表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/156

女子寮

 「やっと、つながった。」

「姫様、今どこですか?」

「あつ、白虎ごめんなさい。今、女子寮のお風呂の掃除してるところ。」

「えっ、なんで姫さんが、お風呂掃除してるんですか?」

「だって、いつも一番最初に入らせていただいてるから、お風呂ぐらい綺麗にしなくっちゃ。」

「簡単よ。ブラシでごしごしして、ホースで水をかけるだけだから。」

「終わったら、管理人さんに言って、お湯を入れてもらうの。」

「なんか、お湯が入るの見てると楽しくって。」

「なんか、変わりましたね。姫さん。姫さんにとっては、この方が幸せかもしれませんね。」

「そうね。」

「それはそうと、姫さん、昼間は、どこにいってたんですか?」

「ペンダントもつながらないし、すごく焦りましたよ。」

「理事長の所にいってきました。青島理事長。」

「私のお爺さんって言ったけど、記憶が無くてわからなかった。」

「青島のじいさんなら、ペンダントがつながらなくなるのも頷けます。」

「そうなの?理事長室も、学校の中じゃなかったみたい。」

「それと、2~3日中に、迎えに行くから、理事長のお屋敷で夏休みを過ごしなさいって。白虎は、補習だから頼りにならないって。」

「すみません。姫さん、守るって言ったのに。」

「気にしないで。でも、補習が終わったらすぐに来てね。今は、白虎しか信じられないから。」

「わかりました。姫さんに、そんなことを言ってもらえるなんて、幸せです。」

「じゃあね、お風呂にお湯が入ったから入るわね。」

 白虎は、慌てて、ペンダントを覗いた。

バンダナで、髪の毛を束ね、短パンに汗と水に濡れて体に張り付いたTシャツから、2つの隆起がすけて見えた。

「うおー。」と言う声が、ペンダントから聞こえた。

「白虎のスケベ。でも、Tシャツ着てるから残念でした。」

「姫様、すみません。大きな声を出して、これは欲情じゃなくて、姫様の綺麗なお姿を見れて、感動した声です。」

「浴場?今、お風呂だから浴場で良いんじゃない。」

「じゃあね。」

「はい。」

 そう言って、白虎は、この上もない幸せの感情を胸にペンダントを首にかけた。

 二日後に、学校の校舎の前に、甲高い音を立てた車が入ってきた。

姫は、日用品と着替えをいれたスーツケースをその車のボンネットの中の収納に入れると、その車に乗り込んだ。運転席には、真っ赤なパンツに、ビキニそして、サングラスの女性が乗っていた。

「よろしくお願いします。」

「姫様、久しぶり、って言っても記憶が無いんだっけ。」

「すみません。どちら様か記憶が無くて。でも、この車は、なんとなく覚えているような気がします。」

「以前、自分を守ってくれたような気がします。」

「私は、あなたにとって車以下ってことね。まあ、あなたを危険な目に合わせたことは、否定しないわ。」

「朱雀さん、姫さんをちゃんと送って下さいよ。」と白虎。

「白虎、私に命令なんて100年早いわ。しっかり勉強しなさいよ。お父様とは全然違うわね。」

それを聞いて、しゅんとする白虎。

「トラが、ネコみたい。」

「早く、補習終わらせなさい。連絡くれたら迎えに来てあげるわよ。」

「すみません。よろしくお願いします。それと、姫さんが、座ったところには、自分が乗るまで誰も乗せないようにお願いします。」

「白虎の姫様崇拝も、すごいものね。わかったわ。」

そう言って、朱雀と姫様は、甲高い音を立てて、校門を出ていった。

「よし、徹夜で、補習受けるぞ。」

「駄目よ。授業は昼間だけ。」と亜紀先生。

「2週間は、最低でも補習受けてもらうから。」

「えっ、そんな。」

「あきらめて、勉強しなさい。」

 白虎は、そのまま制服の襟を掴まれて、猫のように教室に連れていかれた。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ