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学校

 その日のお昼ごろには、真紀の代わりの新しい家政婦さんがやってきた。

どちらかと言うと、ベテランのようなオーラを出していた。

真紀は、その人を見ると駆け出して、深々とお辞儀をした。

「お久しぶりです。アー様。」

「久しぶりね、真紀。元気でやってた?」

「おかげさまで、何とかやってこれました。と言うのは、嘘で、至らないところがたくさんあって、ご主人様にも色々迷惑をおかけしていたかと思います。」

「そうね、青龍様も、奥様も何もおっしゃらないから、逆にそれがプレッシャーなのよね。でも、何もおっしゃらないということは、満足されてるということだから、大丈夫よ。」

「アー様にそう言って頂けると嬉しいです。」

姫は、二人の会話の邪魔にならないように近づいた。

姫に気付いた新しい家政婦は、

「姫様、ご無沙汰しております。本当に大きくなれれましたね。あの頃は、まだ、こんなちいさな赤ちゃんだったのに。」と両手で赤ちゃんを抱えるようなしぐさをした。

「すみません。覚えてません。」

「そうですわよね。すみません。奥様、いえ、姫様のお母様が出産のときにこちらのお屋敷にいらっしゃったときに、私が家政婦として、働いておりました。それでも、寄る年波に勝てず、その後をこの4姉妹にお願いしました。」

「そんなこと言って、あー様まだ、お若いじゃないですか?まだ、100才でしょ?」

姫は、一瞬驚いたが、どう見ても、40歳代にしか、見えなかった。 

「寄る年波って言うのは、嘘よ。全国を船旅で回りたくて、それでお暇を頂いたのよ。」

「今回は、たまたま日本に居たから、それに、また、こちらで働けるなんて嘘みたい。」

「すみません。私の所為で。真紀を、学校に連れて行きます。」

「姫様、止めてください。姫様のお側にお仕えできるなんて、本当に光栄なことなんです。」

「おじい様、おばあ様のことは、このアーにお任せ下さい。」

「家事のことなら、このアーにお任せください。」

「ここでの立ち話もあれ何で、お屋敷の中に入りましょう。」

そう、新しい家政婦に促されて、お屋敷の中に入っていった。

リビングに入るとおじい様とおばあ様がいらっしゃったので、新しい家政婦のアーは、親し気に二人に

挨拶した。

「ご無沙汰しております。ご主人様、奥様。今晩から、よろしくお願いします。」

「こちらこそ、また、よろしくお願いします。」

「孫娘のレイラがどうしても、真紀を連れていきたいというので、それに先日の事件の件もあって、護衛を兼ねて、真紀にもいってもらうようにした。」

「学校に、佐紀も亜紀もいるのよ。でも、先生だから、同室にいるのも変でしょ。真紀は、夏休みまでは、姫と同室だったから、警護というのにもってこいなのよ。」

「それと、明日、もう二人来てくれますから、こちらは、それで十分かしら。」

 亜紀が、一人で大変なのはわかっていたので、もう二人ぐらい家政婦さんに来ていただけないか、探していたのだ。

「亜紀、姫様をお守りしてね。こちらのことは、わたしに任せてください。」

「奥様、すみません。お茶を入れます。」亜紀がそう言うと、

「良いわよ、私が入れます。それよりあなたは、学校に戻る準備をしなさい。」とアーが言ったので、

「そうよ、真紀、早く準備しましょう。今晩、学校に戻りましょう。」そう姫様が言った。

二人は、おじい様、おばあ様そして、新しい家政婦のアー様にお辞儀をして部屋に戻った。

「真紀、夏休みの宿題は、終わってるの?」

「はい、それは、佐紀にもう渡してあります。」

「明日から、学校ね、楽しみ。」

「私もです。」

「でも、今まで、学校を休んでいた理由考えないとね。」

「それは、大丈夫です。佐紀が、実家に戻って、家の事情で今まで戻ってこれなかったことにすると言ってました。」


「そうね、たしかに家の事情ね。でも、なんだか申し訳ないわね。どちらかと言うと、内の事情のような気がする。」

「そんなこと、気にしないでください。それよりも姫様、今日、学校を休んだ理由を考えないと。」

「いいわよ、そんなの。ちょっと体調がすぐれなくて休んでました。と言えばいいから。」

「じゃ、今晩、学校に戻りましょう。」

「その前に、今から、一緒にお風呂に行きましょう。」

「そうですね、最後にお風呂を掃除していきます。準備できましたら、お呼びしますね。」

「だったら、私も一緒にお風呂掃除するわ。」

「姫様にそんなことさせられません。」

「いいから、いいから。」そう言って、二人は、ショートパンツとTシャツに着替えて、お風呂掃除を始めた。

一度お風呂のお湯を抜いて、洗剤とブラシでそこらじゅうを、泡だらけにして、それから、水で泡を洗い流した。

綺麗になったお風呂の栓をして、それからお湯を張った。

姫様と亜紀は、そのまま裸になって、湯船に浸かった。

「やっぱり、働いた後のお風呂は最高よね、亜紀。」

「そうですね。姫様も、元気になられてほっとしました。」

「それは、そうよ。やっぱ、同級生と話してるのが、一番楽しいもの。」

「そうですね。それから、白虎様とは、うまくいってるんですか?」

「そうよ、そこなのよ。まだ、キスしかしてないのよ。」

「そうなんですね。」

「結構、純情なのよね。出雲で、一緒にお風呂に入ったのに、夕日がきれいですね。って言って何もしなかったのよ。」

「でも、楽しそうでうらやましい。」

「そうね、真紀には、今度、佐々木くんを紹介してあげる。」

「佐々木くんですか?一つ年下だけど、しっかりしていて、たぶん白虎より、それに今回の件でも随分助けてもらったの。」

「そうですか。それでしたら、お礼を言わないといけませんね。」

「だから、紹介するね。」

「わかりました。よろしくお願いします。」

そんな話をしながら、二人は、一時間ぐらいお風呂に入っていた。









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