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36 続小雨とサイコパス達との共演

時間が無い。と感じながら、平気で推敲の時間を潰し、謎の後書きを書くクリーチャーです。

こんにちは、貴方様。



小雨様のおうち




「マユミ戻りました。こちらに本日、ご協力を頂きました、ショウタ様、猫様、ポム様です」


マユミが片膝を付き、形式礼を取る。

後ろの、ご一行もペコリとお辞儀をしてくる。


ようこそ、いらっしゃい。


形式礼なので尊大に振る舞うとしようか。


「おお! ショウタ殿、猫殿、ポムさん、ダンジョン溢れに協力して頂いたとは、大変助けて頂いたようだ。感謝するぞ。映像報告は、後程確認をするが、話によると大活躍だったみたいでなによりだ」


さらに、息を吸い込み一息で話す。


「お疲れの所、申し訳ないが。今一つお付き合い下さると嬉しい。 簡単な食事を用意しておりますので、会食しながらお話を聞かせて頂きたいと思っている」


と、息を吐く。 視界にクネクネと動く魔族が映る。


あれは、なんだ? あれか? いや、魔族なんだが?

肥料にするって、マユミもショウタ殿も何言ってんだ?


まぁ、形式礼を進めよう。


音頭を取る。我は、ビールが入った、配膳されたジョッキを取る。

乾杯の挨拶だ。

そして、あのクネクネはなんだ?


「あー、形式的にはここまでで宜しいか。転がってる魔族から、どうなっているのか。食事でもしながら、お話しましょうか。 転がっている魔族を、いや、まず。乾杯か? 乾杯しましょうか。 はーい、 皆さま。グラスを、手に取ってください。 魔族の肥料ってなんだ?? カンパーイ。お疲れ様でした」


椅子に座り、大人しく挨拶を待っている方々が、いきなりの乾杯の挨拶に驚いたのか、大慌てでガチャガチャと、飲み物を注ぎだす。

オオオッ、ニャアアア、と、とても慌ただしく、マユミが急いで席に戻りガチャガチャと飲み物をそれぞれ注ぎ、グラスを上げてくれた。


「「「か、乾杯―!?」」」


すまん、我、テンパった。

この魔族の状況の説明が欲しいが、まずは、簡単な食時からだな。

懇談会の基本である。しっかりしなければ。


「小雨様、まずは、このような食事会を開いて下さいまして、ありがとうございます」


スーツのショウタが、ビール瓶を持ちながらビジネス的挨拶をしてくる。


出来るな、この男。分かってるじゃないか。


「いや、こちらこそ世話になった。 改めて、本日、そしてアヤメの件、助かった」


「おお!! いえいえ! こちらこそ! ネコさんとポムさんが、地上にでた際、お世話になったみたいでして!」


しっかりした男だな。マナーが出来ている。

転生者と言えば、もっと横暴な記述があったものだが。


記述によると、無限増殖バグを平気で仕掛けてくるみたいだからな。生産産業の破壊。

本当の巨悪は、そこにある。人々から生命維持の労働意欲を奪う気か。それは、ディストピアだぞ。


まぁまぁ、ショウタ殿。宜しく頼むよ。


「まずは、寿司でも食べてから話そうか。生ものが苦手なら中華もある。食べたいものがあったら言ってくれれば取り寄せるぞ。本日は、顔合わせと言う事で、ささやかな物ですまないが」


「いえいえ、大丈夫です。寿司、久しぶりです。 生もの、ネコさん大丈夫ですね。 ポムさん大丈夫でしたか」


「はい! とてもおいしいです!」


ポムの弾けんばかりの笑顔だ。眩しい。


ふむ、気にってもらってよかった。

異世界外国メンバーで寿司は、攻めている所があるからな。

そのための予備の中華だ。我に抜かりは無い・・・?


・・・? ポム? 箸で上手に上の生のネタを外して、ご飯だけ食べている・・?

まぁ、外人・・? 人外・・? だし、そういうのもあるよな。

いや、これ食えないパターンじゃないか。寿司を食えないのに、寿司屋に連れていった社員の反応だ。

ここから先は、地獄だぞ。なぜ言わなかった。 いや、空気を読んで言えなかったのか。

まぁ、もう栓無き事か。諦めよう。


我は、袖を抑えビール瓶を取る。

まぁまぁ、ショウタ殿。

ビールを注ごうとする。ショウタ殿は、グラスをすぐに取る。


「ああ、すいません。 気が利かずに。 おっとっと・・・、では、こちから」


おっとっとっと。 我は、グラスを手に取り、ショウタ殿からビールが注がれる。


マユミが、注ごうとチラリと目で見るが、大丈夫だ。 と目で合図をする。

マユミの挨拶は、後々でいいだろう。


ショウタ殿が寿司を、食べて頷いている。

うむ、そうだろう。ここの寿司うまいからな。


ネコ殿も、食べて頷いている。


「ネタが違うだけで全然、違うにゃー。極まってるにゃー」


そして、ポムの寿司の惨殺現場は、見たくもない。中華のエビチリでも食っていろ。


しばしの歓談後、マユミが我の目を見てくる。

そろそろ話を切り出せと言う事だろう。そろそろいいか。


でもだな。いや忘れてたわ、魔族の存在を。話を切り出すのか? 話を? どっからだ?

転がっている魔族の話か? それとも、ショウタ殿の出自の話? 悩んでしまうな。


「あー。ショウタ殿。そろそろ限界だ、聞かねばなるまい。あの転がっている魔族は、なんだろうか。 うちのマユミが5億で肥料を買うとか言っているが。何がどうなってるんだ。 何も言わずに簀巻きで転がってクネクネしてる姿も、我の精神を蝕んでくる。 そもそも、何あれ?」


「ふん、私は降伏したが、お前達にしたのでは無い。この方に降伏したのだ」


うわ、喋った。

ゴロンとリビングに転がり横たわっている。謎の魔族の存在。

これ買い取るとか、マジで言ってるのか。


マユミの目を見る。説明を求む。


「えーとですね。小雨様。 魔族をショウタ様が捕まえました。 大体のこのケース戦場および、即決着になるので、知的型侵略的生物に分類されているのは、ご存知と思いますが。 世界初、この魔族が降伏し、人間に助けを求めました」


あ、なるほど。

割と助かりそうな雰囲気だから、扱いの取引を有利にしようと言うわけか。

転がりながら、情報収集をしていたのか。やるじゃないか。

そうか、おもしろい。精神的な揺さぶりを仕掛けようか。


「5億か、従順なら安いと思うが。この様子ではな。ショウタ殿、この取引が無くなった場合。その捕虜は、どうなるんだ?」


「!! 部位によって用途は、違いますが。今、ポムさんが、むしゃむしゃと食べている。中華風肉団子になりますね。 残った部分は、畑に蒔かれます。」


あ、いや。 うん? サイコパスすぎるだろ。

異世界転生者風ジョークか? ビジネスの世界では、つまらんジョークだぞ。


ポムの手が、ピタッと止まり。そして、倍速で肉団子を食べ出した。

この会話で、食欲沸くのか。 ここは、サイコパスのバーゲンセールか。


マユミの目を見る。 なんども、頷いている

冗談で無く、ショウタ殿がマジで言っているのサインだ。


転がっている魔族の方を見る。


「あ、あの。すみません。調子に乗ったみたいです。 助けてください。なんでもします。 スキルも沢山あります。 契約大好き。お役に立てます」


誰でもそうなるよな。この魔族、意外と普通の思考だ。気に入ったぞ。


カチャン!

ポムがいきなり席を立つ。

肉団子が入った皿を持ち、転がっている魔族の所へ歩き、そして見下ろす。

そして、見下ろしたまま、肉団子をむしゃむしゃと爆食している。


「おいしいっ! おいしい! 恐怖のスパイス、最高においしいっ!」


まさか、ポムが一番ヤバイやつとは。我の目も当てにならないものだ。


「小雨殿。魔族を引き取ってもらえないかにゃー。吾輩、無益な殺生は、見たく無いにゃー」


ずーっと、寿司を食べていたネコ殿が、会話に入ってくる。

ネコ殿が、寿司をフワフワと周りに展開をしている。

玉子、エビ、イクラ、マグロを中に浮かしている。

寿司は、逃げないぞ。行儀よく食べてほしい。


まぁ、いいか。 引き取ってみるか。

セリの初物は、高く買うのがご祝儀相場だ。良かったな、魔族。


「ショウタ殿、そしたら引き取らせてもらおうか。 これから、何かと付き合いがあると思う。初取引だ。これから、お互い良き取り引きになると良いな。 何か困った事があれば、言って欲しい。異世界からの帰還だろう? よろしく頼むよ。 我もお主の店に寄らして欲しいのだが、ダンジョンには力足らず、潜れなくてな。 そして、ネコ殿には、懇意にさせてもらっている。これからも、宜しく頼みたい。 何かあったら、こちらからもお願いするよ」


我が、握手の手を出す。


ショウタ殿の顔を見る。 何か全身が震えている。

あのサイコパ・・・・、じゃなくて、あれ程、強い男が、震えているのだ。


あれ? 我、なんかやっちゃいました?


「こんな素敵な神様見た事ありませんね。いや、失礼。 基本、異世界の神様、戦闘民族ですから、こんなお話できた事が・・・、思い出せない。無いな。 無い。 無いわ。 基本、戦闘しかしてないわ。 対等な取引・・・も無いな。 無い。 戦闘と生きるための国家構築か。 つまり、小雨様最高かよ。」


ショウタ殿が手を出し、我の手を握る。


「小雨様、この度は、ありがとうございます。私は異世界帰還者のショウタと申します。66Fでしがないお店をやっております。この度は、色々とお世話になりまして、ありがとうございます。 秘密の宿屋は、小雨様の取引。心より歓迎致します。 これからますますのご発展と共栄をお祈りいたします」


うむ。よろしく頼む。 地上で、暴れんでくれよ。


「いやー、小雨様がダンジョンに入れないという事ですね。神の信心の性質ですよね? 大丈夫です。明日、ダンジョンにこられませんか? 小雨様なら、入り口から案内致しますよ。取引先ですから。 お話しましょう。お話。いや、商談ですよ!! 商談!!! ああああ! 商談の響き! なんて、素晴らしい! 取引先! 一緒に儲けましょう! 貴方が、先に『信』を見せた。 自分は、それに、応えましょう! 今日中に小雨カンパニーの情報網羅しておきますから。我々が、持て成されてばかりでも心苦しい。 明日どうですか? ダメですか? 明後日どうですか?」


あれ、ショウタ殿、お主めっちゃ喋るじゃん。

押しの強い営業は、敬遠されるぞ。


「はい。お買い上げありがとうございます。 そろそろ、拘束解いてもらっていいですか。この肉団子女にじーっと見られていると頭が、おかしくなりそうです。 契約でも何でもしますから、早くこの拘束といてくれませんか??」


気丈な、魔族だ。

メンタルが強いなら使えるな。


「まぁ、まぁ、ショウタ殿。明日朝一番で、5億でいいかな? 今日は、ホテルに泊まって欲しい。夜も遅い。 魔族との契約も朝一番でいいか。 マユミいいか?」


「問題無いかと思われます。手配いたしましょう。 でも、小雨様。この魔族どうします? ハハハ! 研究所送りますか? 世界初、生きている魔族サンプルですよ。」


「この魔族書記官にゃー、事務系の能力凄い高いと思うにゃ。 使い魔にして使役するのが、効率よく使えると思うにゃー」


さすがネコ殿。そうしよう。

営業は、向いてなさそうだ。 あ、でも「ふん、人間に売るものなどない」 とか、言ってみて欲しい気がする。 営業に叩きこみたい。


「ご主人様、私がまじめにお仕事をしていれば、魔族を買い戻す事できますでしょうか?」


「ポムさん、大丈夫ですよ。 魔族の生息地も分かってます。機会があれば一網打尽にしにいきましょう。5億の取引だ。その時、欲しい個体を選べばいい。 あ、小雨様、ホテル手配申し訳ない。お言葉に甘えて今日は、ホテルに泊まらして頂きます。 明日、商談のアポイント取ってもいいですか? 取引終わったついでに、弊社の方来てくださいよ。 迎えに行きます。何時がいいですか?」


人権無視のオンパレードだ。 御社のコンプラどうなってるんだ? 異世界やばいな。

喜び勇んで、捕虜を捕まえに行く古代文明の感覚なのか? おいおいおい、シベライゼーションで我の得意文明じゃないか。 蛮族に苦しめられるのは、ゲームの中だけで十分だぞ。


「ショウタ殿。小雨様は、神様であられます。 急用なアポはですね。 弊社の方を通してもらわないと。 貴方は、ビジネスマンとお見受けしました。つまり、お判りになりますでしょう。」


ショウタ殿が、なぜか感動した目でマユミを見ている。


「地球最高かよ。 マユミさんでしたか。後でご挨拶をさせて下さい。アポイントってセリフ。 転生以来使ってないんじゃないか。最後、トラックにひかれる前の人生最後の単語だわ」


「おい、早くほどいて欲しい。 私も、ご飯食べたい」


「魔族さん、助かってよかったにゃー。 小雨殿、この魔族さんを厳しい契約で縛った方がいいにゃー」


今日は、解散しようか。 うるさい。

ショウタご一行の迎え来てくれ。高級ホテルに送ってくれ。


魔族には、後でスキル封印の札はって、結界内にぶち込んでおこうか。

ああ、寿司と中華食べていいよ。

食べながら、お前の話を聞こうか。ショウタの見送り終わったらな。


マユミお疲れ、今日はもう大丈夫だ。

明日、朝一番から手配頼むよ。



飛ばしてください、なろう投稿の悩みです


【なろう歴が長い友人】

もちろん、基本、見るのはポイント順でのランキング順で見るよね。

ああ、なろうの方が、ジャンルで調べやすい。意外と、見たいジャンルがヒットする。


だよな。

ポイント順だよな。自分もそうだもん。


書くまでは、そう思っておったんじゃ。

もしかして、掘っていくと普通に面白い作品落ちているって事ですか。それ分かる。



さて、色々考察と検証をしていくうちに、ある程度、貴方様がまとまりました。

ランキングに流動性が少なく閲覧コンテンツとしての疑問。

また暗黒のパワーに手を染める方問題。

そして、系統の類似関係がランキングに上がる感じ。 


もちろんもちろん! ランキングに乗ってるの超面白いんですよ。これは、大前提で。


でも貴方様、この現状に飽きてますね?

じゃないと、ポンと乗り込んだ素人なんて見ない。そうでしょ?


と、なりますと。

貴方様、なろうをかなり読まれてる方ですか。

そして、ユーザー登録をしておられない方々。

ランキングを見ればいいのに、この様に謎の作品を読んでくださってるわけですから。


なろう歴が長く、大体読みつくして、似たような物が上がってくるのに飽きた貴方様。

流行り関係なしに、好きに探して読む格闘家タイプの貴方様。

新規に、ポンと背中を押していただける貴方様・・・、は、稀な存在か。


となると、ジャンルのコンテンツに飽き、嫌気が来てるのか?

投稿しながら色々観察してて、そう思う。そうだよなぁ。


まもなく、後書きは終わります。

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