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帰国

 「姫、今、着替えを準備させるから、ちょっと待ってね。」

そう言うと、朱雀は、メイドたちに先日買った服を持ってくるように指示した。

白いフリルの付いたブラウスに、ハイウエストの黒のスカート、そしてフリルの付いた靴下に赤い靴。なぜか下着は、赤の紐パンとスポーツブラだった。まあ、外から見えないからいいけど。

それを、裸に赤のピンヒールだけを履いた朱雀が姫に着せていた。

「ユキ、何か言いたそうね。」

「朱雀様、服ぐらい来てください。姫様も、困ってるじゃないですか?」

「わかったわ、うるさいわね。」振り返った時に、朱雀は、毛足の長い絨毯にピンヒールが引っ掛かり転んでしまった。

「あら、あそこはふつうなのね。」とユキ。

「人を、化け物みたいに言わないでほしいわね、早く、助けなさい。」

 ユキは、白い手袋をした右手を朱雀に差し出して、引き起こした。

「早く、服を着てきて下さい。」

朱雀は、ピンヒールを脱ぎ捨て、そのままドレスルームにメイドと一緒に消えていった。

「姫様、行きますよ。」

ユキは、そう言って、青い着物を持って姫の手を引っ張った。

「大丈夫?朱雀おねえ様を待ってなくても。」

「大丈夫です。あんな変態放っておいて、早くいきましょう。」

 二人は、エレベータに乗って、地下の駐車場に向かった。

そこには、黒塗りの国産車が止まっていた。

「姫様、この車に乗ってください。」と言って、ユキが後部座席のドアを開けた。

 その車にふたりが乗り込むと、すぐに車が動き出した。

「姫様、この車は、私どもの車なので色々な意味で大丈夫ですよ。」

「それに、国産車の方が見つけられにくいので。」

その車もまた、首都高速に乗って、秘密のトンネルを使って、祖父の家に戻ってきた。

 家に戻るとおじい様が、リビングで待っていてくれた。

「お帰り、姫。今日は、大変じゃったのう。」

「さっき、総理大臣と朱雀から連絡が有ったぞ。」

「ユキも、ご苦労様。」

「おじい様、朱雀おねえ様の所にお邪魔してたの。」と姫。

「それで、朱雀の隙をみて、無事姫様を取り戻してきました。」とユキ。

「聞いた、聞いた、それで、朱雀が、お前を首にしろと言ってきおったわい。」

「奴と、対等に渡り合えるのは、お前しかいないからのう。ただ、あんまり奴の毛を逆撫でるなよ。」

「畏まりました。」

「で、姫、今日は、どうだった?商談は、うまくいったかのう。」

「はい、朱雀様のおかげで、こちらの良い条件で話を進めることができました。」

「そうか。それならよかった。」

「そろそろ、夕食にするかの。」

「ユキ、夕食の準備をしてくれ。」

「畏まりました。」

すぐに、夕食の準備が整い、食事をしながら、その日あったことをおじい様にお話しした。

 それから、一週間、祖父と一緒に後続の方々に挨拶したり、首相官邸に呼ばれたり、伊勢神宮にお参りしたりとあっと言う間に、1週間が過ぎた。

 そして、明日は、いよいよ帰国の日になった。

その日は、おばあ様も京都から戻られて、みんなで食事を楽しんだ。

「明日帰るのね。少ししお話できなかったわね。でも、こんなにかわいい孫娘で、おばあちゃんうれしいわ。」

「わしたちも、寂しくなったら向こうの国に会いに行くからのう。」

「ぜひ、いらっしてください。」

 そんな会話をしながら夕餉を愉しんだ。 

食事が終わって、部屋に戻るとユキ、マキ、サキ、アキの4人が待っていた。

「姫様、私たち4人のうち誰を連れて帰るか、選んでください。」

そう言って、4種類色違いのリボンを姫様に渡して、部屋の電気を消した。

真っ暗になった部屋中から、

「手の中のお好きなリボンを、2本引いてください。その二人が、今回姫様のお供をします。」

 姫は、しばらく悩んでいたが、4本あるリボンの中から2つを選んで引っ張った。

しばらくして、2匹の狐が、姫様の手の中に抱っこされた。

「決まったわよ。」と声を掛けると電気がついた。

2匹の狐は、ユキとサキだった。

「じゃ、マキとアキは、おじい様とおばあ様をよろしくお願いします。」

「ユキとマキは、申し訳ないけど私の面倒を見てね。」

「喜んで、お受けいたします。」

「ところで、あなたたち狐の格好をしているってことは、裸で待ってたの?風邪ひくわよ。

しょうがないな。最後にみんなで、お風呂に入りましょ。」

 そのまま、みんなでお風呂に入った。

「姫さま、今日は、満月ですよ。」

「月を、見ながらのお風呂もいいわね。」

「日本にいたのも、2週間程度だったけど、楽しかったわ。また、来たい。」

その日の夜は、5人でベッドで抱き合って眠った。

 そして、次の日、成田から日本政府の専用機で、ビップ待遇で自国に送ってもらった。











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