表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/156

夏休み14.5

もうすぐ10時になろうとしていた。

「ユキは、部屋で待っててね。ちょっと、図書室に行ってくる。」

心配そうに足元にやってくるユキ。

「大丈夫よ。お母様とお話しするだけだから。」

「それに、ユキが一緒でもどうしようもないでしょ。おとなしくここで待ってて。」

そう言って、ユキを部屋に残して、図書室に向かった。

図書室の扉を開けえると、すでにお母様は、テーブルの上に幾冊も古そうな本を載せていた。

「いらっしゃい。ここに入るのは、初めてかしら?」

「いえ、子供のころによく絵本を読みに来てました。」

「ああ、あれね。でも、あれは、この家の歴史を絵にしてあるものよ。」

「でも、ドラゴンとか、魔法使いとか色々書いてあったけど。」

「そうね、多少は、真実もあるけどで多くは、国民に、そうな風に見せて、王族を敬うように仕向けたのよ。」

「今日あなたを呼んだのは、この国の秘密を教えておこうと思って。」

「あなたのおじい様、つまり私のお父様のことはどれぐらい知ってるんの?」

「以前、お母さんの教えて頂いたこと以外は何も知りません。」

「あなたのおじい様は、青龍の生まれ変わり。そして、お母様は、妖狐の神様。」

「そして、私は、その間に生まれた娘ね。」

「そして、あなたは、その私から生まれた。それが、どういう事かわかる?」

「特別な力があるってことは、人間からは恐れられるか、敬われるかのどっちかなの。恐れられれば、葬られるし、敬われたら、色々しないといけなくなる。だから、私たちは、普通の人間としてふるまうのよ。」

「だから、私は、普通の人間との結婚を選んで、あなたを普通の女の子として育てたかったから、こんな遠い国に来たんだけど。」

「残念だけど、あなたのお父様もドラゴンの血が入っていたみたい。それも、この地域で非常に高位の龍の血が。」

「その絵本は、たぶんその最初のころの話ね。」

「お父様は、青龍だから、龍の中でも正義をつかさどる。その中でも、天青龍だから、最も神に近い青龍ね。そして、偽の国王の黒龍は、闇をつかさどる。天黒龍が、他にいるはずなんだけど。」

「そして、その天黒龍のもとにお父様がいると思って間違いないわ。そして、あなたのお父様は、黄龍で光をつかさどるの。」

「そして、あなたは、いまは、白龍。」

「これは、どういう意味か分かる?」首をふる姫。

「わかりません。お母様。」

「あなたは、現在、最も天黄龍に近い存在と言うことよ。龍族の中で最も神に近い。天黄龍になれば、この世をあなたの思いのままに動かせる。あなたが、善を望むなら、すべてが善意のある世界に、悪を望むなら悪意のある世界に、あなたの持っている力に比例して変わっていくのよ。」

「そんな重荷を背負いたくなければ、白虎と結ばれて彼の奥さんになれば、その力はなくなるわ。」

「今、すべては、あなたの掌にあるんだけど、それに気づいた天黒龍が、今のうちにそれを阻止しようとしてあなたを狙っているのよ。」

「奴らに、日本であなたが白龍になった姿を見られたのがまずかったわね。だけど、その時のあなたの望みが人を思う気持ちだったから、誰も傷つけずに戦いを終わらせられた。」

「朱雀も、それを見たから、あなたにちょっかいを出さなくなったのよ。そして、あなたの秘密の文様を見ようとお風呂に誘ったのよ。」

「でも、見れなかったみたいね。ユキに、邪魔されたって言ってたわ。」

「だから、あれは、金脈のある場所を示しているのではなく、あなたが何者かを表しているのよ。」

「でも、安心して、あれは、誰でも見れるものではなくて、あなたが、心を許したものだけが見れるの。」

「あなたが、戻った時にお風呂で確認したけど、それが、薄っすらとしか見えなかったのは、あなたが私を疑っているのが、わかったわ。」

「あの時見せた噛み傷は、あなたが、私を襲わないようにするための偽装よ。」

そう言って、肩を見せてくれた。そこには、綺麗に何もなかった。

「レイラ、いま語ったことが真実よ。」

「だから、国を回って、お父様を探すのは、いいけど気を付けてね。」

「私は、お父様と結婚することで、青龍の力はなくなったわ。」

「そんな私でも、何かあれば、命がけであなたを守るわよ。」

「わたしを信じるか信じないかは、あなた次第よ。」

しばらく、二人は、見つめ合った。

姫は、一歩お母様に近づいて、

「私は、お母様を信じます。ユキの件も、白虎から真実を聞きしました。」

「どうすることが、正しいかは私にもわからないけど、お母様は信じます。」

「ありがとう。」そう言って、王妃は、姫を抱きしめた。

「さて、明日からの探索だけど、その前に、このテーブルに北の国、黒龍の国と今まで何が有ったかを記している伝記を調べて、相手の弱点を調べるわよ。」

「今まで、攻めてこなかったのには、何か理由があるはずよ。それを調べましょう。」

 夕方まで、二人で色々調べて、黒龍の弱点のようなものを掴むことができた。

「じゃ、お母様、私は、明日の準備をします。そして、明日の朝早くにこのお城を白虎と出ます。」

「お母様は、偽の国王の動きを監視していてください。わかったは、その方が、得策のようね。でも、相手の欠点が分かったからって、油断しないでね。」

「わかりました。お母様。」そう言って、妃は、再びレイラを抱きしめた。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ