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12話 「私、ケレヴリルはタカヨシと恋人になる。」

私はご機嫌に彼の横を陣取っていた。

色々な悩みや不安が解消されて気持ちも凄く楽になったからだ。

それにタカヨシがそれを受け止めてくれた事で私は彼に好意を寄せてしまっていた。

「タカ?私の里では首から下げるアクセサリーを異性に送るは婚姻する相手って事なんだけど。それと、お互いを愛称で呼ぶのは夫婦の間柄って事なんだけど…。タカは…どうなのかな?私の事をそんな風に思ってくれたりとかしてくれてるのかな?」

タカヨシは完全に真っ赤になって固まってしまっていた。

2,3度名前を呼んでも返事が無い。

ちょっと心配になる。

「ケ、ケル?そ、そういうつもりでしたんじゃないんだけどな?」

私の勘違いだと知って少しショックだった。

いや、結構ショックなのかも。

「そ、そうだよねー。ご、ごめんなさい。」

タカヨシが私の正面に移動する。

そして私の両肩を掴んだ。

「そういうつもりでしたんじゃないんだけど、ケルが良ければ俺と恋人から始めないか?いきなり結婚ってのも急すぎるっていうか…ケルが綺麗すぎて俺がつりあわないと思ってたからさ。」

「わ、私はタカがいいの。タカが良ければ私をタカの恋人にして?」

私たちは無言で見つめあって口づけをした。

タカヨシに受け入れられた事が嬉しくてまた涙があふれた。


私はまた言葉を覚えていた。

もっと自然に話せるように。

少ししてタカヨシが立ち上がる。

「買い物に行くけどケルも一緒に来る?」

「うん、一緒に行く!」

そう言って私も立ち上がるとタカヨシの横に並ぶ。

二人で玄関を出て、手を繋いで階段を降りていく。

色々学習した私はもう知っている。

これは透明な壁じゃなくてガラス製の自動ドア。

街を走っているのは自動車で複雑な仕組みで動いている。

ちゃんと理解してしまえば怖がる必要もない。

ビクビクしながら歩く事も無い。

そんな事を思いながら堂々とタカヨシの隣を歩く。

「ところで、どこに行くの?」

「ち、ちょっとね…。」

タカヨシがチラッと見て目を逸らした。

一体何を買いに行くのだろう?

目線が私の顔じゃなくてもっと下だったのが気になるけど。

私はタカヨシと一緒に出掛けられるだけで嬉しいからどこでも構わないのだけど。


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