四章 赤くてまぁ~るい宝石のルビーようなスイーツはな~んだ?
毎週木曜更新予定!!
Q、これは、ファンタジーですか?
A、Yes.
 ̄ ̄ ̄ ̄ 追記、この質問をした人数=2人
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
★
「桜、きれい……」
桜の花弁が舞降りてゆく。
隣の木からは、真緑の葉が落ちてゆく。
その隣の木には、さくらんぼが実っている。
そのまた隣の木は、葉がなく、木だけになっている。
「こことか、ファンタジー……?」
私は、赤くてまぁ~るい宝石のルビーようなさくらんぼを一つ取り、口の中に入れてみる。
っ!! これは、“佐藤錦”!!
『さくらんぼの女王』こと、“佐藤錦”。
かぶりついた瞬間、甘い果汁が口いっぱいに広がる。
あぁ! この甘さ、もう一度食べたいって思ってたんだよね~。
……あれ?
こっちは……“紅秀峰”!!
“佐藤錦”は潰れやすくて輸送に不向きだけど、“紅秀峰”は、“佐藤錦”と“天香錦”の良いところだけを寄せ集めてできた、程良いかたさのさくらんぼ!!
だから『ギフトの新星』とか呼ばれるのよね~。
他にもいろんなさくらんぼがあった。
酸味がありながらも糖度が高めな事で甘酸っぱさを存分に味わえる“水門”。
アメリカ生まれの“高砂”。
ん~、やっぱり佐藤錦が1番かな~?
けど佐藤錦って高級でけっこう高いから、あの学校たまにしか食べさせてくれなかったんだよね~。
ってか、同じ木に何種類ものさくらんぼがあるなんて。
何なんですか。このファンタジーイレマクリ。
このゲームはファンタジーなのですね。そうなのですね。知りませんでしたね~。
説明の所に、なんで書いてなかったのですか?
書くのが当たり前ですよね? ねぇ?
あ~、もう……。
また調子狂う。
……そういえばこのゲーム、アイテムボックスみたいな、アイテム入れるところあるんだっけ?
あぁ、あったな……。
名前何だっけ。えっと……アイテムボックスじゃないんだ……。似てるけど。
「ιτεμボックス」
わぉ……、何か出てきた。
怪しい人にもらった火が入ってる。
さくらんぼ入れてみよう。
「ιτεμボックス←佐藤錦(1)」
《10秒。》
・・・・・・・・・・。
入った。
10秒かかったけど。
遅……。
次は取り出してみよう。
「ιτεμボックス→佐藤錦(1)」
《10秒。》
・・・・・・・・・・。
取り出せた。
10秒かかったけど。
遅……。
「なんで!?」
なんで10秒もかかってるの!?
ハァー、しんど。
まず初めに☆ 衣食住の食!
って事で、さくらんぼを入れよう。
何分かかるかな~。
結局、一気に入れることで、時間は短縮された。
け・れ・ど!
5分かかった。
5分もかかった。
ハハハハハッ。
笑える。
本当笑える。
時間がない。結構ギリギリ。け・れ・ど! コダワル!! それが!
逢峰 小命です。
もしかしたら次、休載かもしれない。
がんばる。
頑張るよ!
えー、では!!
読んでいただきありがとうございました!