3ネタめ! 私が詩人ではなく、シンガーな理由
パワー系でも、テクニカル系でも、シャウト系でも、グロウル系でもないですけど。
ライヴしません。
宅録もあんまり。
歌詞はたくさん描いたけど、曲がついてるものはいくらかだけ。
歌はへたっぴ。
パワーもテクも、レンジ(声域)もない。
ドレミファソラシからはずれる、半音の上げ下げが苦手。
だから、ずっと、言えなかったんですけど。
最近。やっと、言えるようになりました。
私、シンガーなんです。
詩はもともと、歌詞を描いてたから。
だから、ここに投稿をはじめてしばらくして。
私のことを「詩人」ってことばで、応援してくださる先生がいて。
すごく嬉しかった反面、ひどく恥じてもいました。
そのかたに、言えなかったんですもん。
私は、シンガーだよ、って。
シンガーとして、戦っているひとたちに。
ひけめもあります。
努力してないじゃん。
へたっぴ。
へたっぴでも、声をふりしぼりって、戦ってるひとたちが、たくさんいるよ。
そのひとたちに言える?
私は、シンガーだって!
だから、私は、くちをつぐみました。
背中にある、よれよれの翼のうちのひと組を、むしりとって。
それが、私。
まともな小説も描けないから、自由詩を描いて。
まともな文章が描けないから、いんちきエッセイや、詩もどきの文で誤魔化して。
まともな絵が描けないから、マンガはネームだけ。
まともに人を好きになれないから、一方的に「好き」とだけ言って、自分からあとずさる。
翼はいっぱい。はえてたんだ。
ひと組ずつ。自分でむしっていっただけ。
んで、いつのまにか、どこへも飛んでいけなくなってた。
もちろん、あんなよれよれの翼が、たとえなん組あったって、望んでる空なんか、飛べやしない。
ほら、また!
ちゃんとした文章が描けないから、へんな詩みたいなふうにして、誤魔化してる!
馬鹿じゃないの。
そんな、吐き出しかたしか、できないの?
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ここに、投稿をはじめて、もうすぐ一年になります。
詩を連載扱いしてないから、だけど。
詩じゃないものも、たくさんだけど。
20万文字と、作品数300って、目標はクリアできました。
描きおろしは、そのはんぶんの150ちょいしかないんですけど(笑)
そんで、気まぐれに。
「あたし」調の、ばっきばきの自由詩なんですけど。
すっごく、好きなものを描けたので。
膝を手で打ちながら——正確には腿(笑)——アカペラで、その詩を歌ってみました。
歌える気がしたんです。
歌えました。
へたっぴですが。
つむぐように。
織りなすように。
ほつれるように。
引き裂くように。
しゃべりかけるように。
つぶやくように。
ささやくように。
わらうように。
いかりちらすように。
すすりなくように。
ああ。ステージで声をはりあげるだけが、シンガーじゃないんだ。
歌詞じゃなくても。自由詩でも。そこに歌の込められたものを描きつづけて。
その歌を、解き放つように歌える人間は。
へたっぴで、ステージで戦っていなくても。
胸をはって、シンガーだって言っていいんだ。
ここにある詩を読んでくれたかたに、私の声や、メロディはとどかない。
でも、それでいいかは、べつとして。
ほんとは、声や、メロディまで、とどけたいのがシンガーだから。
だけど、できないからって、それは恥じることじゃない。
詩のなかにある「歌」を、聴いてくれたかたが、いたはずだ。
くださる感想を、読みながら。
私は、そう確信した。
ひとりよがりかもね。
馬鹿げた、カタルシス。それもいい。
こんなことを言えば、ふつうは、頭おかしいと思われる。
ありがとう。
今まで、ちゃんとおかしくなれなかったから、いけなかったんだから。
私はシンガーだ。
ここの職業欄も「へたっぴシンガー」にした。
「所得の源」を描け、なんて記載は見当たらないし。
とりあえず、運営から、警告もない。
きたら、どうしよう(笑)
まあ、いいや。しかたない。
私は、シンガーだもん。
野手に転向しても、心はマウンドな野球選手。
作画させてもらえなくても、絵心をなくさない漫画原作者。
歌がうまくなくて、ソングライターになったシンガー。
私に、こんなこと言われても、なんにもならないけど。
あなたたちは。
ピッチャーで。
ちゃんと絵描きな漫画家で。
シンガーなんだ。
馬鹿みたいな、言いかたするよ?
読んでられないと思ったら。
ここまで、ありがとうございます。
皮肉ではありません。
自分でも、馬鹿みたいって、思うから。ここまでおつきあいいただけただけで、ありがとうって言わなきゃ。
だから、まだ、読んでられる、かただけに言います。
ほんと。馬鹿みたいだけど。
魂のありかたさえ、そうなら。
現状にひけめを、かんじることなく。
そのひとは、自分の名乗りたいものを、名乗ればいい。
その資格がある。
だれも、そう呼んでくれないなら。
名刺の肩書きに書いといて。そいつを、私にください。
私が、そう呼ぶもん。
嬉しくないかも、しれないけど。
ひとりでも、そう呼んでくれる人間がいるのなら。
ちょっとだけど。そう名乗る勇気になるんじゃないかな?
私は、シンガーだ。
へたっぴシンガーで、ロックンローラー!
いんちきエッセイ描きで、小説もどき描きで。
漫画原作者で、ソングライター!
あと、なにがあるかなぁ。
まだ。まだまだ、あるはず!
むしったはずの翼は。
いつのまにか、またはえてきてた。
ぜんぶかは、わかんないけど。
とりあえず、「そろった感」はある。
あいかわらずよれよれだけど、以前よりは、力強い翼。
だからって、どこかへ、飛んでいけるわけじゃない。
でも、それでもいい。
負け惜しみだろうけど。それを口にできるようになっただけでも。きっと、ましだ。
そして、もう、みずから、翼をむしるようなことはしないって誓わなきゃ。
——きっと、そのうち、へし折れちゃうんだろうけど。
あれ? 口調が(笑)
ていうか、これってエッセイですか?
詩と、エッセイの区別がついていない気がします(苦笑)
まあ。いいや。
以上。シンガー、歌川 詩季がお送りしました。
よかったら、また、読んでくださいね(笑)
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【反省会】
いままでで、いちばんひどいエッセイだ(落)
もし、感想くれるかたがいたら——読むの怖いな(笑)