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怒り

 翌日、ユキは、狐の姿で、姫様の後ろを付いて回った。

「傷が治るまで、なにか有った時に私の後ろに隠れればいいから。」

一番何か有りそうなのは、私の母親なのが凝ったものだけど。

朝食に向かうと、すでにお母様は、食事をしていた。

「お母様、おはようございます。」

「おはよう。今日は、狐と一緒なのね?」

ユキは、お母様を見るとさっと、姫様の後ろに隠れた。

「もしかして、私、嫌われてるかしら?」

「そんなことないと思いますけど。人見知りなもので。」

「今日は、ユキは、居ないのね。」

「私の風邪がうつったみたいで、部屋で寝てるわ。」

「そうなの。役に立たないメイドね。」

一瞬、ユキが何か言いそうになったのを姫様が抑えた。

「それよりお母様、大使館へは、いついらっしゃるの?」

「お仕事、たまってないかしら?」

「それなら大丈夫よ。玄武が、全部処理してるから。」

ああ、それで最近お城で玄武をみかけないのか。

それから、姫様は、お母様から離れた席で朝食を食べることにした。

 しばらくして、お母様が紅茶を飲みながら、

「あれから、お父様から、連絡が有って、あなたの日本への留学の件、何とかなりそうっておっしゃってましたよ。」

「そのうち、手配してあげるからあなたも、準備しておいてね。」

「ありがとうございます。」

「でも、その狐は、連れていけないわよ。日本は、生き物のの検閲がうるさいから。」

「何なら、私が処分、いえ、飼ってもいいわよ。」

「それなら、大丈夫です。宛が有りますから。」

「そう、ならいいわ。」

「その狐さんに言っといてね。来週のキツネ狩りには、顔を出さない方がいいわよって。」

「間違って、撃ってしまいそう。」

その言葉を聞いて、ユキが震え出した。

「お母様、キツネ狩りなんて、何も聞いてませんわ。」

「先日の、襲撃以来暗い話ばっかりだったから、余興よ、余興。」

「室内のダンスもいいけど、春になったら、外に出なくちゃ。」

「あなたも、いらっしゃいね。ユキと一緒に。」と狐の方を見ながら、お母様は、食堂を後にした。

「ユキ、大丈夫よ。私は、キツネ狩りには、出ないから。」

「お母様の嫌がらせがに決まってるから。」

結局、周松尾キツネ狩りに国王として、姫様も担ぎ挙げられた。

ユキも何とか、人間の姿に戻れたので同行することにした。

天幕で、並んで、キツネ狩りの様子を見ていると、やはり、お母様は言うだけあって、乗馬と銃の扱いがうまかった。

あっという間に、草原に話された狐を何頭も仕留めていた。

姫様は、自分にあの血が流れていると思うと身震いした。

 玄武は、お母様のそばを付かず離れず、そして、野生の狐をうまくお母様の前に飛び出すように捜査していた。

「ほんと、玄武は、何をやらしてもそつなくこなすわね。」

そう言って、ユキの方を見た途端、すぐ近くで銃声が鳴った。

そして、血を流して倒れ込むユキを見た。

取れ込んだ、ユキが、みるみる狐の姿に戻っていった。

「ユキ!」と叫んで、ユキを抱き上げたときは、ほとんど虫の息だった。

レイラが、その銃声の聞こえた方を見るとそこには、馬に乗ったお母様が銃を構えて笑っていた。

「そんなところにも狐が居たのね。」

「お母様でも、許さない。」そう言って、姫は、天幕から飛び出して、お母様に掴みかかろうとしたが玄武に取り押さえられ、そのまま怒りが頂点に達したと思ったら記憶がなくなった。





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