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29 続アヤメ長野

いらっしゃいませ~

魔族との戦闘


こんにちは、魔族様、そしてさようなら。


【出現シーンをキャンセルして、加虐的連撃を叩き込め。リアルタイムアタックの常識だ】


小雨様がそうおっしゃってました。

神様って意外とやり込むタイプなんですねぇ~。

出現と同時に出オチ撃破目指しましょう! 


私は足を引き腰を貯め、剣風斬を6連撃で放つ。

空間の断裂が、空を飛んでいる2体目掛け飛んでいく。


ーーー


「ぬっ! 隔離結界を展開しろ!」


黄色い力場が魔族二人を包み、剣風斬がギャリイィインと弾かれる。


「人族、良い武器を装備しているな。後程、頂戴するとしよう」


私は、「加速」、「飛翔」と唱え、魔族と呼ばれるものに肉薄する。


「アヤメ殿、飛び出しすぎにゃ~! 吾輩が1体、相手取るにゃ。 ポムさん伊織殿、アヤメ殿の方のサポートにゃ~」


「「承知」いたしました」


ネコさんから、杖、魔導書が展開され、青の魔力の本流のレーザービームがバンバンと打たれる。

狙われた一体は、力場を展開しつつ、ビームを逸らしながら逃げるように距離を取り出す。


空中に飛び出した私は、肉薄した魔族に紫剣の一撃を加える。

魔族の黄色い力場を砕く。魔族の驚いた顔が目に映る。 


・・・アハッ。食らえ。


受けようとした、魔族の手甲を切り裂き、浅く脇腹を流れるように切る。

紫の体液が飛び散る。


・・・よし、このまま、下がれ・・、下がれ・・・。ビンゴ!!


敵は、距離を取ろうと後ろに、飛び下がる。

そのまま、空気を蹴り直進し、目の前まで距離を詰める。 魔族の防御態勢が整っていない。

追撃の大チャンスだ。


この紫剣の連撃を、食らって下さいねぇ~!!


まさに、表情が「しまった!」 と、魔族の声が聞こえてきそうだ。


つまりは、切り刻むという事ですねぇ~! てりぇやああああ!


魔族の腕抜き部分で防ごうとしますが、無駄ですよ。

肩、太もも、あばら、脇腹~頂きです。 頂き系乙女のアヤメですぅ~!


しかし私の5連撃目で、敵の蹴りが出る。手をクロスさせ防ぐ。


少し吹き飛ぶが、後ろから来た伊織に受け止められる。


「伊織そのまま、突貫を! 敵に回復させないで! 手負いです!」


私も、再度追撃態勢に入り、空気を蹴る。

ダメージで地面に落ちる魔族。 2人で空中からの追撃だ。

大地から、ポムさんの樹木の拘束が入る。


これで決める。 


しかし、再度光弾が降り注ぎ辺りに衝撃を生み出す。

私も、伊織も弾き、回避し。地面に戻る。

ポムさんを後ろに伊織、私と陣形を組む。


増援ですかねぇ。そうでしょう。


目の前に、2体目の似たような、魔族が降り立つ。


「ゴゾフェノ、人ごときに遅れを取るんじゃない。 とっとと、仕留めてあのネコ妖精を何とかするぞ。2人が行ったが、あの猫、相当強い。3人掛かりで相手をするのがやっとだ」


少し遠くでビームが、青のネオンの様にギュインギュインと線を引いている。

フラフラと逃げ惑い、必死に飛び回ってるのが魔族だろう。

 

ネコさんの戦闘スタイル、防御力場を展開し砲台の様に光学ビームを連射する戦い方だったんですねぇ。


さて、剣が通るのを確認しましたし。 ここからが、本番ですか。

まだ、魔導書2つしか消費してませんからねぇ~! ガンガンいきますよ~!

そして、緑の光が私たちを包む。 ポムさんだ。体力の回復も完璧だ。


増援の気配は、私達のより格上ですねぇ。

でも、ミスリルゴーレムより全然気配足りてませんし、格上なのに負ける気がしません。

度重なる、正気度の奪取が私の脳がバグらせてしまったのでしょうか。


私は、二人の魔族の行動を見ながら、紫剣を交差させ構えて皆に問う。


「伊織、ポムちゃん。一応、あの魔族エイリアン達と話し合いをしてしまみすかぁ~? ここから、言葉により和解と調和を生み出す可能性ありますかね~。 ラブアンドピース、平和が一番です~!」


「あれだけ、初撃で加虐をしておいて今更話し合いか。 肉体言語ってやつか。意外と、いけるんじゃないか? 相手が降伏する可能性もあるしな。 百の言葉より、分かりやすい。」


「あ、あの、無理じゃないですか。 こちらを怒りの目で凝視していますが・・。 あぁ! すみません、煽りでしたか。 相手に、言葉が通じるからですね。 なるほど、勉強になります。」


怒りの形相の2体の魔族から、交互に手から光弾が射出される。


「鉄壁」 伊織が一節を唱える。

伊織中心に力場が展開されると同時に光弾がはじかれ、辺りに爆風が起こる。


怒りで力任せに攻撃は、いけませんねぇ~。いけません。隙を生むだけですよぉ~。


「加速」 一節唱え、爆風の隙間から、再度手負いの魔族に瞬時に肉薄する。


片方の魔族が、割り込み 禍々しい黒剣で紫剣を受ける。

黒い火花が飛び、魔族を大きくはじき飛ばす。


紫剣ちゃんを受けれるんですか、許せませんねぇ。

次撃は、その黒剣を切るのを狙ってみますか。


「空間切断属性か、私の剣には効かんぞ」


「魔道具を使い、武器で大きく強化される人種族かよ。見誤ったぜ。いいぜ、本気を出すぞ。次の猫の分もある、構ってられない」


魔族の気配が大きく、変わる。

黒炎が体を包み、目が赤く光る。


魔族が、手を腰のあたりから、薙ぎ払う仕草をする。


私は、大きく後ろに飛び、ズサッと地面に着地する。


どう見ても魔族の攻撃モーションでしょう。

こう見えても、即死系のゲームを見切るのが得意なんですが~。

私、ゲーム配信に、向いてないんですよぉ~。初見でRTAみたいな動きしてしまうと、荒れてしまうんです~。 どうしましょ~。


私の場所に、黒炎が大きく立ち上る。

さらに、追撃で黒い業火が吹き上がり耳をつんざく


もう一体も、黒く燃え上がり、伊織たちに黒炎のけん制を放つ。

業火が辺りを包む。


何か、あいつら魔力を貯めてますねぇ。


炎の威力が強い。

一度、距離を取り仕切り直しだ。後ろに飛び、距離を取る。


距離が離れたのを見越したのか、一人の魔族が、剣を掲げ黒炎を集中させている。

もう一体が黒炎を放ち続け、近づかせないようにしている。


これは、まずいですねぇ。私の直感が反応してます。必殺モーションです。

魔導書で耐えきれますかね。 鉄壁2枚張りを剥がされそうな気配です。


魔族のモーションキャンセルは、出来なさそうですねぇ。

伊織とポムちゃんで固まり、回復と鉄壁の準備をする。


恐ろしい力の本流が、魔族の黒剣に流れて膨れ上がっている。


「「天命を全うしたな、人の戦士よ。これが定めだ。死ぬがいい」」


力が、膨れあがり、 黒剣先の空間がゆがむ。


来ますねぇ~! 防ぎきれますか。


「私が逝ったとしても、アヤメ、ポムは絶対に守るからな」


ぼそっと伊織が、口に出す。


格好良すぎません~? 私が、男性だったら結婚してますね。 あれ?逆です?

まあ、今の時代誤差みたいなものですか。


「「鉄壁」」 そして地面から土壁、蔦が目の前に展開する直前。


気配が膨れ上がった 魔族たちが膨れてはじけ飛んだ。


そう。はじけ飛んだ、中から、中身を弾き出して。パアァアアンと。膨れてはじけ飛んだ。


辺りには、臓物と思われるものがまき散らされ降り注ぐ。


後ろを見ると、ポムちゃんが、胸に手を当て片膝を付く礼をしている。

私達も、小雨様達へ形式的にやるポーズだ。


あー、これ、ショウタさんでしょう。

ショウタさん来てますよね。来るっていってましたもんね。

地上に来るショウタさんとか魔族よりやばくないですか? 私の、直感がそう言ってます。

何かの選択肢間違えると、大変な事になりますよね。


まぁ、ショウタさんが来た時点でゲームオーバーでしょう。

私の好きな、アオワーナのゲーム、見たいにミンチになりましたね。

GEAM OVER ですぅ~!


さてさて、礼だけは欠かさないようにしましょう。

伊織、伊織。ほんと頼みますよ。


「大変遅くなりました事、お詫び申し上げます」


後ろから、声がかかる。 ショウタさんの声だ。


振り向くと、ビジネススーツのショウタさんが息を切しながら佇んでいる。


「立て込んでしまいまして、申し訳ございません。猫さんを先に送ったんですが、話はまとまりましたでしょうか」


「あ、はい。何となくは」


「アヤメ、展開についていけない。魔人がはじけ飛んだ事も。このスーツの男がいる状況も。ポムの反応を見るに、この人が・・・、例のご主人様でいいのか?」


理解が早くて助かりますぅ。


「おお! アヤメ様のお友達の伊織様ですね。 アトラクション(試練)の動画を拝見させて頂きまして、初めての感じがしなくてですね、ご挨拶が遅れました。 66Fの支配人ショウタと申します。よろしくお願い致します。」


スーツ姿のショウタさんは、一歩引き礼を取る。


「つまり、あの鬼畜試練の采配者か? あー、従業員が昏睡状態になったんだ。あぁ、私たちはいいんだ。 ボスも試練みたいなものだしな。 でも、ポムが昏睡状態で回復できないトラブルだ。 アクシデントだよな。 正直、あの試練に水をさされた気分だった。 あぁ、私たちだったらそんな事言わない。 探索者の宿命だからな。 でも、あれは、違くないか?? まともな試練なのか??」


顔を傅いていた、ポムちゃんが、凄い勢いで顔を上げ、「は、何言い出すんだ、コイツ」 的な目で、伊織を見る。


伊織がファンキーだ。そう思う。 流石、伊織。ぎりぎりを生きていますね!

今、魔族がはじけ飛んだのを見てますよね? 正体を知らないって凄い。


「そうですか、庇われた様に見えましたが・・。 確かに、アトラクションとして至らなかった点は、謝罪致します。 申し訳ございません。 ですが、伊織様の実力に開きがあり今回の事を招いた可能性もあります。 猫さんが霊薬でポムさんを治したのでしょう。 そこのポムさん本人に聞いてみましょうか」


ショウタさんが、ポムちゃんの方を見る。


ポムさんが、伊織の顔を「マジ、何言ってるのコイツ」 的な顔で見つめた後、震えながらショウタさんを見る。


「あ、あの、あああの、」


「ポムさん、お勤めご苦労様です。 正直、伊織さんを庇い治した瞬間。 運命値を大きく上回りましたね。素晴らしい献身です。 ただ、昏睡状態になるとは想定外でした。 我々も慌てました。 ポムさんにも謝罪しなければなりません。 私の実力を見あやまった監督、申し訳ありませんでした。」


ショウタさんが、頭を下げる。

そして、話を続ける。


「さて、ポムさん。選択肢の話をネコさんから出されたと思いますが、このまま責任を追及してやめても良し。 このまま、この仕事をやるも良し。」


ポムちゃんが、そのまま膝を付き祈る形で


「あぁああ! あの! やります!お願いします! やらせてください!」


ここで、断れませんよねぇ~。怖すぎます。


次にはじけ飛び中身をまき散らすのは、数秒後の自分かもしれませんからねぇ


どうしても、「やめます!」 「そうか!」 ポムちゃん脳みそパーン! の映像が頭によぎります。

エグい。魔人の中身よりエグい説得方法です。


「と言う事でご勘弁願えませんか。 アヤメ様、伊織様、今後優遇致しますから・・・」


スマイルでこちらを向く。ショウタさん。


怖すぎます。つまり、この謎の交渉も引き時です!

この謝罪は借りみたいなものです! 値千金ですよぉ!

伊織もう喋らんでいいですからね!


「これで良い事にしましょうよ! 伊織! あの飛び散っている、残骸みましたか~?? ショウタさんがやったんですよ。 命は、大事に致しましょう!!! 」


「伊織さん、あのですね。恐怖を感じる遺伝子とかお持ちでないんですか。体の中の細胞に入っておりませんか??  ご主人様が瞬時に魔人たちをまき散らしたのです。いつでもその生を終える事が出来るんですよ、この意味分りますか??」


「そうだな。恐怖には屈しない。特にポムの前ではな。だが、ポムがいいならこれでよい事にしようか。霊薬も貰った手前もあるしな。再度66Fを目指させてもらおう」


かっこいいですが。蛮勇は、勇気と違うという事がわかりませんかね~?

ポムちゃんの前で格好を付ける所ではありませんよぉ~?


ショウタさんは、笑顔のまま続ける。


「猫さんは、あっちですか。様子を見にいきましょうか。」





本編とは、関係ございません。

飛ばしてください。 なろう投稿の悩み、みたいなものです。




まず挨拶代わりに、あなた様は最高な存在です。

いえ、褒めてるわけではないんですが。これは、見てるあなた様、以外のお話なんです。


逆説的な言い方で申し訳ないんですが、前の評価閲覧の話で、閲覧の母数が無いと評価が押されない。

面白い記事でもネームバリューが無いと評価されないってお話をしたかと思います。

そして、閲覧を続けてもらうに面白さが必要なると。

結局は、面白さが一番ですが、閲覧評価として捉えると、面白さは一番最後に必要な要素。と言う、地獄のような自己矛盾を起しているのが、今も昔も続いている所であります。

宣伝、見出しの効果がいかに凄いのか。あなたに上がってくるお勧めや、今上がっているポップアップをみれば、分かる事でしょうか。


先日、友人に二人に話を聞きました。

なろうのPVの時間帯、見ている人はどんな層なのか、まったく自分の想像とマッチしなかったからです。

朝方タイプ、夜型タイプ、26時間の矛盾を内に秘める格闘家タイプ、に分かれるかな? なんて思ってたんですが、全然当てはまりませんでして、ついにオーディエンス。友人に見解を聞く事となりました。


ああ、やはり、辛いところがあります。「なろうに、投稿してるんだけど」 と伝える事は。


「ああいう、なろう? ねぇ、そんな事考えてたの? 以外に涼しい顔して、想像だとサイコパスな事考えてたんだね? 大丈夫?」 と、思われること必衰。

小説の書き方の本を読んでも、身内とかに読んでもらうのが超キツイと、なっておりました。プロの方でもそうなんですね。


そして、話を聞いたのが

なろう読者歴が長い友人と、なろうを読まない昔道半ばで諦めた文学タイプのポケモソです。


なろう読者歴の友人が言うには。

学生、労働者、格闘家が居るから、客層を絞った方がいい。全年齢より、ジャンル絞らなきゃ。そうすると、層のそれぞれの生活リズムがあるから、どこを中心とするのか、投稿時間を絞れるよね。

それと、ジャンル絞ってね。全年齢もいいけど。難しいよね。 絞った方が、多分うまくいくよ。


そして、見られるために暗黒面とは言いませんが、ロビー活動に力を使った方がいいのかと聞きました。


「だって、そうじゃない。見られるようにしないと見ないよ。そこがスタートじゃない?」


な~るほど。 今の大手の投稿小説、そんな感じですかね。


そして、なろうを見ない文学友人。

お前の目標は、なんだ。何がしたいんだ? 賞賛? 承認欲求? 共有? 語り? 商業化?

それとも全てを得て、賞賛と承認欲求の心の隙間がうまり、同じ痛みを共有して、商業化が大成功?

おい、ふざけ・・・・

→「ここにつづく罵倒の言葉を想像して下さい」


つづく



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