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少年騎士団

 翌日の午後、少年騎士団が、広間に集まっていた。

「姫様、こんにちわ。」

大きな声が、大広間に響き渡った。

「こんにちわ。見んあ、元気だった。久しぶりね。」

「本日は、お招きいただきありがとうございます。って、ダンスの練習だよね。」

「そうなの。一人で練習してても面白くないから、みんなごめんね、忙しいところにこんなところまできていただいて。」

「馬車、楽しかったからいいよ。」

「ダンスの先生って、このおじさん?」

「そう、このおじさんよ。」後ろで、玄武が、仏頂面で立っていた。

「おじさん、顔怖い。」

「駄目だよ、そんなこと言いたら。気にしてるかもしれないよ。」

「こっちのお姉さんは、綺麗な服着てる。」

「かわいい。」

「私、こっちのお姉さんに教えて貰う。」

ひとりが、そう言うとみんなユキの方に集まった。

「玄武は、人気無いね。」

「大丈夫です。人気が無くてもダンスは、できます。」

 そんなことをしゃべっていると、一人の少女が玄武の所にやってきた。

「私、こっちのおじさんがいい。」

玄武のうれしそうな顔を見て、笑いをこらえるのが大変だった。

「ユキ、お願い。今日何をするか、みなさんに説明して。」

「わかりました。姫様。」

「皆さん、これから、一か月、ダンスの練習をして頂きます。そして、日本から来る大使に歓迎のダンスを披露して頂きます。」

「では、男子と女子に分かれてください。」

ちょうど姫様をいれて20人、男の子10名、女の子10名だった。

「身長が、同じぐらいの方同士で、ペアーを組んでください。」

「はい。」そう言って、みんな背中合わせになって、身長を比べ始めた。

 あっという間に、ペアーが10組できた。

「次に、お互い向かい合って立ってください。」

「こちらのペアー5組は、私が教えます。後の5組は、ごめんね、そっちのおじさんのチームになります。姫様も、そっちのおじさんの方でお願いします。」

「一通り終わった時点で、それぞれのペアでその日ならったことを披露して頂きます。」

「それで、おねえさんのチームとおじさんチームで点数を付けます。それで、勝ったチームからあのテーブルの上のお土産を選んで持って帰ってください。」

「中に、何が入ってるの?」

「お菓子とか、おもちゃとか色々よ。毎日、準備しておくわね。」

「それが、終わったら皆さんでお食事しましょ。」

「では、2つのチームに分かれて練習を始めましょう。」

「まずは、おじさんと私で今日やることを見せます。」

そう言うと、玄武とユキが、向かい合って、ポーズから説明しながら踊り出した。

一通り、流れるようにダンスをすると、その後は、パートパートに区切って説明しながら踊った。

みんな、目が真剣だった。

「はい、じゃ各自別れて練習します。」

 玄武の前に、みんな1列に並んだ。

「先生、よろしくお願いします。」と少年団のみんなは、深くお辞儀した。自分が、ぼうっと立っていると、『姫様も、お辞儀してください。』と言われてしまった。

「みなさまは、礼儀正しくて素晴らしい。」

「ダンスは、まず、相手を信頼し、尊敬し、相手を思いやりそして、一体になることから始まります。」

「では、始めましょう。」

「まず、男性は、女性の前にたって、シャル、ウイ、ダンス?と声を掛けます。」

「OKが、出たら手をつないで踊り出します。」

「今回は、すでにペアが決まってるのここは省略します。」

「男性の左手と女性の右手を組みます。それから、お互い左右に半歩ずれた位置に立ちます。そして、男性の右手を女性の背中に手を回します。女性は、左手を男性の腕に載せます。」

「みなさん、その体制のままじっとしてください。」そう言うと、玄武は、それぞれのペアーの手の位置や姿勢を確認した。

「ちょっと、苦しいかもしれませんが、踊っているとき美しく見えるので頑張ってください。」

「今日は、先ほどお見せした予備歩から、ナチュラルスピンターンから、リバースターンまで練習します。」

「始めは、お互い足を見ながらゆっくり動いてください。」

「姫様、お上手ですね。」

先日、ユキにお風呂の中で教えて貰ったから、少しはできるようになった.。

体が、浮いて軽くなるからステップが踏みやすくなるのよね。相手の足を踏んでも踏まれても痛くないし、倒れても大丈夫。

でも、あんまり長くやってるとのぼせるのよね。

 開始から、1時間みんな初めてなので、くたくたになった。

「じゃ、休憩して、その後、どれだけできるようになったか確認し合いましょう。」

その声を聴いて、みんな倒れるように座り込んだ。

 みんなにジュースとお菓子が配られ、みんな楽しそうに今日やったことを話し合っていた。

「姫様、今日はどうでした?」

「ユキに、お風呂でステップ教えてもらってたから、玄武に上手って褒められた。やっぱり、みんなと練習すると楽しいわね。」

「この後、今日の練習の発表会ですから頑張ってくださいね。」

 その後、順番に10組のペアーがダンスを踊ってみせた。

上手なペアーも居れば、まだまだのペアーもいたけど、それぞれのチームメイトが声を掛けたり応援したりと結構盛り上がった。

 結果は、玄武の方が、若干上回った。それはそうでしょう、先に練習していた私がいるんだもの。

それで、気をよくした玄武が、みんなに笑顔でダンスの良さを話し出した。

もしかしたら、近チーム編成もユキがこうなることを見込んで組んだのかもしれない。

お土産を子供たちに渡すときの玄武の笑顔を今まで見たことが無かった。

「姫様、みんなでお風呂はいりたい。」そう言って、女の子が寄ってきた。

「わかったわ、みんなでお風呂に行きましょう。」

「男の子は、後よ。」

そう言って、女の子たちをお風呂に連れて行った。

「大きなお風呂。プールみたい。」みんな、声を出して喜んだ。

「姫様、背中の流しあいっこしましょ。」

そういうと1列に並んで、スポンジに石鹸を付けて目の前の子の背中を洗いだした。

しばらくすると今度は、反対を向いて目の前の背中を洗った。

その後、みんなでお湯を被って、湯船に浸かった。

「背中の洗いっこなんて、初めて。お風呂って、みんなで入るとこんなに楽しいのね。」

みんなで、着替えて、男の子たち置いて先に食堂へ向かった。

男の子たちは、玄武が連れて入ったみたい。

これも、お風呂で遊んだみたいで、みんな上機嫌でお風呂から出てきた。

全員揃って食事をして、夕方には、馬車で戻っていった。

「玄武、ユキ、今日は、ありがとう。楽しかったわ。」

「姫様、明日も有りますから、今日は、早くお休みになってください。」

「そうするわ。」

「でも、その前に忘れないように、今日のステップおさらいしたい。ユキもう少し、付き合って。」

「畏まりました。」

「この分だと、十分歓迎会に間に合いそうですね。」と、玄武が嬉しそうに笑った。






「姫様、



 


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