表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/156

誘拐2

 白虎は、3人を連れて武道館の外にでた。

グランドでは、亜紀先生がチア部のメンバーを開放していた。

「亜紀先生、何が有ったんですか?」

「すまん。白虎。さっき連絡したように姫が誘拐された。あいつら、親睦とか言って、スポーツドリンクをくれたんだか、何かの薬が入っていたようだ。毒では無いと、思うんだが。」

「今、気分が悪くなった生徒を介抱している。」

「姫様を、追うのを優先したかったんだが、そんなことしたら、姫様の一生の心の傷になる。」

「白虎すまん。すぐに、姫を追ってくれ。」

「わかりました。自分からの首飾りをしているので追えます。」

白虎は、学校の門のところをみた。

まだ、二十人ぐらいの北野高校の学生が、門を塞ぐように立っていた。

「白虎先輩、自分たちも加勢します。」と剣道部の部長と副部長が声を揃えて言った。

「大丈夫です。それよりチア部の介抱をお願いします。」

そう言って、白虎は、門に向かって走った。

「とりあえず、こいつらを何とかしないと動けないな。」独り言のようにつぶやいた。

白虎は、そのまま、体当たりをして、数名を気絶させた。

相手が、人間だけに能力を使うことも出来ず、ひたすら、拳で殴り合った。

と言っても、数分で全員を倒して、学校の外に出た。

 偶然、高校の壁の所に1台のタクシーが止まっていた。

白虎は、そのタクシーを捕まえて乗り込んた。

「何か、有ったんですか?」

「いつも、ここを休憩場所にしていたんですけど、さっき、バスが門を壊して出て行ったんで動けずにいたんですけど。」

「申し訳ないが、そのバスを追いかけてください。」

「やばくないですか?」

「やばいけど、お願いします。」

白虎は、深々と頭を下げた。

「しょうがなあいなあ、兄ちゃんがそこまでするなら追いかけるか。」

「ありがとうございます。愛した人が、そのバスで誘拐されたんです。」

 この人を引き付ける魅了が、能力なのか生まれつきの資質なのか、白虎には、備わっていた。

白虎は、精神を集中させて、姫様の首飾りの位置を探ろうとしていた。

「すみません。次の信号を左にお願いします。」

 どんどん、姫さんとの距離が離れていってるのが分かった。

白虎は、スマホを捜したが、ここで、剣道着のままだったのに気付いた。

「しまった。スマホを持ってくるのを忘れた。」と独り言を言った。

「兄ちゃんどこかに、連絡したいんか?」

「そうなんです。慌てて出て来たんで忘れてきました。」

「もしかして、財布も持ってないとか?」

しばらく悩んだが、正直に財布も持っていないことを明かした。

「しょうがないな。」そう言うと、タクシーの運転手は、メーターをもとに戻した。

そして、白虎に自分のスマホを渡して、

「好きなところに、電話しな。乗り掛かった舟だしょうがない。」

そして、タクシー無線を取って、

「今、黒いバスをおっている。見かけたら連絡してくれ。いや、出来れば止めてくれ。」

これでいいか?って、ルームミラーで白虎と目を合わせた。

再び、白虎は、頭を下げた。

白虎は、亜紀先生に連絡した。

今、タクシーでバスを追っていること、そして、バスのおおよその位置を連絡すると、警察に言って、、至急バスを止めるように言ってほしいことをお願いした。

亜紀先生は、『それは、無理かもしれない。』と言った。

『これだけ大事になっているのに、救急車は来たけど、パトカーが1台も来ないことからして、相手は、国家がらみかもしれない。』と言った。

『理事長に言って、相手の高校にも連絡してもらったんだけど、対外試合のことなんて、何も知らない。と言われたそうよ。』とのことだった。

タクシーの運転手に、スマホを返した。

白虎は、頭を抱えてしまった。

「どうやら、八方塞のようだね。」

「そのようですね。」

「じゃ、バスを止めるしか方法が無いね。」

そう、タクシーの運転手が言うと、再びタクシー無線で、

「車をぶつけてもいいから、バスを止めてくれ!」と叫んだ。

「どうしても、そのバスに追いつかなきゃならん。」

警察に止められることを考慮して、白虎のタクシーは、交通違反をしない最速のスピードでバスを追いかけた。

その時に、タクシー無線が入った。

「おーい。41号車、青梅線の長野との県境でバスを止めたぞ。中から、黒い服を着たのがじゃらじゃら出て来たけど、どうする?」

「そこなら、もうすぐ付きそうだけど、兄ちゃんどうする?」

白虎は、

「すみません、そいつらの足止めお願いできないですか?」と泣くように叫んだ。

「分かった。」と言って、無線が切れた。

白虎は、相手が、普通の人間じゃ無いことが分かっていたので、今言ったことを後悔した。

ただ、そして、ただひたすら前を見て、現場に一刻も早く着くことを祈った。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ