時間の進みが違って20年後のダリア世界って感じ。

この女神ダリアの星の様子に乾いた笑いが出たね。魔王が居なくなり散り散りになった魔族。

人族達がダリアの神託により、魔族殺しまくってるの。


残り少ない魔族を匿い救いながら集めていくんだけど。

魔族が恐怖に震え命運に絶望している状態だったから、自分への信心が凄いのよ。

救世主であり魔族唯一の神。みたいな扱い。


自分に神の力は、あるんだけど。基本ほぼ使ってなかったね。

でも、魔族の報酬として与える武具の付与には、使ってたか。


せっかく女神ダリア次元に来たんだ。

ゆっくり、時間をかけて、世界を作り変える様子を、感覚でわかってもらわないと・・・ね?


で、もう救えないぐらいの人への憎しみが魔族側にあって、戦いの時本当に凄いのよ。

で、幹部が忠誠心の塊 初期のメンバー3人がもう凄いね。自分に魂を捧げてる感じ。


でも、組織としてまずかったね。とにかく自分の意思を優先して幹部組織が動いてた。


「ショウタ様の栄光こそ、我らの喜び。ショウタ様の意思こそがこの星の幸福にございます」


じゃないんだよなぁ。そうじゃないんだが。

イエスマンすぎじゃないか? 組織には、柔軟な考え方が必要だと思うが。


だけど組織の腐敗は、起こらなかった。幹部クラスが全力で行動を起こしている。

自分のために。幹部以下、下部組織が寵愛を求めて凄い働くんだ。その時は、組織のあり方も、良し悪しかと思っていたんだ。


で、進めていったら、女神ダリアが直で殺しに来るのよ。

ダリアクラスが暴れると、星が壊れるんだよね。

でも、数多の次元をめぐり、全能の力を持つ自分に勝てるわけないじゃん。

自分は、笑いながら女神ダリアに触って、一先ず女神ダリアのその破壊の能力を「禁」じた。


まぁ~、その後怒り狂った女神ダリアが、勇者に力を与えまくって魔族側と全面戦争しかけてきたよね。

でも怒り狂ったダリアを見ると、とっても幸せな気分になれた。


そして勇者中心とした、現場決定権? って言うのかな、あらゆる強制的指揮権、特権を持っていて勇者に女神が認可を与え神託を下し、勇者が権力をもって、好きなように成長して暴れてくるんだけど。これが上手く回ってくるんだわ。


「魔族殺すべし」の勇者の中で競争性が生まれてくるんだよね。

調子に乗った勇者が強くて、下部組織の幹部達を打ち取ってくるんだわ。


魔族側の組織が大きすぎて、後手を踏んでるんだよね。

魔族のトップ幹部達は、中々戦闘の現場に出れない。

下部の組織のインフラ監督で忙しいから。


魔族側は依然と有利なんだけど、でもこのままではまずいな。と超有能な幹部たちは思っているんだ。


女神を退ける圧倒的 「無限創造魔神皇帝 ショウタ様」、凄い肩書だよね。

自分の神聖性を落とすような行動は、出来ないみたいで。異を唱えたり失敗の報告をするのが、何よりも恐怖だったみたいだ。

当然しわ寄せは、下部組織に行った。


「勇者を打ち取り、人間達の領土を奪って来なければ、お前達を殺す。十二分に装備、物資、報酬、人員、兵站(補給)を与えているはずだ。次、魔王様に、威光に少しでも陰りが出たら。絶対にお前たちを殺す」


大体がのトップ幹部達は、こんな感じっだった。

幹部達もとにかく忙しく、また出世したいのだ。

魔族には、少しでも、「御身のそばの近くに行く事」こそが、最大の幸福であり目標。みたいだった。



戦力を含め。戦略物資は十分足りている。インフラの基礎は、自分が作ったから当然だ。

魔族側も存在意義をかけて寵愛を求め、全員勝利に向かって戦っている。


しかし、現場指揮が上手い上位勇者陣営に遅れを取っている。勇者がいくら強いと言っても、人間側より生産力とインフラが整っている魔族帝国にかなわないはずなんだが。


私怨もあるが、この次元の生命達の戦なのだ。復讐とするならば、ある程度自分たちの力で人間側を打ち破って欲しかったが。 やはり組織運営は、難しい。


仕方ない、自分の全能の力を使って報酬で渡す神器を倍に強くするか・・・と思惑に入れていたときだった。 


魔族最高幹部3人の内、警邏を司る、ミリュネーが討たれた。


本当にその時、ビビった。

え、なんで?? とミリュネーが負けるわけないじゃん? 魔帝軍、最高戦力。


圧倒的物量、本人は、カリスマ性も持っている。信用の塊の様な人物だ。

そもそも、最高幹部のミリュネーの神器装備で負けるの?? なんで??


話を聞くと人側のほぼ全てのリソースを勇者に託したようだ。

1点突破で仲間が勇者に全てを託し、捨て石となる。そして、ミリュネーと戦闘。運命力に目覚めた、勇者にやられてしまったようだ。


ミリュネー・・・・、魔族で転生したとき、魔族側の防衛先が破られ、町と集落と魔族が焼かれ殺戮の化身が跋扈する中、絶望と恐怖で震えて木の中に隠れて居たのを助けたのを覚えている。

他の二人の幹部を助けた時、も同じような状況だった。人側の民族浄化中の時だった。


まぁ、しょうがない、掛け替えの無い幹部だ。蘇生させるか・・・。なんて考えていたら。


その時、空に女神ダリアの神託が浮かぶ。


「ざまぁあああああああああ!!!!! 見ましたか魔王ショウタ!!!ヴァーーーカ。うしゃあああああああ!!!!!勇者!よくやりました!!お前たち親兄弟を殺し町を焼いた、魔族憎いでしょう!!次は、お前ですよぉぉおおお!!!魔王!!!んばもらぁああああ!!滅亡!滅亡!!さっさと滅亡!!!しばくぞーーー(笑)」


これは、キレるわ。

さて、この星を破壊するか。

その後、女神をミンチにした後、全てを消し去りそして、自分もここから消えよう。


その様子を見た、幹部二人が自分の手をギュッと跪きながら握る。


その温かみで気付いた。

自分も全能の力をまさに行使しようとし、人間側に絶望を与えようとしている、自分もまた、ダリアと同じなのでは?


いつから、自分は、人じゃなくなってしまったのだろう。

人間より長く、神と永遠を生きてきた弊害なのだろうか。

人の精神を持ちながら、永遠を繰り返すのは、定命の者の精神を激しく破壊する。


時が流れるにつれ人間の感覚を忘れて、神として好きに力を扱う様になっていた。

星を滅ぼそうと、一瞬でも考えてしまった。

やはり、これではダリアと一緒じゃないか。

死、生の観測、死について感じなくなってきているのか。

都合が悪くなったらすぐに全能の力を使うのは、人の感覚忘れている。これでは人じゃない。



かつての友と呼べる神々は、どうだった!!!思い出せ!!


まぁ・・、ひどい神も居たが、尊敬出来る神には、愛や、信があったのを覚えている。


もう、最初の転生から何万年たったんだ。どこでこうなったんだと思った。

自分は、人としてやっていきたいはずなのに。

自分の次の目標が見えた。人間性を取り戻し、人間として暮らすと言うことが。


取り合えず幹部たちに。今まで、自分という存在を話したことがなかった。

幹部二人に、初めて自分という存在を正直に話す。


「ダリアに直接スカウト? されて、魔族倒して? と言われたが、前魔王に他次元に飛ばされて、強くなって復讐のために帰ってきた。復讐はしたいのだが個人的に直接女神ミンチにしても心が満たされず、空しいので魔族を助けるついでに、女神の嫌がる事をしたかった」


「実は、すまない。女神ダリアは、いつでも滅ぼせたんた。自分の目的のために、お前たちに駒になってもらった」


と、こんな様なことを伝えた。


「「・・・・いえ、何となくわかっておりました。」」


幹部の二人から、恐ろしい言葉が帰ってきた。マジかよ。

もう死なない身だけど、感覚的に死ぬほどビビった。


「・・・、この栄光の時代で生まれたものは、分からないかもしれません。絶望と言うのを分からないと言うことは、素晴らしい事です。今は、ただ戦えばいい。それが許される。

ほとんどの今の幹部が、幾多の恐怖に包まれた夜を超え、虫けらのように狩られる数多の死にただ絶望し、この世界を呪った。」


「その時貴方様が現れ、慈悲を頂き、助けてくれたのです。滅ぼされる運命だった私達に、貴方様に与えてもらった、希望の光。 そして示された道。 今も私たちの中で、光り輝いています。 貴方様のご意思に、皆が必ず切り開くと。皆が絶対的忠誠を誓ったはずです。 ショウタ様。覚えては、ございませんか?」


ただ、成り行きで助けただけの自分は、言葉がでなかった。


「貴方様の慈悲。それこそが、魔族の意義であり。我々の幸福なのです。」


「どのような、事をになろうとも。 貴方様が悪いことなど絶対的にありえません。 ミリュネーの死は、残念ですが。 彼女の死から我々は、学びました。次は、こうなりませぬ。 確かに勇者は、強いですが。 今一度、組織体系を見直すいい機会です。 必ず貴方様の意思を遂行しましょう。そもそも、総合力で我々が上回っております。いずれ、勇者システムは、軋轢を生み組織としての歪を生むでしょう。我々は、一旦、引きまして、敢えて人類領を増やします。やつらの事です、覇権を争う勇者同士、内部で争うでしょうな。我々の統治システムとは、根本的に違いますからな。まぁ我々の下部組織は、大変でしょうが。」


「「なぁに、組織のためです。必要な犠牲なのです」」


まぁ、そんな所か。地球の大企業もそんな感じだしな。

偉くなるという行為には、野心と言う理由があるよね。


遠く昔に、地球に居た頃、「王は君臨すれども、統治せず」 って言葉を思い出した。

こんな感じだろうか。


つまりもう自分は、魔族の象徴的存在なんだなと。意思と言う企業精神が、魔族側を支えているのか。


となると。もう十分魔族の面倒を見たのだな。自分がもう見るまでもない。

彼らは、独り立ちできたのだ。

後は、巨大魔族組織が総合的に有利働くはずだ。下部組織が、盾となり上手くやるだろう。


さて、もういいか。女神ダリアと決着をつけなければ。

終わりにしよう。復讐なんて非生産的な事は。


取り合えず、ミリュネーを蘇生した。

おかえりんこ。ミリュネー。おかえりんこ!!


全能の力を行使する。心のダガがはずれ、なんか、心が軽かった。


全能の力は、自分の感覚をおかしくする。

このダリアの件が終わったら、全能の力を使うのをやめたいものだ。


起きたミリュネーは、中々な精神状態だった。


「・・・激しい憎しみも絶望も全ては、もう過去の事なのに。ただ、ショウタ様に愛されたいだけなのに。なぜ・・・。私は強くなり能力が備わり続けても、なぜ幸せを掴めない、なぜだ! こんな報われない世界、滅びてしまえばいいのに・・・。」


おはよう、ミリュネー。お前に この玉座を譲るわ。

これ統治装渡すわ。この玉座、お前にやるわ。お前がこのショウタに抱いている様な忠誠心を対象に与えるアイテム。3人にしか使えない。その3人が死ぬまで再度使えないからな。


お前が象徴的存在になるんだよ。俺の代わりにな。

自分は、もう地球で人として暮らしたい。こんなアホな女神への復讐はこれで終わりにする。

だがその前に自分は、女神ダリアと楽しいご商談をしなければならないのでな。(怒)


この内容をミリュネー蘇生後伝えた。


「(ぁああ!”#$%&’()」 ミリュネーの脳が破壊された音だろう。凄い声だわ。


すまんな。誰だって蘇生後にこんな事伝えられれば、こうなるよな。

しばらく発狂していたが、冷静になったようだ。


「予知スキル今までありがとう。これが、私の最後の運命の分岐ですか。そして、演算処理スキル!もう次なんていらない! 今をここで、スキルを燃やせえぇえええええ!」


どうした、ミリュネー。いつもの清楚で完璧レディとは、全然違うじゃん??


「・・・承知いたしました。ただそれでは、統治者としての理由として弱いですね。お子を頂かないと。そうです。私に。私が、ショウタ様のお子を生むことが条件です。血縁こそ国の統治の要ですよ」 


うんうん? いや、自分の脳が破壊されるわ。


「血筋による、正当な国の継承です。ショウタ様。つまり、お子ですお子様。ショウタ様のお子が欲しいです。 そう、ショウタ様。愛しております。ずーっと。愛しておりました。あの日すべてを焼かれ、死を待ちながら震えていただけの私を助けて頂いた、あの夜から」


わぁ、ミリューネ、お前肉食系女子だったんか。そういえば、超実力主義の組織、全員肉食系だよな。そして、大分なにかをこじらせてたな。 もう少し自由に働かないか?


えー、つまり血縁による正当性って事か・・・。えぇ・・・遺伝子預ける方にも責任は、ありますよね・・。

あぁ、その辺の時代の貞操観念は、特に無いって感じが。責任あんまり無いの・・?

そう。じゃぁ、いいかな。

地球だと、責任取らないとクズ扱いする流れだけどいいんですか?


「断られたら、私、死にます。この場で命を絶ちます。今すぐ結論を」


おいおい、断れないだろうと踏んだ優位的立場からのハラスメント行為やめて頂けますか。

やめてください。抱いてしまいます。やめてください。


ーーーーーーー


そして、女神のいる場所に行った。


水色の髪がいる。女神ダリアだ。人側の統治する黄金の王宮に住んでいる。


この黄金の城、自分が作ったんですよ? 凄いですよね。


ダリアは、勇者達に神の力をほとんど分け与えたため、人と同程度の力しか無いようだった。ダリアから神性は、ほぼ感じない。


そして女神ダリア様は、お食事中だ。


「いやー、今日の料理は、おいしいですね! パンにはさむパテをそのまま、料理に仕上げたのですね。え、ハンバーグって言うのですか。おいしいですね~。おまえ、有能ですね。ほめであげましょう!」


おほめ頂き光栄です。ダリア様。 

そのハンバーグミンチの形は、数分後のお前の姿だよ? おいしいに成れるよ? 良かったね?


「おまえ、見ない顔ですね。 最近入ったのですか?」 


そうですね、感覚で言えば最近、星に来ましたね。

行きましょうか、女神様。このハンバーグを作った。肉ミンチの機械が、地下にありますから。


「あああああああぁ?!ショウタ?!! 勇者達集まりなさい!!!!ここのショウタがいますよ!!!?! もう、武具付与に力を分けたのと、私の力を封じるためにもう力はないはずです!! 今の削られた魔族領土の版図をみればわかります!!」


取り合えずやかましいので、水色の髪を掴み、引きずり地下に向かう。

抵抗は、無意味だ。


「いやぁああ!! 放しなさい!! 早く誰か、助けなさい!!!これは、神託です!!」


嫌がってもだめだなぁ。昔、トラックで自分をミンチにしたじゃないか。

ミンチになろうよ。自分もなったんだからさ。


神託に従い、女勇者が光を身に纏い、助けに飛び込んでくる。


1人か。 ダリア、人望ねぇなぁ。

勇者達が転移で勢ぞろいしてくるかと思ったが。 そしたら、ここから転移を「禁」ずる。


はいはい。手は二本ありますからね。ハンバーグのミンチは、多い方がいいですからね。

この次元の攻撃なんぞ、傷一つつかんわ。


そのまま暴れる勇者の黒髪を、掴み引きずり地下へ向かう。


「いやぁああああああ!!!こんな最後!!!せっかくクソの様な世界から、こっちのチート世界にこれたのに!!!!!! ああぁああ!!!痛い!!痛い!!」


なんかこの勇者、転生者っぽいな。この女神まだ転生者を使っているのか。許さんぞ。


痛くしてますからね。自分に触れられてる時点で、その力を無効にしてますから。

人間程度の力しかでて無いですね。暴れても声を出しても無駄だよ。


まぁ、女神も転生してくれた恩があるからな。ミンチで済ますわ。

神が居なくなると困ることがあるみたいだし。ミンチに掛けたら、もちろん蘇生もしてやるわ。

自分がやられたようにな。


女神をミンチ機に掛ける。 断末魔や、クソが出るようなブリブリ音が笑えた。

少し気が晴れた。

女神、おまえの断末魔笑えたわ。よし、蘇生してやるぞ。


「はぁはぁ・・、こんな事をして、ただで済むと・・」


再度ミンチ機に放り込む。 汚い音だ。尻から出る音に似ていた。

再度蘇生する。


今後、真面目にやってくださいね。

力で好き放題暴れると後で、こんな風にやられますからね。


女神は、おとなしくなった。


さて、転生者の女勇者をミンチ機に掛ける前にお話をしましょうか。

会話次第で助ける事を約束する。 正直に答えてね。転生者だね?


少女は、目の前の惨劇を目の当たりにし、恐怖と絶望で震えていた。


聞こえてるか分からなかったが、女勇者をミンチ機にセットする。

後は、ボタンを押すだけだ。


自分が、女神ダリアに転生させられ、魔王をやっていた理由をかいつまんで話した。

そして、この全能の力を使うのをやめにして、地球に戻り人として暮らしたいと言うこと。


女勇者の身の上話は、地球で虐待いじめ貧困の生活、世界の終わりを願っていた所、女神ダリアにトラック転生してもらったそうだ。


「ダリア様に問題がありすぎるのは、わかっているが、それでも救済とやり直しを与えてくれたことに本当に感謝している」 との事だった。


そしたらさ、君、女神監視してくれない?ダリアが無茶苦茶やったら、このボタン押していいよ。

ボタン押すと、時空間捩じってるので、ダリアガ直このミンチ機にセットされ、即、ミンチになる仕組みだから。よろしくね。

あぁ、勇者達は、そのままでいいよ。 勇者いないと多分、魔族に蹂躙されるから。

ダリアと上手く力を、使ってみてください。 たまに様子を見に来ます。 それでは、さよなら。


満足したので帰るか。

地球をイメージし異空間の扉を開く・・・・



空間が一瞬ひび割れる。空いた穴から「終焉」がこちらをみていたのだ。

即座に空間を締める。 次の遭遇は、終焉が乗り込んでくるのが感覚でわかる。


「な・・?! んですか今のは・・? 終焉?!お前を狙っているのですが!?害悪じゃないですか!! おまえの視認観測が終焉をとらえてしまうのですか?!」


ほんと困った。帰れないじゃんね。


「まぁ、正直帰って欲しいので、異空間移動が得意な私、教えてあげます。普通の神や生命は、終焉と縁がないのです。よって空間を行き来する際、誰かその空間を強くイメージ出来る人に触ってもらい、移動しなさい。 おまえは、もう終焉と出会っている。今後おまえは、異空間移動はできません。ざまぁですね」


そして、ダリアは笑顔で話を続ける。


「クロエこっちに来なさい。とっとと出ていってもらいましょう。まぁ、まずここには、戻れないでしょうね。ざまぁ。ざまぁああああああああ!!!!!」


勇者クロエ、このアホ女神の暴走を絶対に、止めるんだぞ。

再びこの次元来た時、アホな世界になってたら、お前もミンチ機に入れるからな。


まぁ、会ったばかりで、よくわからんが。アホ女神のいい様にはされないだろう。


女神、女勇者が自分に触れる。

女神が目の前に次元移動の煌めく扉を出現させ、その空間を開く。


次元の穴に、地球の都心近代ビルの乱雑さが見える。日本か?


長い旅だった。ようやく地球に戻れる。

足を踏み入れる。懐かしい匂いだ。ケミカル臭がする。

もう全能の力を使うのをやめて人として生きよう。

ビルの方に足を進める。

ぁあ、営業の仕事は、嫌いじゃなかったなぁ。商売でも始めようか。


後ろで、空間が閉じた音がした。 空間が閉じたのだろう。

さて、始めようか。地球での生活を。


でも、何だろう。ダンジョン中心世界って?

エネルギーが化石燃料じゃなくて、魔石なんだね? 地球のエネルギーが?


なんかこの地球少し違くない? 自分の知ってる地球じゃない。




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