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プロローグ

突如、唐突、突然、どれでも良い。取り合えず俺は不意を突かれたんだから。


こんな事態、漫画かゲームくらいでしか起きない。もし起きたらそれはベタベタだ。もう「は? 今更今時こんなネタ? ばっかじゃないの!?」みたいな…………ってなんで今の俺のイメージは少しツンデレってかツンツン口調だったんだ?


ってのは置いといて、取り合えず、何とか、落ち着いて、説明を始めよっかな。とか思うけど、やっぱり納得いかねぇ、説明始めなければ始まらないし、このまま全否定出来ないかな?


「こんばんは、これから末永くよろしくお願いしますね正太郎様」

こ、こら!俺の頭を狂わせている当人が割って入ってきてはいかんでしょ!?


「あう? 正太郎様? あ~う~、もし?」


本気で心配そうな顔してキャパを超えてフリーズしてる俺を観察しないで、もう動きたくないんだから、もうこの現実を見ないで、これ以外の並行世界の現実を受け入れてそれを本当の俺の世界にするんだから。


「あう…………正太郎様………私、やっぱり迷惑でしたか?」


泣き出しそうだ。まずい、なんか気持ち的にまずい、女の子が泣き出しそうだよ。


「オイコラ! 息子よ、いつまでこんな美少女前に押し倒しもせずに突っ立ってる!」


何かでスパンと叩かれた。視界すら動かす気にならない俺は、それを先程までこの声の主、つまりバカ母上が読んでいた女性誌を丸めた物と推測。


ゴツン。


おかしい…………丸めた女性誌でこの音はおかしい…………



「あう! 正太郎様? 大丈夫ですか!? あ、あの、お義母様、いくらなんでもそれで突きは…………」


「良いのよ。紗羅ちゃんみたいな超絶美少女目の前にして、貴方のお嫁さんになります好きにしてください、と三つ指ついてまでして下さってくれてんのにこのドラ息子ときたら」


「だぁぁぁぁぁっ! なんで急にそんな現実であっちゃいけない展開なんだよ!」


「しょ、正太郎様、落ち着いて下さい。後、私は現実ですよ」


「後、急に押し倒したりしたら捕まるわ!」


言ってやった。言わなきゃいけないことを流さないで言ってやったぜ。


「あっ、子供は前提ですから紗羅は構いませんよ」


………………


ゴツン。


「鼻血垂らすな。この危険人物」


そりゃないだろおっかさん…………

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