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プロローグ
クラスには、主人公がいる。
天城隼人。
スポーツ万能で成績も優秀。
クラスの中心にいる男だ。
その隣には剣道部のエース、
神崎剣也。
そして天才と呼ばれる、
高橋蒼真。
いわゆる、陽キャグループ。
まさに主人公にふさわしい人たちだ。
そしてーーー
その逆にいるのが、俺だ。
黒崎悠人。
クラスの中では完全にモブ。
目立たない。
友達も少ない。
成績は中の中。運動も中の中。
見事なモブだ。
別にそれでも構わなかった。
俺は物語の主人公じゃない。
・・・そう思っていた。
ーーーーーあの瞬間までは。
突然、教室の床に巨大な魔法陣が浮かび上がった。
「な、なんだこれ!?」
誰かの声が響く。
次の瞬間、視界が真っ白になった。
そして気づいた時にはーーーーー
俺たちは、異世界に立っていた。




