6/9
うん、ちょー似合ってる
「ねぇカズマ、これどう思う?」
何だ、上機嫌だな。
「うん、ちょー似合ってる」
「やっぱりそう思う?」
どうでもいいが気が散るから話しかけないで欲しいな。押し寄せる雑魚どもを蹴散らすのに忙しいのだ。
「うん、思う」
あっ、なんでお前がそこに出てくるだよ。真逆の方向だよ。ええぃ、ついでに道中の雑魚を蹴散らして撃破数稼ぐか。
「……じゃあ、どこがいいと思う?」
「色合いがいいね。何にでも合わせられそう」
何か今日は絡んでくるな。何か良いことでもあったのか? おい、お前は何で倒されてるんだよ。これだからNPCは。
「何と合わせたらいいと思う?」
「なんでもいいんじゃない。スカートとかで」
「帽子と?」
えっ、帽子?
服買ったんじゃないの?
おおぅ、帽子かぶってるわ。
「どんなスカートと合わせたらいいと思う?」
「お、同じ色合いのやつ?」
そのあとも晩飯終わるまでネチネチと攻められ続けられました。