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出雲2

 夕日が、出雲大社を赤く染めた。

「すごくきれいになりましたね。ありがとうございます。」

朝の神官が声を掛けてきた。

「今日は、夕方から、稲佐の浜で神々を迎える準備をします。夕日もきれいなので一緒に行きませんか?」

「姫、どうします?」

「そうね、でも、夕日より、お腹空いた。それと、温泉に入りたい。」

「わかりました。両方準備いたします。」

「しばらくお持ちいただけますでしょうか?」

そう言うと、その神官は、どこかに消えていった。

「姫様、お疲れさまです。」

「白虎も、真っ黒ね。」

「これで、神様たちも、きれいな宿でお休みになれるでしょう。」

しばらくして、さっきの神官が戻ってきた。

「一緒に来てください。」

そう言うと、今朝行った旅館とは、違う方向に歩いて行った。

小高い丘にポツンと建っている和風のお屋敷に神官は入っていった。

「こちらからのお風呂からは、夕日を見ながら入ることができます。」

「あがったら、すぐにお食事が出来るように準備します。」

そう言って、ふしぎそうな顔をしている二人を見て、

「ここは、私の自宅なので一緒にお入りになっても構いませんよ。」

「それと、青龍様が、神々を連れて、夜の9時頃にいらっしゃいますので、それまでは、ゆっくりしてください。」

「お着替えは、そちらに準備しております。自分は、これから、お食事の準備で台所に居りますので何かあれば、読んでください。」

そう言うと、神官は、畳敷きの着替え室の扉を後ろ手に締めてから台所の方に向かう足音が聞こえた。

「白虎、一緒に入ろ。夕日綺麗だって。楽しみ。」

「えっ、良いんですか?」

「だって、二人とも埃で真っ黒だよ。エッチなことするわけじゃないからいいんじゃない。」

「夕日、終わっちゃうよ。」

そう言うと、いきなり姫様は、巫女服を脱ぎだした。

巫女服の下には、何も着ていなかった。

「姫様、巫女服の下は、何も着てなかったんですか?」

「えっ、何か着るの?何も付けないのが正式だと思ってた。」

「あっ、そうだ。昨日着てた服洗濯させてもらわなきゃ。着る物ない。」

白虎は、姫さんの後を追って、お風呂に向かった。

そして、温泉に浸かっている姫さんと並んで、綺麗な夕日を眺めた。

「綺麗ですね。」

「ほんと。海に沈む夕日って、どうしてこんなにきれいなのかしら?心が、洗われるみたい。」

夕日が海に沈むと今度は、真っ赤に色づいた雲が、天界のようだった。

姫は、湯船から上がると髪を洗いだした。

そして、絹のようなきれいな肌に思わず白虎は、見とれてしまった。

その顔に、いきなり水が掛けられた。

我に返った白虎に、

「スケベ!」と姫さまが笑いながら、言った。

「先に出るわよ。おなかすいた。」バスタオルを綺麗に体に巻いた姫様が扉から出ていくのを白虎は見送った。




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