表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蝶になって  作者: ゆり
5/23

5、きらめくネオン街

絵里は駅前で遥ちゃんを待っていた。


遥ちゃんっていうのは、佐藤さんの事。

歳もあまり変わらないし、佐藤さん&咲坂さんと呼び合うのは恥ずかしいから、下の名前で呼び合う事になった。



今日は予定通り、サロンを仮病で早退した。


駅前は目立つから、早く電車に乗ってしまいたい・・・。



しばらく待つと遥ちゃんが来た。

カジュアルだけど、髪の毛はクルクルと巻いてある。



二人は新宿までの切符を買い、電車に乗った。


車内で遥ちゃんは絵里にキャバクラというものを教えてくれる。



『スナックとあんまり変わらない接客だよ。


お客さんが一時間いくらとかで店に入って、そこからは30分単位の延長で飲んでいくんだぁ。


お客さんも何種類かいて、大きくわけると《フリー》と《指名客》と《枝》の3つあるの。

それはね・・・

フリーは指名のない人。

指名客は誰か女の子を指名してる人。

枝は、指名客のお連れの客だけど指名がない人。



・・・わかるかな?』



「な、なんとなく。」



よくわかんないけど、わかった気もする。


遥ちゃんは『その内、慣れるしわかるよ』と言ってるけど、あんまり自信がない。



そんな話をしているうちに電車のアナウンスが『新宿ー、新宿です』と流れた。


二人は人込みを掻き分け、改札をくぐる。


こんな人込みに慣れないから、何回も遥ちゃんとはぐれそうになった。




新宿はケンと西新宿に行った以来、二度目だった。

新宿に電車できたのは初めてだったし、今日は一番こんでるらしい東口に来ている。



なんとか駅から脱出すると、目の前にアルタがあった。



「いいとも!の、アルタですよね?!」


『そう、そう』



写メを撮って、保存する。


仕事半分、観光半分。


どんどん楽しい気分になって、テンションが上がりまくっていく。




東口を抜けアルタのわきをまっすぐ歩いていくと、目の前にきらびやかなネオン街が広がっていた―――

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ