ありふれた日常
今日も何とか1日を過ごすことができた。
最近は、日本語の授業も始まったので結構忙しい。
どうやら、玄武との会話は、念話というものらしく、実際に玄武は、声は出していなかったということが分かった。そのため、玄武がいなくてもアキやサキや料理人の山田とコミュニケーションが取れるように、簡単な日本語学んでいた。
玄武と会話している割には、口が動いてないなと思ったんだよな?天才腹話術師のように思っていたというのは冗談だけど、もっと早く気づけよ!、と自分ながら情けない。
「お姫様、日本語はだいぶ話せるようになりましたか?」
「まあ、日常会話で問題がない程度にはなったと思うわ。」
「それは、すごいですね。この短期間で。さすが、青島龍蔵様
「いい顔ね、褒めてあげるわ。」
「それはそうとして、今夜もアサシンが来るかしら?」
「このひと月で、何人ぐらい来てるの?」
「そうですね、ざっと30人ぐらいですね。」
「1日一人の割合ね。でもよく来るわよね。何とかならない?」
「多分、王位継承を狙う誰かが、姫様の首に懸賞金をかけてるのかもしれません。それも、一人ではなく二、三人。心当たり有ります?」
「おお有りよ。お父様も、その辺を綺麗にしてから旅立ってよね。か弱い娘をひとり残して。」
「最近は、軍隊の関係者も昼間は、護衛と言いながら城に入って、夜になるとアサシンに変貌してない?」
「先週、2名ばかリいましたね。」
「ということは、お父様の出来の悪い弟と、お父様の後妻とその連れ子も怪しいわね、私がいなくなれば、王位を継承できる。私も、平和に暮らせるなら、王位なんて要らないんだけど、国民のことを思うと胸が痛むわ。」
「玄武がいなければ、今頃私、あの世に行ってたかも?」
「あきもサキも強いわね。先日も夜中に忍び込んできたやつをミュウが見つけて、アキとサキがやっつけた。」
「聞いております。普通の人間では、あの二人には勝てないでしょう。それに、夜目も聞くので、ミュウと組めば心配ないです。」
「ほんとね。でも次から次へと、ゴキブリのように湧いてくるわよね。」
「いい加減、あきらめてくれないかしら。」
「姫様、良い考えがあります。姫様も日本語を習得されたようなので、来月王位継承のご挨拶に訪日しませんか?」
「行きたい。おじい様にも久しぶりにお会いしたい。」
「わかりました。手配いたします。それに、この国でとれるレアアースなどの商談も兼ねて、参りましょう。」
「でも、それが、敵がいなくなる良い案なの?」
「日本に行けば、私たち四神は、国の防衛という名目であれば、何をやってもお咎めが有りません。その特権を使って、この国のいや、姫様の敵を根絶やしにしてやります。」
玄武が、片口を上げて薄気味悪く笑った。
「わかったわ、よろしくお願いします。でも、その顔は、怖いから禁止ね。」
「かしこまりました。」
「これから、私、お風呂に行くから、アキとサキにもすぐに来るように言ってね。」
「二人なら、すぐ後ろに。」
最近は、慣れたけど全然気配を感じないのよね。この三人。ほんとに、目の前にいるのかしら。
まあ、そんなことは、どうでもいいわ。
「アキ、サキ、お風呂に行くからついてらっしゃい。」
「はーい。」
さて、今日は、この二人とお風呂で何して遊ぼうかな?