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37 アヤメ焼き肉へ

日々、勉強中です。

焼き肉店前


魔族さんを捕まえました。


蝙蝠型モンスター。

いつも決着まで戦うか、劣勢になると逃走する侵略的生物で世界の敵だ。


慈悲はないです~!


ですが、世界初の魔族の降伏と来ました。

ショウタさんの登場。一瞬ですべてが肉ミンチ。臓物の雨まで降りましたよ。

ショウタさんと戦うイメージをしても、勝ち目が全く見えません。

あれを見せられたら無理ですね。プライドとかそういう問題じゃないと思う。

誰だって降伏します~。


さて、ショウタさんの謎の転移で埼玉に戻ります。

この転移、空気圧っていうんでしょうか。シュポン!って感じで・・送られるんですよねぇ。


ポムちゃんを掴もうとする伊織を掴むのを掴み転移です。

伊織を掴む私が掴む私を見たのを見たぞ、ってことです。怖いですね。


小雨カンパニーの目の前に着きました。オフィスビルが立ち並び、後ろに和風拝殿が見えます。

間違いなく、戻りました。凄いですよねぇ~、転移って。


マユミさんが、武装状態のまま通話をしています。

社屋のライトに照らされカッコいいですね~。

私も、ああいう大人になれるでしょうか。でも大人は、大変そうです。

永遠の乙女ぐらいがいいですねぇ~。


ガラス張りのビルの中から、黒赤のメッシュの舞ちゃんが小走りでウィィィンと自動ドアから出てきました。


「皆さまー! お疲れ様でしたー! マユミ統括、お話お聞きしましたよー。小雨様が、ショウタ様ご一行様をお待ちですー。 私は、アヤメさんと伊織さんを受け持ちますねー。 宜しくお願いします。 」


「ハハハ! 舞! そうか。そうか。 おめでとう。・・おめでとう。接待は、上役の仕事だ。そういう事ですか、小雨様。いや、なんでもない。了解した。 アヤメ達の接待だろ? 行ってこい行ってこい。」


「?? マユミ統括も後で来ますよねー。連絡しますねー」


マユミさんが大きくうなずいた後、ショウタさん達に声をかける。


「ささ、ショウタ様、ネコ様、ポム様、あー、魔族様?? 小雨様が中でお待ちです。 中へどうぞ。 簡単な、お飲み物、お食事を用意しております。中へどうぞ、どうぞ。 買取や本日のお礼やお話がありますので。ささっ、どうぞどうぞ」


マユミさんが、ショウタさんご一行を連れて中に入る。


私たちは、ショウタさんがビルの中に入る前に挨拶をする。


「ショウタさん、また今週中にいきますねぇ~! もうダンジョンにミスリルゴーレム出てこないんですもんね! 次は、よろしくお願い致しますよぉ~!」


ショウタさんが振り返り、魔族の頭を持ち引きずりながら、挨拶を返してくる。

ドア前の光の逆光になり、とってもホラーです。映像的にヤバイですねぇ~。

降伏した捕虜の人権どこ行きましたかぁ~?


「こちらこそ! では、お待ちしております。 来ないと迎えに行きます。アヤメ様の家ごとダンジョンに転移させて、来られやすいようにしまので。こちらこそ、よろしくお願いします」


ヤバイ。やばすぎます。

ショウタさん風のジョークですかぁ? ウィットとドゥーム(破滅)に富んでますねぇ。


「ポム、すぐに行くからな。同伴の準備をしてて欲しい。いいか、いいな?」


「アヤメ様、伊織様、この度お世話になりました。 私、待ってますね。来るのを待ってます」


両手を握りながら、緑の目でこちらを見るポムちゃん。可愛すぎませんかぁ~?


「色々と世話になったにゃー。 ダンジョンで待って・・・、いや、休日にこっちに来るにゃ。吾輩の相手してほしいにゃー」


「「承知~」」


マユミさんに連れられショウタさんご一行が、ガラスから煌々と光が漏れている小雨カンパニー本部の中に入っていく。

時刻は、もう夜だ。


中に入っていく、ご一行を見てると、何だか安堵しました。


色々な事がこれで少しまとまった気がします。

目まぐるしい普段から、さらに目まぐるしい毎日。有頂天アイドル的日常は、戻ってこないと思いましたが なんとかなりそうですか?

もっと酷くなりそうですか?


取り合えず66Fに、また向かってみましょうか。

行かないと家がダンジョン化するそうですし、ネコさん、ポムちゃんにも会いたいですからねぇ。


戦闘服から、着替えて。

軽くシャワー浴び向かいましょう。

接待といいますが、マユミさんと行くのはいつも高い焼き肉店です。


ーーーー


焼肉屋さんに行く事を、マユミさんに連絡を入れる。

ショウタさんの件が終わったら、来るそうだ。

ダンジョン溢れの後の焼き肉は、通例みたいな物になっている。


私たちは、カンパニーの簡易入浴施設で支度を整える。

舞ちゃんの手配してくれた送迎車に乗り込み、焼き肉のお店の前に着く。

明るくライトアップされた、焼き肉の看板が目立つ店だ。


さぁ、戦闘準備です! 3人で入店しましょう!


入店の電子音がピンポーンと聞こえる。


「ぃζっしゃいましゅぇええー!」 なぜか、日本語として聞き取れる元気な声だ。

店内は木造と黒を基調とし、オレンジ色とも感じる照明が高級感を感じさせる。


店員さんが、受付をしに姿を見せた。 


「舞で予約してますー。3名ですー」


そのまま、個室へ案内される。

マユミさんの時は、いつも顔パスだ。

マユミさんは、どのくらいの頻度できているのだろうか。


個室のシートの奥に座るが、舞ちゃんが隣に座ってくるのを伊織が座ってくる。

対面じゃなくて、片方に3人だ。


いやいや、正面が3席空いてますが。椅子取りゲームでもしているのでしょうか?


「舞、いいか。正面にマユミさんが来るわけだ。 何時になるかわからないが、正面に来て上座に座る。よってマユミさんの座るところは、対面の端か目の前になるわけだな。 だから舞は、アヤメを挟んで私の隣になる。くやしいと思うが、仕方がない事なんだ。 上司が来るわけだからな。聞き分けるんだ」


「いやいや、伊織さん。 平和的解決をしましょう。 限りある資源はシェアすることが大切ですよー。 ラブアンドピース、平和が一番ですよー。つまりこうすれば、いいわけです。伊織さんこちらへ」


舞ちゃんが、伊織をググっと押し込み、私の前を通り抜け、私の隣の壁だった所に押し込む。

伊織、私、舞ちゃんの順番になった。


せまい、せまい。正面の席空いてますって。


「なるほど。両手に花の贅沢は、言えないな。 だが、話し合いと言う歩み寄りは、出来・・・・。」


「いいですから、早く肉を焼きますよ。肉を焼きますよおぉおお」


肉焼きますよぉ~! さて、どうしましょうか。


「アヤメさん、ここ牛一頭買い上げ店舗ですって、牛一頭頼みますかー? 会社持ちですから。バンバン頼みましょうよー。」


舞ちゃん、会社のお金ですよね。大分危険な思想ですよ、大丈夫ですか。


「牛一頭の加食部分、肉だと200kgぐらいか? 4人で50kg。牛タンは、別だろ? かなり厳しい戦いになるな・・・」


「50kgは、かなり無理ですね~! フードファイトで3kgですよぉ。 そうですねぇ~、まず牛タン、1頭分いきましょうか!」


「「承知ぃ」」


それぞれの飲み物と牛タンが届き、乾杯を取る。


「カンパーイ お疲れ様でした~!」


横一列に並んだ私達、思い思いグラスを合わせる。

冷えたレモンサワー最高ですね。 皆もレモンサワーなんですねぇ。


温まった、網に厚めの牛タンを乗っける。 じゅうぅうううう。と煙が立ち上る。


炭に落ちる肉汁の音、たまりませんねぇ~! もう少し焼きましょうか、焼き加減の見切りこそ重要で・・


「ほら、アヤメ焼けているぞ。」


「アヤメさん、焼けましたよー。」


焼けた牛タン2枚が私の皿に放り込まれる。


「あぁ~、うん、あり、ありがとう」


そういう、システムでしたっけ? 姫プレイですよねぇ。

私、姫プレイ型じゃないんですが。


少しタレ付けて食べる。 うま味の焼き肉ダレと、牛タンのうま味で最強です。


あぁ~。脳に直接攻撃が、来ています。 そして、サワーをグビッ。 優勝です。


皆で、じゅうじゅう、むしゃむしゃ、としていると、舞ちゃんが聞いてくる。


「今日どうでしたかー? ダンジョン溢れ。あのネコとポムさんも着いて行ったんですよねー。66Fの男も来たとか。まだ、報告映像見てないんですよー。 どうでした?」


ふと思い出す、あの血肉躍る激戦を。

そして、あのショウタさんが、一瞬でやったモンスターの臓物と肉ミンチの降り注ぐ雨。辺りにまき散らされる肉。 

いくらミンチに慣れていると言え、食欲が失せる。


「あ、舞ちゃん。なんていうのかな。食事中にそういうのは、良くないと思いますぅ。 デリカシーっていうのかな。っていうか、あの記録映像見んるですか~? 舞ちゃんってサイコパス?」


「舞、いくら慣れているとは言えだな。食事中にそういうのは良くない。 お医者様とかに手術とかの後、詳細を聞いて臓物の調理を始めてそのままの形で出すぐらいサイコパスな行為だ」


「えっ? えっ? 私、普通ですよー?! いつも、お仕事の話聞くと楽しそうに話しているじゃないですかー?! えっ?」


まぁ、乾杯をしなおしましょう~。 カンパーイ。



食事を勧めていると、舞ちゃんが 「あ、マユミ統括着いたみたいですよー」 と、一報。


「っちらでごんざいますぅ~!」 店員さんの声だ。

なぜ日本語として聞き取れるのでしょうか。脳って凄いですね。いつも思います。


「お待たせ! 66Fのご一行と話は、まとまったぞ! 魔族も買取の獣魔契約だ。 ハハハ! しかし、ショウタ殿と言ったか。底知れないので掴みどころが無いかと思ったが、中々に営業ビジネスマンじゃないか。 だが個人経営には、向いてなさそうだな」


「「マユミさん、お疲れ様です~」」


「横に3人で並んで、食べているのか? 狭くないか? はいはい、正面にお邪魔するぞ。」


ええ、狭いですよ。狭いです。

マユミさんが正面の3人分の席の真ん中にズイッと入ってきた。


そしてマユミさんがビールを注文し、私たちは、焼けた牛タンをマユミさんの皿に、ポイポイと放り投げる。


「ハハハ! 前菜で牛タン最強だな。」


ハフハフと、牛たんが消えていく。

ハラミも頼んでしまおう。タレと塩で10人前づつ。


「そして、ショウタさん達、今日帰るんですか~? まさか、無事に会合が終わるとは、思ってもいませんでした。ショウタさん、正気度保ってましたか~?」


「今日は、ホテルで1泊だ。明日、取引があるからな。そして、話せばわかる営業マンだったぞ。 いい付き合いになりそうだ。 利益に貪欲な人間は、信用できる。 意外だと思うが、ポムが何ていうか、精神的に不安定だったな。まぁ、丸焦げからの治癒だからな・・・。 おっと! ハハハ! すまんすまん、焼き肉中に言うキーワードじゃなかったな」


もっとひどい生肉ミンチを見てますから、その程度のワードは、何か食欲が湧いてきます。


舞ちゃんが、大量に並べ焼いた肉を大量に皿の上にのせ、そして、網の上に大量に肉を乗せ始めた。


舞ちゃん、火が上がってますよ~。 私、アルコールも回ってきましたよぉ~。

私たちは、LV差で大丈夫ですが、舞ちゃん、火耐性大丈夫ですか?


なるほど、上がった火を大量の肉を乗せることにより、鎮火させてるのですか~。天才ですね。

舞ちゃん、酔ってきましたね。 気を付けてくださいね~。主に伊織にですよぉ~。


「ポムさんとは、意外ですねー。 あの仕事を無限に増やす破壊ネコと、アイドルと手を繋いだのを映像に取られたあのろくでもない男。 まともだったんですねー」


「そのポムの不安定さがいいんじゃないか。 付けこむ隙だらけだ・・。 ああ、ダンジョンに行きたい」


ガールズトークで、夜は、更けていく。 明日も仕事がありますから、ほどほどでいきましょう。


伊織、今日舞ちゃん持ち帰ったらマジに、処しますからね。 明日、取引だって話ですから。

年に何回かの刃物で伊織を刺すイベントです。久しぶりに分からせますからねぇ~! 


そうそう明日、装備が出来るんですよねぇ。

装備配信ですかね~。 純ミスリルお披露目会。

お仕事は、山の様にあります。


ショウタさん達。ホテルで一泊。明日取引でしたか。

私には、取引と言う言葉が恐怖ワードに思うのですが。考えすぎでしょうか。

ラブアンドピース。 愛と平和。が一番。

もしそうなら。

なぜ世の中、競争と殺戮で溢れているのでしょうか。





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誰もがデバイスを持つ時代、そしてなろうを良く利用する貴方様。

そろそろ、登録しましょうよ。 ね? 登録ですよ。登録。 ユーザー登録。

このご時世、アドレス無いなんて無いでしょう。登録なんて簡単ですよ、メール来て認証するだけ。

何が問題だって言うんですか。 よくなろうを利用している訳じゃないですか。

そうでしょう?


そして、押して下さいよ。 そして、自分は、聞きたい。


こんな説教くさい後書きの作者じゃなくて、他の推しをちゃんと押してやったわ! と。


最高な台詞ですね。多分、今後面白い作品が出てくると思います。

貴方様の、なんだろう。 新しいものを読みたがる、感性ですか。 自分は、最高に肯定致します。


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