13 小雨の命
小雨の命
我は、小雨の命
異世界からのダンジョンと言う通路が開いたため、位相の世界から地上に顕現した神である。
神の力は、人の信心で出来ている。
我の主な能力は、位相収納風呂敷。つまりアイテムボックスの付与である。
金髪のウェーブで、体は西洋のモダン乗馬スーツ そして風呂敷に似た陣羽織が我の象徴的なイメージだ。
我が顕現するまで、脳筋肉神や走るしか脳がない韋駄天、古臭い剣神には、とてもとても階位や力でかなわなかった。
拝殿の格式、お参りなど含め、信心が大きい有名な戦闘神達の陰に隠れていた。
我は、日陰の存在だった。
だが、我を色々と多く持ち運べる風呂敷の神、と呼ぶものはもういない。
我が顕現した後、我と言う存在。
アイテムボックスの加護は、人間界を激震させた。
そうだ。我の加護で流通、運搬は激変した。
我を称え、信じ、崇めるもので溢れた。
人類は、二つの手以上の『運搬方法』、と言うものと常に格闘していた。
運搬と言うものは、エネルギーの法則から逃げられないのだ。
そして我のアイテムボックスこそが、人類の夢見た終着点の一つであった。
今や、誰もが私を尊敬し崇めている。流通は、我の加護無しでは回らくなった。
誰もが非効率の運搬方法など取らない。我の加護持ちこそ、流通、運搬の要であるのだ。
そして、人類はアイテムボックスに依存した。私が居なくなると流通に致命的な打撃を与える事になるからだ。
人々は、この暮らしに依存してしまったため。私を崇め奉るようになったのだ。
我の反感を買うのが何よりも怖いのだ。
今や世界は、我を恐れかし込み、崇め奉る。
信心が集まり。この地上で我が最強神である。
おぉ、哀れな、地上に顕現した筋肉の神々よ・・・。
私の下で、従事し活動を許そう。私は、慈悲深い。
うむ、だが、許さんがな。お前たちが私にしたことは
私が上になった今、同じ様に扱うからな。
我は、フェアだ。フェアなのだ。
あぁ、筋肉達よ、歯向かったらお前の所の拝殿、消すからな。絶対に、絶対にだ。
だが、慢心は、しない。
有頂天! など、一時の栄光。有頂天! から慢心で落ちる神など八百万ほど見てきた。
この信心無駄にはしない。
我の威光をしめし、この星に、我の加護こそ最強であると知らしめるのだ。
それには、人材が必要だ。我の手助けをする、有能な人材、協力者には構わず加護を与えよう。
この加護、全てに誰でもなんて与えない。資格があるものだけだ。
さぁ、我の加護を欲せ! 従属せよ!
そして競争の末に我の寵愛を求めるならば、隔てなく与えよう! 位相風呂敷の加護を!
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我の朝は、早い。
寝る必要が無いからだ。我が、地上の最高神であるならば人よりも最高に働かねばならぬ。
時間は有限。今も我への憎しみや、返り咲くために神々が虎視眈々と狙っておる。
趣向にふけるなぞ、愚の骨頂。我の趣向なぞアヤメの配信を見るぐらいだ。後、ゲームを少々か。
この小雨拝殿カンパニー、加護の付与から、ダンジョン管理、冒険者契約によるダンジョン探索、魔石、アイテムの流通を担う。巨大企業なのだ。
管理以外のダンジョン溢れも、もちろん手伝わせてもらおう。我の信心の力を人々に見せつける必要があるからな。
もちろん我が職場は高収入、有給だって取れる。
小雨印のブランド企業だ。
だが、競わぬものはいらぬ。働かないのはいらぬ。
我は、勉強し学びを得た。
勉学の神に本を、取り寄せてもらい。組織に関する本を読み集め、読んだ。
その中で、競争性を高める本があった。
企業利益主義の右の方の大陸の職場では、年一人、二人、生産性の無い人間は、理由があっても絶対切る。
切るのだ。そして、それが切れない管理職も切られる。
そうする事で、足きりにかからないため、皆が命がけで働いている。
そして、競争性の高い職場が生まれるそうだ。
大陸の働き方は、中々に大変である。だが、学ぶところもあるな。
人間というのは、中々に高い位置にいると下に下がるのは難しい。
我が小雨カンパニーは、高収入、高ステータス、年間休日日数、有給取得、産休。ホワイト企業だ。
小雨カンパニー。
誰もが知っている。流通、運搬の祖だ。就職したい会社1位の好待遇のエリート企業なのだ。
そう、皆が頑張ってくれている。この高生産性で、務めるもの達の好待遇が維持できているのだ。
だが競争性が高く、自主的に残業、スキルアップのため自主的休日出勤。個人プレイ。さらなる出世のための仲間の蹴落とし。中々に、企業としての精神的にモラルが低くなっているのが問題だ。
だが、自主的だ。自主的に、我に尽くそうとは、可愛いやつらめ。
小雨カンパニーは、3つの部門に分かれている。
主にダンジョン管理調整役、営業統括のマユミ、加護の付与の人選、それと、他企業のダンジョン関係他の神とダンジョン管理との担当だ。ダンジョン実働部隊とともに、営業部門のトップだ。
数多の加護の人選、神々への営業担当。 百戦錬磨の生え抜きの実力者だ。 小雨カンパニー所属でありながら、国の対応部門に、協力しているため他の神々から、加護を貰っている。
かなり強く聡明、そして超有能。全てが強く無いとこの部門のトップは、務まらないのだ。
営業達の性格は、まぁ。生産性上げてくれるならいいかな。仕方ない。
ダンジョン探索では、あやぽんずが日本の上位を走っておる。
我の加護を求め、試験、試練を超えた。小雨カンパニーの協力者だ。
また、年齢の若さを含め日本トップクラスの期待のダンジョン冒険者達だ。
また配信などでアイドル性も高く、人でありながら信心が高い。
なんか輝いてると思う。我も駆け出しの神の頃、を思い出す。
こんな有頂天な、道のりは歩いてないが。
定命の者が命を掛けて掴もうとする成功。
そして、満たしたい好奇心、自分の限界を決める事のない成長。
つまり、調子に乗ってる、有頂天な奴らだ。定命の輝きとは、なんて美しいのだろうか。
そして、相方の伊織は、と言うと。誰か伊織に伝えて欲しい。その恋、実らないと。
後は、流通管理部、ダンジョンで出たアイテム鑑定、買収、その商品の流通などやっている。
総務と事務、物流管理だ。普通業務の他。実働部隊を支える所があるので、中々に大変そうだ。
何か実働部隊に、管理部からヘマが飛ぶと。
マユミ営業部長の暴力的・・・、いや、スキンシップコミニュケーションがある。
マユミは、ドラムみたいに机を叩くが、机は爆音の出る楽器じゃないぞ。
ごみ箱は、怒りに任せて蹴り上げるサッカーボールでもない。
そして書類は、小学生以下の報告書を投げつけるフリスビーでもないのだ。 分かってくれ。
以上が、企業の実態だ。
どうして、こうなった。
小雨カンパニーでは、この社風を変えてくれるような人材を募集しています。
スキル、学歴記載による、エントリシートからご記入下さい。
貴方の、世界最高の企業で働きたいと言う気持ち! 私たちは、待っています!!
繋ごう、神々の力。クリエイト的なアース。
小雨カンパニーは、信心および、トップのダンジョン管理を走り続けています。
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三日前か。
実働部隊達は、営業の外回りとダンジョン関係試験、訓練で忙しいので、舞の鑑定部門と一緒に 「あやぽんず 」の配信を見る。
こやつらは、エリート鑑定士の集団だ。もちろん、派遣、出向もやっているが。
今日は、ついに日本初30F到達に挑戦している。我の加護でだ。
もう一度言うぞ。
ダンジョン配信系アイドルが、我の加護で記録を塗り替え様としているのだ!
いや~たまらんな~。スポンサーってこんな気分で見れるのか? そりゃー、損得無しに、推しのCM打ちまくるわけだな。
戦闘スタイルを見るとアヤメは、アイテムボックスこそ最強と言うのが分かる。
スキルにアイテム連打でどの様な危機も乗り越えてきた。
だが伊織お前、アイテムボックス必要か? 戦闘スキルの鉄壁とか、剛力の方がよくないか?
アイテムボックスは、片方が持てばよくないか。
まぁ、便利ではあるか。アイテムごり押しも強いからな。
「でも、経費とか。大丈夫か?」 と伊織に聞いたことがあるが。
「アヤメと同じ加護がいい」のか。そうなのか。
そして、『あやぽんず』は、ついに30Fに到達した。
途中まで、戦闘系アイテムドロップに恵まれていた。
彼女たちは30Fボスに挑戦することを決意したようだ。
「では、チャンネルはそのままでー・・・なんて! さぁ!まいりましょうか・・・・。と、その前にですねぇ。乙女たちに、このボス1歩を踏み出させて下さいよぉ。皆さんのその声援で!その気持ちボスまで持っていきますから!!」
アヤメのあからさまなコメント稼ぎは、声援で埋め尽くされいる。
一緒に見ている、舞たちは沸きに沸いた。
舞のアヤメ達を褒める言葉の語呂の多さよ。
聞いてて気分がすごく良い。よしよし。
だが、この企業は、実働部隊の叩き上げの信心MAXの実力主義のマユミ達を一番優先しなければいけないんだ。舞、分かってくれるよな?
画面には、30Fの超でかい火ネズミ。強敵の雰囲気が出ている。
アイテムボックスから、すべてのアイテムを使う勢いで縦横無尽に走り回りアヤメが攻撃する。
重装の伊織が突撃し、反撃で攻撃されども引かずに近接戦闘を行う。
ネズミからの強打の直撃は、すぐにポーションで回復してるようだ。伊織から、ポーションのしずくが滴り落ちる。
舞たちが息をするのを忘れている。我も、見入っている。胸が踊る。神でさえ。
アヤメに切り刻まれたついにボスが倒れる。
モンスターがドロップになり消えるまでの間、耳の痛い静寂が空間を貫く。
そして、ドロップアイテムが落ちたのだ。
全員が、我に賛辞を述べる。
「やりましたね!!! 小雨様!!!!」
「いやー!小雨様の加護があってこそですね!!!」
「小雨様!!おぉ!!小雨様!!!!」
「小雨様、企業のイメージの上昇たるや・・・!!! さすが、あやぽんず!!!」
なんか、素直に喜べんな? 露骨だとなんかうれしくないな?
我は、サッと手を振る。全員が沈黙する。
続きを見る。
そして、アヤメが視聴者にお礼を述べる。
本当に、推せるわ。アヤメ。
31Fの未開地の探索に行くようだ。
視聴者コメントも、我々も全員が息をのむ。
そして、初戦闘だ。白熱の戦闘後、感想を皆でいい合う。
人形の様なモンスターの耐久が高いな。少しLV上げの必要がありそうだ。
アヤメ達が進むと31Fの自然ドロップが落ちている。
未知の鑑定品だ。かなりの価値だろう。
我は、舞の方をじっと見る。
アヤメが帰ってきたら、すぐにお仕事だからね。
詳細を、すぐに書面に起こして、分かるようにしてね。
ボスドロップと、この未鑑定アイテム達ね。
皆、関連取材など、このアイテム効果すぐ知りたがるからな。
そして新たな好奇心と物欲。人の心を動かすには、十分だ。
明日の朝一で、公表するからな、急な仕事だが、終わらせておいて欲しい。
あたりまえだよな? 皆、知りたいもんな。
そして、激しくダンジョン業界、動画業界が動くだろう。
朝一の前には、お願いね。公表の神に来てもらうから。
舞の目が死んでいる。モンスターに取りつかれた人より漆黒の目をしている。
返事は?
「ぴぃ」
が、そんな事を話しているうちに。あやめの体が光に包まれ、転移する。
罠か!! 30Fまで罠が無いダンジョンだから、皆、完全に油断したわ。
そして、配信している。アヤメの報告を聞く。
エグッ、階層移動の罠か・・・。
5F移動だと?!エグすぎだろう。普通転移でも1Fだろうに。
アヤメがシリアスになる。確かに間違い一つで命を落とすだろう。
だが、アヤメなら・・・と言う希望を持たせてくれる。
謎の視聴者側の臨場感、アヤメの行動を固唾をのみ見守っている。
そのままアヤメが、スニーキングミッションで34Fについたので、皆がホッと安心する。
いや~、この調子で、いければ、伊織と感動の再開だな。
なんて、皆が思って居たその時。光がアヤメを包む。
は????
すぐに、アヤメの報告を聞く。
41Fに転移だと?! ふざけてるのか!このク〇ダンジョンが!!!!
すぐにモンスターと遭遇の様だ。
混乱の中、隣の舞が話す。
「実は、これゲーム配信とかありません? あの紫雷ドラゴン見たことあるんですけどぉ、エルデン伝、死にゲーで・・・。」
我も見たことある。でも、アヤメなら、そんなしょーもない配信やらんだろう。
アヤメは、スキル隠蔽でやり過ごそうとするが、ドラゴンの火炎と紫雷に打たれ燃やされる。
見てる方の心臓が一瞬止まった。
ぁっ・・アッ・・・ ァッ・・・ 周りの声だろう。
アヤメは、焼かれながらもすぐに加速アイテムを使い、距離を離し、走りながら回復に専念する。
不屈の精神だ、普通の冒険者じゃこうはいかない。
この生への刹那の判断こそが、アヤメ達がトップクラスの所以なのだ。
そして、アヤメが気配察知をした結果を話す。ドラゴンが前からも来ているようだ。
何!ドラゴンにはさまれる?! 現状判断を迫られているのか。
目の前には、ギミックと思われる墓・・・。正気か・・・。一度階層を飛んでやり過ごすのか・・。
前からもドラゴンが見える。
そして、アヤメが光に包まれる。
飛ばされたアヤメは、下り階段をみて、何も喋らない。
後ろを振り返る。画面には地響きと、遠目に合成種の様な筋肉ゴリライオンらしきものが見える。
アヤメは、そのまま下の階に降りていく。
「おい!!!おい!!!何階だ!!!!何階なんだ!!!!!」
我は、叫び、その叫びをコメントとして自動で打ち込む。
画面のアヤメは、音声を切り話しているようだ。
おそらく、伊織を話してる様子が伺える。音声は、聞こえない。
そしてアヤメの音声が入る。66F!?!?!?!?!?!
アヤメが、話しかけてくる。配信用のヘアバンドを取りこちらの画面を向いて。
淡い紫の髪が、纏まりを無くし乱れた髪のまま、話始める。
ドランゴンの階層辺りからスキル、気配遮断、隠蔽の効果が薄い事
ミンチになる姿は、見せたくないという事。
暫く、配信を休むという事。
ああああああああああああああ?!
そして、配信が切れる。
思わず、我は物に当たり散らす。ドンドンドンドン、ガンガンガンガン。
なるほど、机は音の出る楽器、ごみ箱はサッカーボールで書類はフリスビーだ。
荒れ狂う我を見たのか、周りの職員はいつのまにか消え失せ、隣にいた舞だけになった。
「あ、あのあの、小雨様あののあのあのあの、ああああ、あののののあの」
「舞。営業、ダンジョン、管理、主要人物、全員呼び集めろ。緊急会議だ」
ーーーーーー
会議により、アヤメが、亡くなった可能性、生きてる可能性、フェイク動画の可能性。
十分に検討し。一応、方向がまとまった。
夜通しの緊急会議だったので、統括部長のマユミ以外、体力の限界を迎えている。みな、すまんな。この件が終わったら、有給でも取ってゆっくり休んでくれ。
マユミが指揮を執る。
「小雨様、この方向で進めてまいります。 さて、これからダンジョン管理の方で伊織と打合せ、他の探索者と救援の方向で話してみる。営業部隊、アヤメは、生きている事を各企業に説明してアヤメ達のイメージを損なわせるな。」
一旦、マユミが話を切り、そして続ける。
「ダンジョン流通部門の方は、アヤメ伊織の両親や肉親をマスコミから守れ。激しい取材が行くぞ。その前に会見を開いて、お前たちが詳細を話せ。中身は、あってもなくて無くていい。時間を稼げ。伊織は、暫く会見に出さないからな。とりあえず保護しなければ。会見対応をするんだ。まずは、マスコミ対応、流通課のお前たちでやるという事で進めるぞ。つまりだ。皆、休んでられんぞ? ハハハ!」
端正な笑い声とともに、マユミがこちらを向く。
「ハハハ、アヤメ様、問題・・ございません。
正直・・・、この件は、つらいですが。このマユミ、先陣立ってこの件を進めてい参ります」
さすが、マユミ。信頼しているぞ。
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そして、深夜
「まだ生きてますぅ」 アヤメのアカウントに一言だけ反応があった。
驚いたのは、企業だけじゃない。世間が騒いだ。
生きているのか。とにかく、人海戦術でアヤメを救出しなければならぬ。
マユミ、伊織は、救出準備を進めているだろう。
だが、半日後。武装状態のマユミが、我の拝殿兼、執務室に飛び入ってくる。
マユミから報告があった。
「えー、小雨様、緊急の報告があります。あー、気を確かに持ちながらお聞きください。あー、知的侵略的生物がダンジョンから、アヤメを連れて地上に出てきました」
「何が?なんて?ダンジョン溢れだよ、な? なんでマユミ冷静なん?」
神の我が、パニってしまった。
「まずは、埼玉ダンジョンの入り口の看破カメラの映像をご覧ください。」
端末を操作し、画面にカメラにアヤメの様子が映る。
アヤメだ!!!!! アヤメ!!!生きているじゃないか!!!!!
手をつないでいる隣の男は、誰だ? なぜ、手を繋いでるんだ?アイドルは、そういうの禁止だぞ?? なんていうか、プロ意識低いよな。有頂天を目指すなら、理解していると思ったが??
そして次の瞬間、戦慄を覚える。
その男は、青い球を宙に浮かす。その青い球を、口を開けたまま人々は凝視している。
男が手を振る。 そこにいる何名かが、状態変化、カエルと思える物に変化した。
音声には、「ケロケロケロケロ・・・」、「ブブブブンブウウ」、「チチチチチチチ」
地獄のような音声が、入っていた。
「あああああああああ!? 侵略的なダンジョン溢れだなぁあああ??! なんだぁぁあ?! アヤメは、もうダメなのか?! アヤメであってアヤメで無い何かなのか!?!?」
最悪のパターンを想像してしまう。
「良くて、洗脳、憑依乗っ取り。まだ取り返せるか。最悪が、生きる屍・・・、考えたくないな」
「即対応し、アヤメの足跡を追っております。見つけ次第、拘束拘留。 処分は・・・・・、本当に最後の手段に致します。」
「取り掛かれぇええええ!!! アイドル的冒険者が、人類敵対的侵略者として帰還!! こんなん公表できるかぁああ?! 流通課を呼べ! マスコミを抑えろ! それと、クソ!がめつい筋肉神の協力も仰げ、あの男の対処は、私が出る!サポートで筋肉神達を集めろ!」
だが、すぐに男がダンジョンに帰還した報告が来る。
男にダンジョン守衛が操作され、手を繋ぎ戻っていったそうだ。
そして、数十分で青い球と状態変化は、解除された。
その者たちに意識の混濁の被害はあったとの報告がある。
家に張っていた、マユミのダンジョン管理部隊から、アヤメの家が居るのが確認された。
そしてダンジョン管理班が、突撃しアヤメを確保した報告が入った。
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