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クラスごと異世界転移したモブの俺、ハズレスキル【無限収納】が覚醒したので異世界で無双します  作者: よるねこ
第一章

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第56話 真面目に討伐依頼をこなしたらすごくレアな個体を討伐出来た件



 朝。


 借家の居間には、食後らしい穏やかな空気が残っていた。


 焼いたパンの香ばしさと、野菜を煮た汁物の名残の匂い。木の卓にはまだ片付けきっていない皿と、薄い褐色の茶葉の飲み物が入っていた陶器のカップがいくつか残っている。


 ユウトは椅子の背にもたれ、軽く肩を回した。


 最近ようやく、朝に出て仕事をして戻るという流れが身体に馴染んできた気がする。まだ慣れきったとは言えないが、少なくとも最初の頃のような落ち着かなさは薄れていた。


 レイナが窓の外を見ながら言う。


「いい依頼ありますかね?」


 ダインが腕を組んだまま答えた。


「こればかりは掲示板を確認しないことにはなんともな」


 食器をまとめていたマリナも頷く。


「無理せず出来る依頼を見つけましょう」


 ユウトも素直に同意した。


「そうですね」


 その時、扉が軽く叩かれる。


 コン、コン。


 ダインが顔を上げた。


「ガルドさんだな」


 扉を開けると、やはりガルドさんだった。隣から来たばかりなのだろう。もう仕事へ出られる格好はしているが、鎧までは着ていない。


ガルド

「おう、全員起きてるな」


ユウト

「おはようございます」


レイナ

「おはようございます」


 マリナがすぐに言う。


「ガルドさん、お茶だけでもどうです?」


 ガルドは短く笑った。


「ありがとう、いただくよ」


 マリナは棚から小さな陶器のカップを取り、香りの穏やかな茶葉の飲み物を注いだ。強い癖はなく、少しだけ苦みのある、ごく日常的な飲み物だ。


 ガルドはそれを受け取り、一口飲む。


「落ち着くな」


 レイナがその様子を見て笑う。


「今日はどんな依頼にします?」


ガルド

「掲示板を見て決める」


ダイン

「それが一番だ」


マリナ

「じゃあ行きましょうか」


 五人は借家を出た。


 朝の住宅区は、まだ比較的静かだった。


 だが大通りへ近づくにつれて、街はすぐに動き出しているのが分かる。店を開ける音、荷車の軋み、商人の呼び声。石畳の道にはすでに人の流れが出来ていた。


 ユウトたちはその流れに混じりながら、冒険者ギルドへ向かった。



 交易都市の冒険者ギルドは、朝から相変わらず騒がしかった。


 掲示板の前には依頼票を見比べる冒険者たちが集まり、受付の前には報告待ちの列が出来ている。革と鉄と汗の匂いが混ざった、いかにもこの場所らしい空気だ。


 一行は人の間を抜け、掲示板の前へ出る。


 採取。護衛。討伐。調査。


 ずらりと並んだ依頼票の中から、マリナが一枚に指を止めた。


「この依頼どうかしら?」


 ユウトも横から覗き込む。


 そこに書かれていたのは、


灰牙狼グレイファングウルフ討伐

街道沿い出没数増加のため間引き要請


 という内容だった。


 灰牙狼。


 この辺りでは珍しくない狼型の魔物だ。普通の狼より一回り大きく、牙が鋭い。単体ならそこまで脅威ではないが、数がまとまると旅人や荷馬車に被害が出る。


 ガルドが依頼票を見たまま言う。


「悪くない」


 ダインも頷く。


「距離も近い」


 レイナが言う。


「今日中に戻れますね」


 マリナがユウトを見る。


「黒崎くんは?」


 そこでガルドが短く言った。


「ユウトの手と目があれば大丈夫だろう」


 ユウトもその意味を汲んで頷く。


「そうですね」


 ダインも言う。


「問題ない」


 マリナは依頼票を外した。


「じゃあこれにしましょう」


 一行はそのまま受付へ向かう。


 窓口にいた受付嬢は、五人の顔を見るなり少しだけ目を丸くした。


「あら」


「今日は依頼なんて受けてていいんですか?」


 レイナが首を傾げる。


「どういう意味ですか?」


 受付嬢はくすりと笑った。


「いえ、最近は夜の方がお忙しいのかなって」


 マリナの眉がぴくりと動く。


 ダインは何も言わない。


 ガルドが短く答えた。


「俺たちは冒険者だぞ」


 受付嬢は肩をすくめる。


「それはそうですね」


 依頼票を受け取り、内容を確認する。


「灰牙狼の間引きですね。街道沿いの森で、最近少し数が増えているそうです」


 受理票を差し出した。


「お気をつけて」


 それから少しだけ意味深に付け加える。


「……夜までには戻ってきてくださいね」


 レイナが即座に言った。


「その言い方やめてください」


 背後で別の冒険者が小声で言う。


「先生いるらしいぞ」


 もう一人が頷いた。


「今日は当たりか」


 レイナが振り返る。


「聞こえてますよ」


 ユウトだけが首を傾げていた。


「何の話です?」


 マリナは歩き出しながら言う。


「気にしなくていいわ」


 その答えが一番気になったが、今はまず仕事だ。ユウトはそれ以上追及せず、四人の後を追った。



 街道をしばらく進み、さらに脇道へ入ると、空気はすぐに森のものへ変わった。


 木々の間を抜ける風は湿っており、下草が擦れる音が絶えず耳に入る。土の匂い、湿った葉の匂い、そして、ごく薄く混じる獣の臭い。


 灰牙狼はこの辺りでは比較的よく見かける魔物だ。


 ただし、見慣れていることと油断していいことは別だと、ユウトももう理解している。


 一行は散りすぎず、近すぎずの距離で森を進んだ。


 前にダイン。その少し後ろにユウト。後方にガルドとレイナ。全体を見ながら、マリナがいつでも声を飛ばせる位置にいる。


 最初の灰牙狼を見つけたのはやはりユウトだった。


「前です」


 言葉と同時に、茂みが揺れる。


 灰色の毛並みをした狼型の魔物が飛び出した。


マリナ

「来るわ!」


 ダインが一歩前に出る。


 灰牙狼は迷いなく盾へ飛びかかった。


 鈍い衝撃音が森の中に響く。


 ダインの足が土を削ったが、体勢は崩れない。


 その横から、ガルドの矢が唸りを上げて飛ぶ。


 首筋へ命中。


 灰牙狼の動きが一瞬鈍る。


 レイナの水弾が足元を打つ。


 濡れた地面に前脚が滑る。


 その隙にユウトが剣を振り下ろした。


 短い悲鳴。


 灰牙狼が倒れる。


 続けて二体目。


 三体目。


 戦闘は安定していた。


 ダインが受け、ガルドが削り、レイナが足を止め、マリナが危ない位置へすぐ声を飛ばす。ユウトも焦って前に出すぎず、斬れる場面だけ確実に踏み込んでいく。


 以前よりも距離感がいい。噛み合い方が自然だ。そう感じられる程度には、五人は確かに成長していた。


 ガルドが短く言う。


「順調だな」


 ダインも頷いた。


「問題ない」


 数体倒したところで、ユウトがふと足を止めた。


「……」


 森の奥へ視線を向けたまま、ほんの少し眉を寄せる。


マリナ

「どうしたの?」


 ユウトは少し奥を指差した。


「少し奥に、大きくて色違いのやつがいます」


 ガルドとダインがほぼ同時にそちらを見る。


 数秒の沈黙。


 ガルドが低く言った。


「……レア個体だな」


 レイナが目を丸くする。


「レア個体ってなんです?」


 ダインが答えた。


「通常とは違う個体だ」


 ガルドが補足する。


「でかかったり毛色が違ったりな」


 ダインが続ける。


「そしてたいてい通常個体より手強い」


 森の奥の茂みが大きく揺れた。


 次の瞬間、黒い狼が姿を現す。


 普通の灰牙狼より一回り以上大きい。肩の位置が高く、脚も太い。何より、毛色がまるで違った。灰ではなく、濡れたような黒だ。


 低く唸る。


 その音だけで、空気がひやりと引き締まる。


マリナ

「全員、慎重に!」


 黒牙狼が地面を蹴った。


 速い。


 真っ先にダインへ向かう。


 ダインが盾を構える。


 激突。


 重い衝撃が森に響いた。


ダイン

「……重いな」


 盾越しに全身が押される。足が土を掘り、じりじりと後ろへ下がった。


 ガルドの矢が飛ぶ。


 肩口へ命中。


 だが、弾かれた。


 硬い毛皮と筋肉が、矢の勢いをほとんど殺してしまったのだ。


ガルド

「硬い」


 ユウトもすぐに横から斬り込む。


 剣先は入った。だが浅い。


ユウト

「急所まで届きません!」


 黒牙狼が吠え、首を振る。


 そのままダインへ再び体重をかけるように突っ込んだ。


 盾ごと押される。


 ダインの足がさらに後ろへ滑った。


 レイナの水弾が顔面を打ち、マリナが声を飛ばす。


マリナ

「無理しないで!」


 だが、このまま押され続ければ体勢が崩れる。


 ユウトは一瞬だけ迷った。


 黒牙狼の脇腹に、さっきガルドの矢が浅く作った小さな傷がある。


 普通なら、そこへ人の手など入らない。


 けれど、普通に斬っても届かない。


 次の瞬間には、もう体が動いていた。


 ユウトは黒牙狼の横へ潜り込む。


 脇腹の傷へ腕を伸ばす。


 そして――


 無理矢理手を突っ込む。


 肉と毛皮の抵抗を腕に感じる。


 黒牙狼が唸る。


 そのまま、構わず無限収納スキルを発動させる。


 指先に感じていた暖かいというより熱い感覚が消え去る。


 体内の肉が内側から削り取られる。


 黒牙狼が絶叫した。


 巨体が大きくよろめく。


 ダインが盾を押し返す。


 レイナの水弾が追い打ちのように顎を打つ。


 ガルドの矢が、さっきより深く首筋へ刺さった。


 黒牙狼は二、三歩よろめき、そのまま地面へ崩れ落ちた。


 静寂が戻る。


 風が枝葉を鳴らす音だけが、ようやく耳に入ってきた。


マリナ

「黒崎くん!」


 マリナが駆け寄ってくる。


 ユウトはすぐに手を引き抜いたが、息が少し荒い。脇腹へ腕を差し込んだ時の抵抗感が、まだ生々しく残っている。


ガルド

「大丈夫か?」


ダイン

「あまり無茶をするな」


 レイナが胸に手を当てたまま言う。


「ユウトくんに何かあったら、私たち酒場の常連さんたちに怒られちゃいます」


 その一言で、張り詰めていた空気が少しだけ緩んだ。


 ユウトは苦笑する。


「すみません」


 マリナは本気で怒っているというより、本気で心配した顔だった。


「本当に心配したのよ」


 ユウトは素直に頷く。


「はい」


 そこでようやく、五人は倒れた黒牙狼を見下ろした。


 近くで見ると、さらに大きい。


 通常の灰牙狼より骨格からして太く、毛並みも黒く艶がある。牙も長い。レア個体と呼ばれる理由が見ただけで分かるような獲物だった。


 ガルドが短く言う。


「上物だな」


 ダインも頷く。


「キズもほとんど無いな」


 ユウトはその言葉の意味を少し考える。


 ダインが補足するように言った。


「助かるな」


 ガルドが黒牙狼の巨体を見下ろしたまま続ける。


「このサイズになるとな、倒すより運ぶ方が大変なんだ」


 ダインも言う。


「デカくなればなるほど運ぶ手間がかかる。そうするとどうしても劣化するからな」


 マリナが納得したように頷く。


「なるほど……」


 ガルドが指示を出す。


「血抜きして、ある程度冷えたら収納してくれ」


 レイナがすぐに言った。


「水魔法で冷やしますか?」


ガルド

「助かる」


 簡単な血抜きを済ませる。


 その間、ユウトは倒れた黒牙狼の重さと存在感を改めて感じていた。普通の灰牙狼でもそこそこの大きさだが、これはもう荷車に積むだけでも一苦労だろう。


 レイナが冷たい水魔法で表面温度を落としていく。


 黒い毛皮から薄い湯気が立った。


 ユウトはその様子を見ながら、倒した後の処理もまた冒険者の仕事なのだと改めて思う。


 戦うだけでは終わらない。


 運び、売り、金にするところまでが仕事だ。


 十分に冷えたところで、ユウトが収納する。


 巨大な黒牙狼の姿が消えた。


 レイナがほっと笑う。


「ユウトくん様様ですね」


 マリナがすぐに言う。


「あんまり無茶しちゃダメよ」


 ユウトは苦笑して答えた。


「気をつけます」


 だが、その顔には少しだけ達成感もある。


 普通の灰牙狼を討伐するだけで終わるはずだった依頼で、思わぬ獲物を仕留めたのだ。気持ちが高ぶらないわけがなかった。



 森を出る頃には、日がだいぶ傾いていた。


 木漏れ日の斑は長く伸び、街の方角の空は少しずつ赤みを帯び始めている。街道へ戻ると、帰りの荷馬車が増えていた。石を踏む車輪の音が遠くから聞こえ、乾いた土の匂いに人里の気配が混ざり始める。


 ユウトたちはそのまま街へ向かった。


 仕事を終えた後の疲労はある。


 だが、今日はそれ以上に獲物の重み――いや、収納してしまった今は目に見えないその価値の大きさが、全員の意識に残っていた。


 街へ戻ると、森の土の匂いはすぐに石畳と焼き物と夕食の匂いへ変わった。


 屋台の煙。呼び込みの声。仕事を終えた人々の足取り。夕方の街は、朝とはまた違う熱気に包まれている。


 五人はそのままギルドへ向かった。


 受付で依頼完了の手続きをしようとしたところで、受付嬢が収納から取り出された黒牙狼を見て、はっきりと目を見開いた。


「え?」


「このサイズと毛色……」


 周囲の冒険者たちもざわつく。


「なんだあれ」


「でけえぞ」


「黒い?」


 受付嬢はすぐに表情を引き締めた。


「レア個体ですよ?」


 ガルドが短く答える。


「ああ」


 受付嬢は黒牙狼の状態を見て、さらに驚いたようだった。


「状態もいいし、このサイズと毛色……」


 一呼吸置いて言う。


「報酬は少しお待ちいただけますか? 上層部と相談します」


 ガルドは落ち着いて頷く。


「ああ、分かっている」


 レイナが小声で聞く。


「そんなに変わるんですか?」


 ダインが答えた。


「レア個体は値段があってないようなものだからな」


 ガルドも続ける。


「ここじゃ決められんよ」


 受付嬢は手早く書類を整える。


「本日のところは通常個体の買取と、レア個体の預かり票をお渡しします」


 そう言って書類を書きながら、ふと視線を上げた。


 そして少しだけ身を乗り出すようにして、小声で言う。


「こないだはありがとうございました」


 ユウトは本気で意味が分からない顔になった。


「??」


 レイナがすぐに聞く。


「上手くいってます?」


 受付嬢は少し照れたように笑う。


「そちらほどじゃないですけど、うまくいってます」


 その言葉に、マリナがわずかに反応した。


「べ、べつに私たちは……」


「ごにょごにょ」


 レイナはもちろん見逃さない。


「先生?」


「うるさい」


 受付嬢は何事もなかったように仕事の顔へ戻る。


「正式な査定は明日以降になります」


「連絡しますね」


 こういう切り替えの早さも、ギルド職員らしかった。



 ギルドを出た後、五人は帰り道を歩いていた。


 夕方の光が石畳を赤く染めている。


 屋台から漂う匂いは腹を刺激したが、今日はそれ以上に頭の中を占めているものがあった。


 レイナが言う。


「あれってどれくらいになるんですかね?」


 ガルドが少し考えてから答えた。


「まあ、通常の十倍がだいたいの相場だな」


 レイナが目を丸くする。


「十倍……」


 ダインも補足する。


「サイズもあるし、キズも少ない」


「期待していいだろう」


 マリナも頷いた。


「それなら大きいわね」


 その時だった。


 ユウトだけが、少し黙っている。


 マリナが気づく。


「どうしたの?」


 ユウトは前を見たまま言った。


「あれと似た気配」


「いくつもありました」


 その一言で、ガルドが足を止める。


 ダインも目を細めた。


「……そうか」


 レイナが不安そうに聞く。


「増えてるのかな?」


 マリナも顔を曇らせる。


「なんだかイヤな予感がしますね」


 ユウトは自分の見たものを思い返していた。


 普通の灰牙狼の中に混じる、あの強い気配。


 一体だけではなかった。


 今はまだ遠い。けれど、確かにあった。


 街の夕暮れはいつも通り平和だったが、その言葉だけが少し重く空気に残った。



 その頃。


 ギルドの解体場では、黒牙狼の確認が進んでいた。


 大きな作業台の上に置かれた黒牙狼を見て、職員の一人が眉をひそめる。


「なんだ? このキズは?」


 別の職員が覗き込む。


「……ほんとだ」


「ごっそり中がえぐれてるな?」


 最初の職員が腕を組む。


「外傷は小さいのに中が抜けてる」


 別の職員が肩をすくめた。


「珍しいキズだな」


 最初の職員はすぐに、大して興味もなさそうに言った。


「まあ冒険者のやることだ」


 別の職員も頷く。


「いろんな武器やスキルがあるからな」


「気にしても仕方ない」


 この場所では、毎日のように様々な獲物が持ち込まれる。


 見たことのない傷。


 理解しがたい倒し方。


 それ自体は珍しいことではない。


 だから彼らは深入りしない。


 査定に必要なのは、価値を見極めることだけだ。


 職員は黒牙狼の毛並みを撫で、牙の長さを測り、体格を確認する。


「状態はかなりいいな」


「こりゃ上は喜ぶぞ」


 作業はそのまま進められた。



 その夜。


 借家へ戻った後も、ユウトはどこか静かだった。


 別に沈んでいるわけではない。


 ただ、考えている。


 レア個体を倒せたこと自体は、間違いなく大きな成果だった。


 だが、同時に残った違和感も大きかった。


 この街の近くで、ああいう個体が増えているのだとしたら。


 それは偶然では済まないのかもしれない。


 レア個体一体の報酬よりも、その先にあるものの方が、少しだけ気になっていた。


 窓の外では、街の灯りが静かに揺れている。


 平和な夜だった。


 けれどその平和の裏で、確かに何かが少しずつ変わり始めていた。

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