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再生

 気が付くと、大きなお屋敷が目の前に現れた。

バイクが近づくと自然に門が開いた。多分誰かが遠隔操作をしているのだろう。

後のカウンタックも甲高い音をさせて付いてきた。

2台が敷地に入ると、門はやはり勝手にしまった。

 バイクから降りると、その屋敷の玄関が空いて、アラフィフかなと思われる妙齢な和服姿の女性が現れた。

バイクを運転していた男性が、ヘルメット脱いで

「レイラ、あれが以前お前が会いたがっていたおばあさんだよ。と言っても、覚えてないかの?」

覚えてはいないけど、そこは、一国の王女、丁寧に膝を追ってご挨拶した。

「おばあ様、レイラです。初めて、お目にかかります。」

そう言うと、祖母は嬉しそうにレイラを抱きしめた。

「良くきてくれました。」

「それと、朱雀様とお連れの方もお疲れさまでした。」

「お二人とも、中にお入りください。おじいさんもどうぞ。」

そう言って、彼女は、4人を招き入れた。

「おばあ様、ちょっとお待ちください。」

 そう言うとレイラは、枝雀とその連れの所に向かった。

「朱雀様、色々ありがとうございました。」

そして、その隣のレイラの学校の制服を着ている女の子に向かって、

「ありがとう。」と言って、抱きしめた。

それを見て、朱雀も手を広げたが、その前を素通りして、カウンタックの銃弾で穴の開いたボディをいたわるように触って

「ありがとう。」と言った。

「はいはい、私は、車以下です。」そう言って、ボンネットを開けて、姫様の荷物を渡した。

「朱雀様もありがとう。」そう言って、朱雀を抱きしめた。

「それから、おじい様も助けに来てくれたありがとうございました。」

それから、5人は、お疲れさまと互いに言い合って、屋敷の中に入っていった。

姫様は、朱雀の連が、「私は、車の中で過ごします。」と言ったのを、聞こえないふりをして、無理やり手を引いて屋敷の中に連れて行った。

部屋に入ると、食事が準備されていた。

2、3日前に、実家に帰ると言っていた、佐紀が、メイドの格好をして、食堂に居た。

「姫様、すみません。私は、青龍様のお屋敷でメイドをしてます。以前は、姫様の先輩としてお使いさせて頂きました。失礼な点もあったかと思いますが、お許しください。」

「そんなことは、無いです。こちらこそ、色々ありがとうございました。」

「皆さん、如何いたします?食事にします?それともお風呂にします?」

「もしよろしければ、殿方は後にして頂いて、先にお風呂に行かれては?」

「姫、行きましょ。」といって、朱雀が連れの少女と姫の手を掴んで、すでにお風呂の所に向かおうとしていた。

「じゃ、おじい様、おばあ様お風呂に行ってきます。」

「朱雀、レイラを食べるなよ。」

「そんなことしませんよ。ゆっくり、湯船に浸かって、おしゃべりするだけです。」

連れの少女も朱雀のお気に入りらしく、しばらくすると、お風呂から3人の笑い声が聞こえてきた。

そのころ、青龍に亜紀先生から、連絡が入った。

「どうやら、学校の方も無事片が付いたようじゃの。白虎も大丈夫なようじゃ。」

 そうおばあさんに向かって、青龍が声を掛けた。

3人が、お風呂から、戻ってきたので、学校の方も無事片が付いたことを伝えた。

「白虎も、それなりに役に立ったんですね。」と朱雀。

「しかし、これだけ国内で暴れられると困ったものじゃな。」

「それだけ、姫様が、奴らにとって脅威と言うことじゃな。」

「現に、隣の国とあっという間に友好関係を結んだし、日本とも対等に渡りあっとる。」

 今は、記憶が無いので、何の話をしているのか、さっぱり理解できなかったけど多分、以前何かをしたに違いない。そう思いながら、佐紀を含め、そして、知らない間にお風呂から戻ってきた祖父を入れて、

みんなで、食事を楽しんだ。

 姫は、以前も使ったことがあるという部屋に案内された。

そう言えば、見覚えがあるようなないような不思議な感覚だった。

夜遅くになっても、緊張からか、ンエムることができずに、もう1度お風呂に入ることにした。

誰も居ない廊下を歩いていって、お風呂の前まで行き裸になると、お風呂の明かりは消えているのに誰かが湯船に浸かっているような気配を感じた。

 恐る恐るお風呂の扉を開け中をのぞくと、湯船に白い髪の女性が背中を向けて湯船に浸かっているのが見えた。。

「おばあ様?」そう、声を掛けるとその女性は、振り返った。

その女性は、姫様を見るなり、湯船から上がり、そして大きく目を見開いた。

姫様も、最初はそれが誰かが分からず、でもどこか見覚えの有る顔、そして、彼女の胸の傷を見て何かを思い出した。

そして「ユキ?」というその言葉が、自然と口から洩れた。

「姫様。」

そう言うと、白髪の彼女は、姫様の所に駆け寄り裸のまま姫様を抱きしめた。

「ユキ、ユキなのね。生きていたのね。」そう言って、姫様もその女性を抱きしめた。

お互いの体温が同じになるぐらい長くそして強く抱き合った。

「姫様が、記憶を無くされたとお聞きして、本当は、すぐにでも会いに行きたかったのですけど、私も、生きているか死んでいるかわからない状態で、姫様のおばあ様の所に連れてこられました。」

「それから、おばあ様の霊力のおかげで、徐々に回復するのに1年以上かかってしまいました。」

「ごめんなさい、お母様がユキをこんな目に合わせて。絶対に許さない。」

「違うんです、姫様、本当は、姫様をお守りするために、姫様にばれずにもっと強くなりたいと姫様のお母様にお願いしたら、おばあ様の霊力をもらうしかなくて、それには、まず、生まれ変わらなければいけなくて、それに、姫様を日本に留学させるためにも、白竜の力を抑える必要が有ったので、奥様と相談してあのように奥様と玄武様と芝居して頂きました。」

「すべて、私のわがままです。」

「わかったわ。ユキでもこれからは、あんなことをしないでね。」

 ユキは、再び姫様を見上げた。何故なら、暗いお風呂の中でユキと抱き合うことで姫様の体から、金色のオーラが光り輝きだしたからだ。

一瞬だったけど、それは間違いのない光だった。

『この方なら、世界を平和にできるかもしれない。』と今まで以上に強く感じた。

すっかり、記憶の戻ったレイラは、ユキと一緒にお風呂から上がって、部屋ベッドで朝まで二人、寄り添いながら眠った。

 朝、姫が目覚めるとユキは、全身銀色の狐の姿で姫の傍で眠っていた。

「とてもきれいな狐さん。」そう言って、再びユキを抱きしめて、眠ってしまった。









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